パップのライブラリー・・・

趣味の野鳥撮影を中心に季節の風景や心象を、徒然に・・・心の赴くまま・・・写真と言の葉遊びで・・・

鳥撮り物語 115 オオタカ、ノスリ

2015-12-27 21:13:42 | オオタカ
今年も余すところ、あと僅か・・・

もしかすると今日が本年最後の撮り納めかもしれません。
どこへ行くか迷った末、年末でもあり、できれば近場でのんびり鳥撮りが出来れば・・・と思い、東京港野鳥公園へ・・・
思えば今年の撮り初めもここだったかと?私の鳥撮りの原点である野鳥公園で2015が始まり、そして終わるのも悪くないかと思います。

ここは珍鳥が出るときはとんでもなく珍しい鳥が来ますが、普段はごく普通に見られるポピュラーな鳥ばかりで大ヒットはありませんが、オオタカ、ノスリは安定して姿を見せてくれます。

今日はここに通い始めて3年目も間もなく終わりと言う日に、ようやく興味深いシーンが撮れました。
オオタカの狩猟シーンです。

池の中で獲物を捕え、岸に運んでいるところ・・・
黒い水かきのついた足、白と黒のツートンの体色から、犠牲になったのはキンクロハジロと思われます。


岸辺に引き上げ、右側の葦の陰にそのまま姿を消してしまいました。

最初は被写体までの距離が50mくらいあり、何かが岸に向かって泳いでる!・・・としか見えませんでした。
ただ、カモ類とは違い、頭から尾まで長く見え、犬が泳いでいるのかと思ってしまいました。
この公園には以前、野犬が数頭居つき、この池でカモを泳いで追いかけているシーンを見たことがあったため、また野犬が紛れ込んでいるのか?と・・・
カメラを向けレンズを通して確認すると、何と!オオタカじゃないですか!!すぐシャッターを切りながら周りのカメラマンに教えてあげましたが、
すぐ葦の藪の中に消えてしまい、このシーンを撮れた幸運に恵まれたのは私だけでした。
それにしても、オオタカが襲い掛かるシーンに気がつかなかったのは残念で仕方ありません。
実は、その少し前にもカモを狙って襲いかかるシーンがあり、この時は失敗に終わりましたが、また再度襲いかかることを想定し、オオタカの出没しがちな奥の林や葦原の上とともに池の水面にも注意を払っていたつもりなのですが・・・

オオタカは池の奥の林によく現れます。・・・と言っても、距離は100m以上の遠い距離。
裸木の中では幼鳥は保護色のようで目立ちません。


ノスリも相変わらず・・・一度木にとまると、長時間動かないこともあります。


ノスリの飛翔・・・



おまけ・・・
帰り際、葦の茎に鳥影・・・オオジュリンかな?と思ったら、モズ子さんでした。



PENTAX K-5ⅡS
BORG67FL+1.7AF 510mm(35mm換算760mm)


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鳥撮り物語 2015総集編

2015-12-23 14:57:32 | 総集編
今年も残りわずか・・・鳥撮りを初めて3年目の年も大詰めを迎えています。

過去2回と同様、今年も1年間の鳥撮りの成果を振り返ってみたいと思います。
今年は全国的な猛暑、ゲリラ豪雨など・・・気温の高い傾向にあり、秋から冬にかけても引き続き季節の野鳥の到来にも異変が感じられる気がします。

今まで撮影した鳥の種類は累計で109種、昨年末の数が92種でしたので、今年は17種を上積みしたことになります。
撮影のフィールドを広げない限り初見・初撮りの数は3年目ともなれば、まあこんなペースに落ち着くのではないでしょうか?
そんな中、夏には富士山5合目の高山系の鳥や、11月にクマタカ狙いにも行き、普段行き慣れたフィールドではお目にかかれない鳥たちとの出会いもありました。

例年通り、今年撮影できた鳥たちの写真の中から自分なりに選んだベスト10選をご紹介します。
 

ベスト1は・・・迷うことなく・・・この写真!

