パップのライブラリー・・・

趣味の野鳥撮影を中心に季節の風景や心象を、徒然に・・・心の赴くまま・・・写真と言の葉遊びで・・・

Zレンズのテスト

2023-10-06 23:18:55 | 写真
私のメインのカメラ構成はカメラNIKON Z9、レンズNIKKOR Z 800mm f/6.3 VR Sと新製品のNIKKOR Z 180-600mm f/5.6-6.3 VRで、これにZ用テレコンTC-1.4X。
各パターンで撮影したものをほぼ同じくらいにトリミングして比較したものです。被写体までの距離は約100m。

Z9に180-600と800を下記のパターンで撮影、画質の違いを比べてみました。(180-600はテレ単の600㎜)

180-600(600)=600㎜



180-600(600)+TC-1.4X=840㎜



180‐600(600) DX(APS-C)1.5倍クロップ=900㎜



180-600 DX+TC-1.4X=1260㎜



800㎜



800+TC-1.4X=1120㎜



800 DX(1.5倍クロップ)=1200㎜



800 DX+TC-1.4X=1680㎜

結果として、予想に反してどの画像もどれがどのパターンとわからないほど画質の違いは感じられませんでした。これは嬉しい結果です。

更に一番焦点距離の短い600㎜を拡大



一番焦点距離の長い800 DX(1.5倍クロップ)+TC-1.4X=1680㎜を拡大

これも差が感じられません。
つまりZ9とこの2本のレンズでテレコンを使用すれば180-1680㎜まで使えることとなります。あくまで、これはテスト撮影ですので、あとは実戦で試してみようと思います。

蛇足ですが、NIKONからZ9のファームアップがリリースされました。
被写体検出の「鳥」モードが出来ました。


Z9発売時から「動物」モードの中に「鳥」モードが含まれていたのですが、これで完全に独立したモードとなり更に検出が強化されたと期待しています。


Z9の大きなファームアップはこれで3回目。益々進化するZ9・・・NIKONの「やる気」が伺えます。
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RAW現像ソフト

2023-09-16 09:47:51 | 写真
2週間ほど前、PCにこんなメッセージが出るようになりました。
私は写真のRAW現像・編集にAdobe社の「Lightroom 6」を長年使用していますが、そのAdobe社からのメッセージです。
要は現在使用中の「Lightroom」は非正規品のため、使用できなくなるとのことです。


このソフトは7年前にアマゾンから購入した製品版です。
数年前、Adobe社は製品版を廃止し月々定額制の「サブスク」方式になり、製品版のサポート・バージョンアップが終了となりました。このこと自体大いに不満のあるところですが、今回のこのメッセージ・・・てっきり製品版の排除!かと思い、Adobeへクレームと共に問い合わせをした結果、「アマゾンは非正規ルートで、シリアル番号も非正規なものでAdobe社としては認められない。」とのこと・・・そもそもの問題はアマゾンにありますが、Adobe社も7年も経って「何で今更・・・」という感覚です。


さて、どうするか?
何より、「サブスク」はバカバカしく、月々で見れば安価でも長年使えば高額な支払いになります。
「Lightroom」は月額1,078円ですが、1年使えば12,936円。3年では38,808円・・・5年では64,680円・・・こんなバカ高いソフトはアマチュアの趣味の領域ではありません。
そこで、まず「サブスク」を排除して何か良いソフトはないかを検討!
第一候補として・・・今愛用しているノイズ処理で秀逸な「PureRaw」のフランスDxO社の「Photolab 6」をデモ版で試用してみました。「Photolab 6」は多くのプロも使う多機能なソフトです。


ただ気になる点として、今愛用している「PureRaw」との親和性がどうなのか?互いに機能の重複はないか?打ち消し合う機能はないか?
DxOのサポートチームに問い合わせをしたところ、すぐに自動返信でこんなメールが届きました。要は正式回答まで少し時間がかかるとのこと・・・お決まりの文言ですが
通常は即日か翌日(翌営業日)には回答があるものですが、1週間以上経っても何の音沙汰もありません。
こんないい加減な対応では、いざとなった時に大いに不安があるので「Photolab 6」は候補から除外!


