主な産地はフランス。世界のフォアグラの生産量は西暦2000年で約1万8000トンだが、そのうちフランス産は1万5300トン。
小生などには縁のない食べ物であるが、NHKのTVで思いがけない事を知った。
ガチョウは冬を越すため、秋に多量の食物を摂り、脂肪を蓄積する習性がある。 この習性を知っていたのであろう、肥満したガチョウの肝臓を食べはじめたのは、記録によると古代エジプト人が最古のものとされている。
強制給餌(ガヴァージュ 仏:gavage)することにより、人工的にガチョウを肥満させフォアグラを生産しはじめたのは、起源1世紀頃の古代ローマ人だと言う。
そして、それがルネッサンス以降フランスに伝わり、現在の隆盛になったとの事であった。
どうも、ヨーロッパのあらゆる事が、ひょっとすると全てローマに通じるのかもしれないと思うのである。
参考:
フォアグラ(仏:Foie gras)は、必要以上にエサをたくさん与える(強制給餌/ガヴァージュ 仏:gavage)ことにより、肝臓を形成する肝細胞に使われない脂肪が蓄積する過程で、どんどん肝臓の一部が脂肪に置き換えられていく状態「脂肪肝」を人工的に作り出したものである。
通常ガチョウまたは鴨が使用され、世界三大珍味の1つに数えられる食品である。 フランス語で「フォア(foie)」は「肝臓」を、「グラ(gras)」は「脂の多い、肥大した、太った」を意味する。
即ち、「フォア・グラ」は「脂肪肝」のことである(ただし、疾患としての「脂肪肝」を意味するフランス語は「stéatohépatite」である)。
フォアグラの生産はガチョウの強制給餌を伴うため、動物虐待に当たるとして生産や販売を禁止する動きが広がっている。