これは巣立ち直後のチョウゲンボウの母子です。
この頃は巣立ちはじめたとは言え、幼鳥はまだ親の庇護のもと・・・幼鳥の近くには必ずと言っていいほど親鳥(特に母鳥)がいます。
このシーンは幼鳥(上)と母鳥(下)がこちらに向かって飛んで来て木の上を通過したところを捉えたものです。
2羽の鳥にうまくピントがあったことと、どちらも飛翔姿もカッコよく・・・満足の1枚!
絞りを持たないBORGは前後する被写体にピントを合わせることは難しく、この瞬間は丁度親子のチョウゲンボウがレンズから等距離だったことがラッキーでした。

PENTAX K-3  BORG67FL+1.7AF 510mm(35mm換算760mm)


以下、9枚は優劣はつけられず・・・すべて同格とします。

2015初冬は異常なほどの暖冬で冬鳥の到来は悪いようですが、何故か?オオタカはよく見かけます。
これは葛西臨海公園で撮影したもので、この日も2羽の幼鳥が頻繁に姿を見せてくれました。
小春日和の陽光を浴びて、オオタカが一際明るく浮かび上がるようなシーンを捉えたものですが、写真になるとあまり光の具合が上手く表現できず。

PENTAX K-3  BORG90FL+Canon 250D+1.7AF 約660mm(35mm換算990mm)

今年は年明けから海のミサゴを撮りたく、何度か通いました。
海岸近くにはボラの群れがいるにもかかわらず、ミサゴが捕える獲物は遠い沖のダツばかり・・・
ダツの狩りは水面を掠めるように捕えるばかりで、ミサゴ本来の豪快な飛び込みはありません。
またそろそろ、本格的な冬の到来とともにミサゴの季節でもあるので、今シーズンもダーウィンポーズの撮影に期待です。

PENTAX K-3  BORG67FL+1.7AF 510mm(35mm換算760mm)

昨年は3年ぶりにハヤブサのヒナが生まれ、育っていきましたが、今年は残念ながら子育てに失敗!
この写真はオスがムクドリを捕えて狩りから帰還。メスに獲物を渡して飛び立つ瞬間を捉えたものです。

PENTAX K-5ⅡS  BORG67FL+1.7AF 510mm(35mm換算760mm)

今年は4羽のツミのヒナが巣立って行きました。
これは親からもらった餌を食べる幼鳥ですが、割と近い距離で撮影できた1枚です。
8月に入って「さすがに、もういないだろう!」と何気なく立ち寄ってみると、幼鳥がまだ1羽だけ残っていて、CMはもちろん誰もいない公園で考えられないような近さで写真を撮らせてくれたことが妙に印象に残っています。

PENTAX K-5ⅡS  smc PENTAX-DA★300 F4 ED SDM+1.4テレコン 420mm(35mm換算630mm)

まだ残る紅葉をバックに飛翔するクマタカの幼鳥です。
オオタカ、ノスリ、ハヤブサ・・・他、多くのタカ類は都市部の公園や平地でもよく見られますが、クマタカは山間部の猛禽で下界へ降りてくることはありません。
こんな少々ハードルの高いクマタカも、決して遠征することなく少しばかり足をのばすだけで撮ることができるのは、ありがたいものです。

PENTAX K-3  BORG90FL+Canon 250D+1.7AF 約660mm(35mm換算990mm)

夏の鳥枯れの頃、こちらの勝手な都合で通うカワセミの池。
大きなオイカワを捕えて・・・なかなかピントが合わせにくい正面姿を上手く捉えることができました。

PENTAX K-5ⅡS  BORG67FL+1.7AF 510mm(35mm換算760mm)

チョウゲンボウの里(仮称)で撮ったジョウビタキ(オス)。
スッキリと梅の枝とまりの構図です。

PENTAX K-3  BORG90FL+1.7AF 約850mm(35mm換算1275mm)

冬鳥の中でも好きな鳥のひとつ・・・ルリビタキ(オス)。
やはり、この鳥を撮らないと冬が始まらない・・・冬が終わらない!!

