この数日(つまりは金曜日の夜から今日の朝まで)だが、“なんてこったい!!”を絵に書いたような日々であった…
そもそもの事の発端はと言うと...金曜日の新介さんからの電話である。今となってはZUYAも記憶があやふやだが確か、 『 ホテル・カリフォルニアのギターを弾けるようにしてこい。優二(栃原氏)はハモるところだけで良いと言っているが、俺は許さん。全部弾けるようにしてこい。 』 と言う内容だった。しかも妙に笑い声が多く“すこぶるご機嫌な”口調だった。
何となく賢明なるZUYAのブログのファンの皆さんならもうこの話の顛末がお分かりになるのでは? ZUYAはどういうわけかこの電話を 『 曲中のギターを全て完璧にしておくように! 』 と採ってしまったわけだ
そして、まず金曜日の夜に今までは何気なく聴いていただけのホテル・カリフォルニアを聴いてみると、“あらら...ずいぶんギターが重なっているではないか。少なくとも3,4本ってとこか”。ちょっと甘く見ていた頑固一徹ブルースマンのZUYA、その夜は徹夜になる
土曜日の朝はかなりの不安を残すことになってしまったが、バイトに行かないといけなかったので駅に向かったが、以前100%努力をせず“こっぴどい目”にあったことがあるので、“同じ過ちはいかん!”と家に引き返しバイトは病欠とした。この年での徹夜はかなり堪える。もう若くはないことを痛感させられる。しかしグダグダ考えている時間はなくとにかく完全コピーに全力を注いだ。しかしこれがなかなか進まないのだ。とにかく普段は好きなブルースしか弾かないZUYAである。突然おしゃれなウエストコーストのサウンドを頭に叩き込むのは至難の業だ
あっという間に土曜日も1日終わってしまい、夕方の時点で完成度は60%ほど。
おいおいダメだろこれじゃ...
嫁が仕事から帰ってきたので疲れすぎて話にならないので仮眠をとるから起こしてくれと頼み、3時間ほど身体を休め2晩目の徹夜に挑んだ。夜中3時くらいの時点でギターソロは部分的に怪しい箇所はあるが何とか“聴ける”とこまで持っていったのだが曲全体を通して意外と“味な”オブリ(オブリガードのこと)も多いのだ。これはやばいぞ...
冷静に考えてみた。
①ZUYAの本来持つ思考回路
②現時点での疲労
③残された時間
これらを統合するととても完璧な演奏などできない。他人のグループに呼ばれて適当な演奏はできないしやってはいけないと悩んだ末に、日曜日の深夜に 『 共演辞退 』 を申し出た。ZUYAの音楽人生初めてのことである。ZUYAは与えられたり誘われた時は必ず演奏するように心がけていたのでまさに苦渋の決断となった。
これで少し肩の荷が下りてもう寝ようと布団に入ったが、“せっかくここまでやってこんな中途半端で終わりなのか...”と考えると寝付けなくなり、もう断ってしまってはいるが、今後のためにもうちょっと練習しようとさらにお昼まで頑張った。朝起きて来た嫁にも『 もう十分聴けるわよ~。良いじゃないそれで~! 』 と言われたのだが、やはりZUYAは納得出来ず、当初の予定通りMAMMOTHのライブは観に行きがてらローディだけすることにした。会う人全員に 『 何でギター持ってこないんだよ~!! 』 と言われる羽目になったが、まぁ仕方がない。全然忠実にコピーできなかったのだから...。
で、本番前にリハーサル。ちょうどホテル・カリフォルニアの時、新介さんに車に物をとりに行くように言われ、どういう風にやるのか聴くことが出来なかった(これも何かの運命だったのか...)。
MAMMOTHのライブが始まった。いいサウンドだ。パワフルなリズム隊にジョニー氏のギターも炸裂する。今回はサポートに鍵盤もいる(ライブの詳細は次回にでも)。
2ステージ半ばにホテル・カリフォルニアが始まった。ZUYAがこの数日で何百回も聴いたあのイントロだ。あ~あ、弾きたかったなぁと“ほわぁん”と聴いていると、歌が入り...あれ!? 妙なことに気付いた。ジョニー氏のギター、コードが違うところがあるぞ!?(※ 決して恐れ多くもジョニー氏を批判する目的で書いているのではありません。)
まぁ多少アレンジは入るのだろうと...
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しかしオブリ等もジョニー風に“ばしばし”入れてくる。気を失いそうになったのはギターソロに入ったときだ。
オリジナルと全然違うやん...
ZUYA頭の中が真っ白になってしまった。夢ならば覚めて欲しかった。ジョニー氏は気持ち良さそうにソロを弾いている。
なんでギター持ってこなかったんだろう...俺...
もうあとは頭の中でそのことばかりが繰り返された。
いったいどこでZUYAはホテル・カリフォルニアはレコード通りに演奏すると言う誤った情報がインプットされてしまったのだろうか。ZUYAが頑張って覚えたオリジナルの部分と、あとの足りない部分は(あるかないのかわからんが)ZUYAのセンスで十分弾けたではないか...、もう止めよう考えるのは。過ぎたことだ。
今回学んだことはやはり呼ばれた時は何があろうとギターは持って行くこと。新介兄貴、優二兄貴に忠義は忘れないこと。そしてこの数日(に限らないが)一生懸命応援してくれた嫁に感謝の気持ちを忘れないことだ
で、良しとしませう