みなさん、こんにちは。
低静脈圧型ショックは頻度が多く、私は「通常型ショックCommon Type Shock」とも呼んでいる。
通常型ショックの初期治療は迅速大量輸液。
逆に、高静脈圧型ショックは頻度が少ないので、私は「非通常型ショックUncommon Type Shock」とも呼んでいる。
初期治療はポンプ機能の改善( . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
造影CT検査で左肺動脈幹部に血栓陰影を認め、肺塞栓に対する治療が開始された。
最終診断:肺塞栓
術後呼吸困難+CXR正常+頻脈+頻呼吸→肺塞栓を考慮
高度の肺動脈圧増加でP2亢進
重症肺塞栓→閉塞性ショック→頸静脈怒張
治療:血栓溶解療法+抗凝固療法を施行。
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みなさん、こんにちは。
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自宅で転倒により右大腿骨頸部骨折で昨日手術を施行された患者。
今朝より急性発症の呼吸困難感あり。
病棟ナースがコールされた。
咳、痰、発熱、喘鳴などはなし。
バイタルサインは、血圧 100/80 mmHg、 脈拍130 . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
再度、詳しい問診によって、脱力感を自覚する前に激しい背部痛もあったことが判明。
さっそく、胸部造影CTで、急性大動脈解離(スタンフォードA型)と診断され、緊急で手術が施行された。
最終診断:急性大動脈解離、スタンフォードA型(上行大動脈より解離)
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みなさん、こんにちは。
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数年前より高血圧を指摘されるも治療せず放置。
今回、買い物中に突然、左半身脱力を自覚し、救急車にて来院。
救命士によると、左半身運動麻痺と構音障害あり、とのこと。
バイタルサイン:血圧 90/60 mmHg、 脈90 /分、 呼吸 18/分、体温 36. . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
この症例のような心臓血管系の急性病態では、急性大動脈解離と大動脈瘤破裂を見逃さないことが重要。
そのためには血圧と脈拍の対称性symmetryを確認する。
「対称性の破れ」がないかどうか、四肢の脈拍を触知する。
心臓血管系の急性病態で両下肢の脈拍が減弱したり、上肢の片方の脈拍が減弱し . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
この症例における初期対応での問題は、バイタルサインを測定していなかったことである。
急性病態ではまず、バイタルサインの測定が必須である。
「ショック」が原因で脳血流の低下により「2 次的に」意識障害・けいれんを生じている患者に対し、頭部CTの撮影などを優先させてはならない。
「血圧低下+脳血流低下徴候」 . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
来院前日からの突然発症の腹痛と気分不良にて、かかりつけのクリニックを受診。
受診直後に突然、全身性けいれんをおこした。
かかりつけ医では「頭部CT検査と腰椎穿刺が必要」と考え、救急車にて患者を病院へ搬送。
病院へ来院時、上肢の脈拍は触知可能であるも、微弱にて血圧測定できず。
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みなさん、こんにちは。
心臓診察より重度の大動脈弁狭窄症critical aortic stenosis (critical AS)による左心不全の診断となる。
心エコー検査により、大動脈弁の高度石灰化・開放制限あり、連続波ドップラーエコーによるA-V pressure gradient の推定では100 mmHgであった。
critical . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
最近の健診や病院受診歴なし 喫煙歴+
10日前より労作時呼吸困難
5日前より発作性夜間呼吸困難
昨夜より起座呼吸 今朝救急外来受診
顔色が悪く冷汗をかいていた
胸痛無し
バイタルサイン:血圧110/85 脈 140 呼 . . . 本文を読む