民主主義とは、大多数の人民のトクを満足させるという方法論だから、少数の人の損得は無視されて仕方がないシステムである。
トクをしている人が多ければ、或いは、トクをしている人が少数でも力を持っているならば、改革を好き好んだりする訳がないのは、明々白々である。
問題になるのは、大多数の人にはトクになる改革であっても、少数であるが力を持っている人達の損になる改革には、その当事者「少数であるが力を持っている人」が反対するという事である。
少数であるが力を持っている人達は、頭も良い・弁もたつ、我々平民にはとても歯がたちそうにない人達である。
大多数の人にはトクになる改革であっても、少数であるが力を持っている人達の損になる改革こそが、今のこの国に必要な改革である。
今日の日本においては、まさにこのような改革困難期にあるようである。
これが出来るかどうかが、この国の将来を定めるのである。よく目を開き・耳をかっぽじって、頭をフル回転しておかねばならない。