12345・・・無限大  一粒の砂

「一粒の砂」の、たわごと。
無責任結構・ 中途半端・ちゃらんぽらん・ 出たとこ勝負、で参りましょう!

大風呂敷

2008年06月20日 05時47分51秒 | Weblog

 

イタリアの多くの観光地では、いたる所路上に巨大な風呂敷風の布の上にニセの有名ブランド品を並べ販売しているアフリカ系の男達がいる。

模造品製造で伝統あるナポリの物だと言う人もいるが、明らかなのはアフリカ系の人達が販売していることである。

オマワリの姿が目えると見張りが合図でもするのであろう、巨大な風呂敷の四隅を持って畳み、アットいう間に細い路地の奥に姿を消し、そして、通り過ぎると一瞬にして元の状態に戻るのである。

 オマワリさんも馴れたもの、ゆっくりと後ろも振り返らずに通り過ぎていく。 このかくれんぼは何度見ても面白く愉快な光景であった、そして、アーなんとイタリア風なのだろうとしきりに感心したものだった。

地中海沿岸は、アフリカとは目と鼻の先である、特にイタリアは近いのである。彼らの事を「移民」ではなく、国を超えて移動し出稼ぎを行うので「移動民」と塩野七生氏は名付けている。

イミテーションを売るのが容易で金になる甘い汁だから、彼らが続けているのであろうが、何か他にしようがないのだろうかと、やりきれなく思ったものであった。

当面、我々に出来る事は、一切彼らから購入しないことである。そうすれば甘い汁でなく苦い汁になり、もう少しマシな正業を探すような気がしているのである。