振り出しに戻って次の候補を検討しましたが、「Lightroom」が「サブスク」になった時、AIによる編集で定評のアメリカの「Lnminar neo」や国産唯一の「SILKYPIX」のデモ版試用をしましたが、いずれも「帯に短し、襷に長し」で決定力なし!でした。どのソフトも重く作動にストレスを感じました。


結果・・・
「サブスク」の良し悪し、好き嫌いは別にして製品の使い易さから「Lightroom 6」(もちろんサブスク版)に決定しました。
何より使い慣れていることと作動が軽くサクサク動くことが一番の理由です。特に作動が軽いことは、1回の撮影で500枚、多い時は1,000枚を超える写真のチェック、編集は少しのもたつきもストレスに感じるため重要視しました。「サブスク」版になり新しい機能も増え、いつも最新バージョンで使えることはメリットでもあります。


近年ではAIによるソフトも増え、将来もっと良いソフトが出てくれば「サブスク」を解約して乗り換えもできますので、仕方なく「サブスク」を受け入れることとしました。
・・・というより、現時点では消去法でこれしかない!という結論です。
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一期一会・・・鳥撮りの記 594 Canon R7レビュー 第2弾

2023-02-23 11:09:51 | 写真
1月7日に最初のレビューを書いてから1か月半、およそ4か月極力意識的に使ってきたR7の第2弾のレビューです。
当初、R7に組み合わせのレンズをEF400mm F5.6L USMとしていましたが、EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USMに替えました。理由は3000万画素クラスのR7は宿命的に微ブレが出やすいとのことなので、手振れ補正のないEF400mm F5.6L USMでは荷が重いと判断し、現行モデルのEF100-400mm F4.5-5.6L IS II USMに替えた次第です。

レビューを進めるに当たって・・・スクリーンショットのサムネイルの枠についての補足。黄枠=プレビューに関連する一連のショット 青枠=合格点の画像 赤枠=プレビュー画像のコマです。※撮影はすべて手持ちです。



4か月経ってようやく満足のいく写真が撮れました。
順光、被写体までの距離6、7mの好条件のルリビタキ。ほぼ等倍でこれだけ解像すればOK!ツボに嵌れば素晴らしい解像を見せてくれるレンズとカメラです。
ただし、この好条件では当たり前の結果です。



距離はルリビタキとほぼ同じくらい、ただし逆光の暗い木の根元。この点を割り引いてまあ、甘く見て合格のメジロです。



ですが、問題はこれから・・・
このメジロのカットは18枚(黄枠)、これに対して合格点(青枠)はわずか2枚。約1割の合格率です。
その他、16枚はすべてこんなもの・・・小さくてわかりにくいかもしれませんがサムネイルの画像を見ると被写体はほぼ真ん中で捉えています。つまりフォーカスポイントからははずれていないと思っています。背景にピントを持っていかれる条件でもなく、撮り手の腕が悪いと言ってしまえばそれまでですが・・・シャッターを切る直前でフォーカスが緩んだのか?フォーカスポイントがはずれたのか?理由がわかりません。



因みに、使いなれたNIKON D500とAF-S NIKKOR 500mm f/5.6E PF ED VRで撮ったシメの写真です。距離は前の写真よりはやや遠く、12、3mくらいでしょうか?空ヌケで比較的ピントが合わせやすい条件ですが、34枚シャッターを切りましたが、30枚が合格点(青枠)です。合格率は約9割です。
また、失敗した4枚もその理由がわかっています。前の評価でD500(Z9も)のシャッターボタンはタッチ感覚の敏感な反応・・・と書きましたが、ピントが合う前にシャッターを切ってしまったことが失敗の原因です。

