春の訪れとともに、大陸から黄砂が飛来する。
今年は、黄色に混じって目に見えない黒いやっかいものがやってくるようだ。
PM2.5・・・中国にとっても、これは深刻な社会問題と捉えているようだが・・・
中国国内において、大気が汚染されようが、有害物質を振りまこうが構わないが、自然現象とは言え風に乗って日本に運ばれてくるのは迷惑な話である。
ただ、考えてみると・・・
1960~1970代の日本も垂れ流しの公害に侵されていた。
私の住む川崎は京浜工業地帯の中心として、公害都市の不名誉なレッテルを貼り続けてきた。気管支喘息など公害病患者も多数いた。真偽のほどはわからないが、「工場地帯のスズメは黒い!」と誠しやかな噂も聞こえたきたほどだった。
昔の日本製品も欧米では品質の悪さで定評だったらしい。
Made In USAと表示された品質の悪い品が、実は日本の「宇佐」村で作られた製品だった・・・と笑えない「笑い話」があったくらいだそうだ。
思えば、今の中国は実質的な経済成長や生産性は度外視して、30年~40年前の日本と同じ道を辿っているような気がする。
ならば、襟を正して「先人に聞く」知恵と謙虚さがあってもいいのでは・・・?