陋巷にさまよう (野を拓く 第2部)

プアなわが道とこの世を嗤笑するブログ

議事録⇒ ばっかだねぇ

2012-02-23 08:56:27 | Weblog
寅さんの「おいちゃん」を思い出しましたゾ。

アメリカ原子力規制委員会が公表した議事録-
頭狂電力福島原発事故発生直後の委員会内部のやり取りの記録でござります。
2011年3月11日から10日間の、委員会内部の電話などによる緊急会議のやり取りを記した3,200ページ余の議事録なんですと!

ほう。
だとすれば、当事国では、もっと詳細な記録があるやろし、
いつ公開するのでござろうなぁ?

えっ?
その、どこかの当時国では、議事録なんぞ何も作られておらんですと?
それが後で発覚し、後追いで作るように指示が出たんですと?
まさか!
そんなことはあるワケがござりませぬ。

アメリカの議事録には、
・発電所から半径50マイル(80キロ)圏内に避難勧告を出すべきはないかとの進言や、
・最悪の事態として、1号機から3号機までの3つの原子炉がすべてメルトダウンする可能性
なんぞが記されておるそうだが、

ふむ、ふむ。
その頃、日本の政府は何と言うていましたかなぁ。
ワタシの記憶も薄くなってきておるのだが、
確か、
「ただちに影響はない」
なんぞと何度も何度も、繰り返し言うていましたなぁ。

誰が言うておったんでしたかなぁ?
え~っと。
そうそう、エダノ何某とかいうお人で、
当時は、え~っと、官房長官でしたなぁ。
官房長官といえば、内閣の要で、政府のスポークスマンですな。
政府を代表して対外発表をする立場ですがな。

おゝ、何という彼我の差でござりましょう!
いえ、政府だけではござりませぬ。
行政を預かる官僚たちの、この彼我の差は!

別にアメリカを褒める訳ではなく、彼らは当然のことを粛々と対応しているだけなのだが、
どこかの国では、
政府も、官僚も、
少数の当事者は、右往左往して走りまわり、
それ以外の者は、ぼ~っと見ておっただけでござりましたなぁ。
右往左往するだけの姿を見て、懸命に努力しておると見間違うたコクミンもおったそうでござりますよ。
その右往左往は、更なる混乱に拍車をかけただけでござりましたなぁ。
そうそう、地元の選挙区に戻るという口実で避難した国会議員もおったそうですなぁ。

この彼我の差は何なんでしょうなぁ?
えっ?
アメリカは当事者ではないから客観的な対応ができたが、当事国は違うですと?
いえいえ、非常時にこそ、そのニンゲンや組織のホンシツが如実に出るのでござります。
ワタシなんぞ、オノレのホンシツがアホなもので、よ~く分かりますゾ。

寅のおいちゃんは、よう言うていましたなぁ。
ばっかだねぇ。 と。

ワタシも溜息ながらにつぶやきましたがな。
ほんとうに ばっかだねぇ。 
コメント
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