これに対して、R7の合格率の悪さは、その原因すらわからない現状です。これが何とも悩ましいところで、対処法が見つからず迷走状態です。
それにしても、止まって動かない鳥の合格率が1割とは・・・せめて、せめて5割くらいに持っていけるよう、設定の追い込みや慣れに試行錯誤が続きそうです。

R7は「3000万画素クラスの高画質」、「R3譲りのAF性能」などのこだわりを持った部分と反面、「シャッターショック」、「反応の鈍いシャッターボタン」、「静止する被写体画像の歪み」など、手抜きとは言いませんが、コスト優先か?低レベルでの妥協を併せ持った機種と思えてなりません。
何はともあれ、購入してしまった以上、もっともっと高い合格率を上げる方法を模索するしかないですね。



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一期一会・・・鳥撮りの記 581 Canon R7レビュー

2023-01-07 14:19:37 | 写真
Nikonユーザーの私がCanon R7を使っておよそ3か月、これまでのレビューを書いてみたいと思います。
Nikon Z9をメイン、D500をサブ機に野鳥撮影を楽しんでいますが、なぜR7を購入するに至ったかと言うと・・・①手頃な価格②APS‐Cで3000万クラスの高画質③R3譲りのAF性能に惹かれてです。もともと、AF性能においてNikonはCanonの後塵を拝していましたが、Canonの実力を知りたいという興味もありました。

まず最初の問題は、このR7に組み合わせるレンズを何にするか?という問題があります。
Canonのレンズ群を探してみると、いわゆる大砲レンズは驚くほど充実しているにもかかわらず、野鳥撮影にふさわしいお手頃価格のレンズが極端に少ないこと・・・
結局、古いレンズながら極めて評価の高いEF400mm F5.6L USMに決定!1993年の発売以来、数年前まで現役を続けたロングセラーで、あと2年くらいはメーカーサポートも効くし・・・難点としては、「手振れ補正」の機能がないこと。これはカメラ本体の補正機能で何とかなるんじゃないか?との判断(これは誤算でした。)とりあえず、Canon入門として機材構成を決めました。


機材も揃い、勇んで試写を兼ねてカワセミを撮りに行ってきました。
まずは高速連射でシャッターを切ると、思わず心の中で「何だこりゃ?」ということが・・・
シャッターボタンの感覚がすこぶる悪い!遊びが多く、ストロークの幅が大きく、反応が鈍い!Nikon機ではなかった感触です。Nikon機ではシャッターを切る感触は「タッチ感覚」、このR7は「プッシュ感覚」です。強く押し込まなければシャッターが切れない。おまけにシャッターショックも大きく、ブレにつながる感じです。一瞬にしてR7の完成度に疑問を感じる場面でした。
次の「なんだこりゃ?」は写し出された画像を確認してです。
この日の画像はすべてこんなもの・・・数百枚、すべてがゴミ箱行きです。これはカメラの問題ではなく、レンズの問題です。そもそも、EF400mm F5.6L USMは生産終了なので中古でしか入手できず、実店舗を持つカメラ屋からネット購入したもので、「問題なく、安心して使える品」を信じて購入したものですが、CanonにR7とともに点検・調整を依頼しました。結果、後ピンと解像度の問題で後ろレンズ2枚を交換、約3万円の出費となりました。とんだ外れを引いてしまいましたが、これで安心して使えるのなら仕方ないと割り切ることに・・・


点検・修理後の画像がこれです。
解像度に関しては・・・「う~ん、微妙ですが、ギリ合格点かな?設計の古いレンズなので仕方ないかな・・・」という感じです。ただし、すべてがこのように撮れるか?というと、そうではなく、相変わらず微ブレに気を使います。シャッターショックのあるメカシャッターや先幕シャッターは使わず、ローリングシャッター現象には目を瞑り電子シャッターを使うことがベターな選択です。


因みに、Nikon D500とAF-S NIKKOR 500mm f/5.6E PF ED VRの組み合わせで撮った写真がこれです。使い慣れた機材構成ですが、特に気を遣わず普通にこの程度で撮れます。
本当はこのレベルをR7とこのレンズに期待したのですが・・・

