孫達も帰京し、ようやく自分の時間がもてるようになった。かねての計画通り、岡山県立美術館で開催中の展覧会に出かけた。世界屈指の琳派・若冲の個人コレクションと評される細見美術館所蔵品の展覧会である。
愕然としたのが、体力の低下であった。一つは視力の低下で細部が非常に見えにくくなったことに驚き、他の一つは2時間半ほどの鑑賞だったが、4度も椅子に座って休憩が必要だったことである。とにかく、生き急がないとあれこれ出来なくなるような気がしてきたのである。
韓国の子供達とその母親達は、盛り沢山の夏休みの課題に翻弄されていると聞いた。数学キャンプ・英語キャンプなどは学力強化のための集中塾教育だという、また音楽キャンプや博物館キャンプ・・・のような音楽会に出席し感想を書いたり、博物館で学習しそのレポートを書いたりと、夏休みの宿題風のようなものもあると聞いた。受験教育に熱心な国なのでさもありなんと思っていたら、この美術館にもちらほら母親に連れられた小学生の姿が見えた。こちらは受験とは関係ないく個人の教養としての鑑賞だと思われたが、結構熱心に興味深く鑑賞していたのが印象的だった。
それから、絵を学んでいるのであろうと思える大学生くらいの若い人達が、こちらは専門家が研究するような熱心さで覗き込んでいる様子が印象的だった。若いということは、羨ましいことである。
岡山県立美術館のサイト;
http://www.sanyo.oni.co.jp/info/rimpa/contents/tenjihin.html