※ カワセミ画像はすべて手持ち撮影の上、ほぼ等倍に拡大したものです。

総論・・・
R7は3000万クラスの高画素のため、微ブレやノイズが発生しやすい(その理屈は私にはわかりません。)とは聞いていましたが、それ以前の根本的な①シャッター機能(シャッターボタンの感触、シャッターショックの大きさ)②ボディ剛性の弱さ・・・による共振がそもそもの原因ではないか?と思います。
AF性能は優秀ですが、デフォーカスした時の復帰がもたつくのは一瞬のシャッターチャンスに成否がかかわる野鳥撮影には致命的なところがあります。
R7の価格は称賛に値しますが、そのコストダウンに完成度を犠牲にしているのでは本末転倒です。R7の立ち位置は、中級者あるいは初級者を対象とした機種だと思うので、誰でももっと楽に使える仕様にすべきだったと思います。私の印象では、R7はカメラ任せでいい写真が撮れると思ったら大間違いで、使いこなしにある程度の技量が必要なカメラだと思います。

ここまではマイナス評価ばかりですが、R7には良いところもあります。
何といっても3000万画素の画質は素晴らしく、トリミング耐性は魅力です。
また、ピント精度は別にしてAF性能のトラッキング追従性は優れています。その他、設定に関してはカスタマイズがしやすく便利です。

レンズのEF400mm F5.6L USMはさすがに新しいレンズに比べれば解像度はかないませんが、年式を考えれば優秀です。AFのスピードも遜色ありません。また、ボケの美しさは惚れ惚れするものがあります。「価格.com」の評価で98件の多くの評価者がありながら、5点満点中4.87の高い評価を得ているのは驚異で、私がこのレンズを選んだ一番の理由です。
もっと使い込んで行けば、更に実力を引き出せるレンズのような気がします。

まだまだ使い始めて3か月なので、今後使い慣れてくるとその評価も変わることと思われますが、まずは第一評価とします。
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一期一会・・・鳥撮りの記 552 画像のノイズ処理 Ⅱ

2022-08-15 10:57:10 | 写真
昨年12月、画像のノイズ処理について無料ソフトの「Neat Image」が素晴らしい!と紹介しましたが、さらに凄いソフトを鳥友に教えていただきました。その名も「DxO PureRaw」(製品版で13,900円)というソフトです。とりあえず30日間のトライアル版での試用の効果をご紹介します。

通常、私は「Lightroom」でRAW現像・編集を行っています。
これは「Lightroom」で通常通り処理したもので、ノイズに関しては無理のない範囲で修正しています。
ノイズ処理とシャープネスはトレードオフの関係でノイズを少なくするとシャープネスは損なわれることとなり、その塩梅が微妙でどこかで妥協が必要となります。

↑クリックして拡大できます。

もっと拡大した写真がこれです。

多少のノイズ処理はしたものの、かなりノイズが目立ちます。

次にこの写真を「Neat Image」でノイズ処理をしたものがこれです。

↑クリックして拡大できます。

これを拡大したものが、これ・・・

全体的にノイズは少なくなりましたが、本来の被写体である鳥にも質感が損なわれてしまいます。

「DxO PureRaw」で処理をした結果がこれです。

↑クリックして拡大できます。

拡大版

暗部のノイズ低減はもちろん、鳥の質感は十分保たれています。

いかがでしょうか?セレクトしたサンプル写真がちょっとピン甘で画質が悪かったですが、比較の成果はご理解いただけるかと思います。
「Neat Image」も無料ソフトとしては極めて優秀ですが、この「DxO PureRaw」は秀逸です。13,900円の価格ですが、詐欺のようなサブスクに比べれば1年で元が取れると思います。また、「Lightroom」にプラグインでき便利です。欠点は・・・ちょっと処理に時間がかかるところかな?

なお、この「DxO PureRaw」はノイズ処理に特化したソフトで編集はできないことと、jpegには対応していないことを申し添えます。
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