PENTAX K-5ⅡS  BORG67FL+1.7AF 510mm(35mm換算760mm)

普段は写欲の湧かないヒヨドリも、河津桜をバックに・・・花をついばむ姿はなかなかどうして画になるものです。

PENTAX K-5ⅡS  BORG67FL+1.7AF 510mm(35mm換算760mm)


番外編・・・

上記のオオタカと同じ時に写したものですが・・・
奥の木から飛び出してこちらに向かってくるオオタカ幼鳥。
100メートル以上の遠い距離、正面姿の薄っぺらな姿勢、こちらへまっしぐらに直進・・・ピントの合わせにくい状況ですが、うまく撮影できた1枚。
めいっぱいの鬼トリです。

PENTAX K-3  BORG90FL+Canon 250D+1.7AF 約660mm(35mm換算990mm)

今年もあとわずか・・・
もう1回くらい鳥撮りに行けるかもしれませんが、これ以上の写真が撮れたら・・・来年度版に掲載します。
「鳥撮り物語」も年内、まだ撮り納めではありませんぞ!!
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鳥撮り物語 114 ノスリ

2015-12-19 22:32:19 | ノスリ
今日の鳥撮りは初めて行く「彩の国」・・・
河川敷の農耕地で猛禽狙い・・・のはずでしたが、馬鹿ナビのおかげで目的地周辺で迷ってしまいました。
土手を越える道がわからず、やむなく目的の地域近くの農耕地で撮影・・・成果ナシ!!

それじゃ場所変えで近くの公園へ・・・
多少、冬の小鳥類に出会えるのでは?なんて期待しましたが、ここでも見事振られてしまいました。
そもそも、私は初めての場所での鳥撮りはいい結果が出たことはなし!今日もこのジンクスは覆ることはありませんでした。
結局、この公園でノスリだけが救いで、近い距離で何度も登場してくれました。

実は今日の装備は最近無理をして購入したNikonのサンニッパ(VR)とD7200の試し撮りを兼ねていました。
サンニッパはぜひとも持っていたいレンズですし、D7200も前身のD7100を誤って破損したしまって以来、発売と同時に気になっていた機種です。
鳥撮りにはFX(フルサイズ)は不要で、むしろ焦点距離の稼げるDX(APS-C)のほうが利点がある!と考えるからです。
D7100では致命的だったバッファー量の少なさが改善されたD7200は、価格もこなれ買い時となってきた感があります。

帰宅後、撮れたての今日の写真を現像しようとしたら・・・な、な、なんと!現像ソフトが写真データを認識しない!!
調べてみると・・・私のRaw現像ソフトはアドビのLightroom4、今のバージョン6から見れば2世代前のもので、新しいD7200には対応していないらしい!
いや~困ったものだ!
とりあえず、今回はNikonのフリー編集ソフトを使って簡易型で現像処理し、ここにアップしますが・・・これから、新しいLightroom6を買うか?
このまま我慢してD7200の時はフリーソフトで誤魔化すか?
Lightroom6はアマゾンでも14,000円近くするし・・・

おまけに今日はもうひとつ(これが一番痛い)失敗をしでかした!
車幅ギリギリの土手のゲートを通過する際、左のフェンダーミラーをぶつけ畳んだままになってしまった!
簡単に元に戻せるかと思っていましたが、ダメ!結局帰りは左ミラーなしのまま帰ってきました。
明日、修理に出さなければ・・・こちらの出費は高くつきそう!!

そんな訳で、今日は鳥撮りはダメ!写真編集もダメ!車の修理代・・・と最悪づくしの1日でした。
こんなツキに見放された日は、滅多にない!!

今日はノスリデー。
ノートリでこの近さ!


さほど遠くない木々を飛び渡り・・・




何か獲物を見つけたよう!


草むらに飛び込んだと思ったら、何かを捕えて食餌。


そして飛び出した!


フリーの簡易現像とは言え、レンズの写りは文句ありません。

NIKON D7200
AF-S Nikkor 300 F2.8 ED VR+1.7テレコン 510mm(35mm換算760mm)
コメント (6)
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鳥撮り物語 113 オオタカ他、タカ類

2015-12-12 20:01:32 | オオタカ
今日は3ヶ月ぶりに葛西臨海公園へ行ってきました。
今年は8月からのミサゴの長期滞在から始まって、オオタカなどの猛禽の出がいいと聞いており、もう少し早く行く予定でしたが、例のヒクイナ、ヒメクイナ騒動でカメラマンが大集結!上の池前は連日ごった返していたようで・・・このクイナ騒動が落ち着くまで待っていました。
珍鳥には興味がないわけではありませんが、それ以上に混雑するポイントは敬遠です。

さすがに今日はCMの数も普段並・・・どっしり池の前に腰を据えて撮影ができました。
今日はオオタカの若が午前、午後を問わず何度も現れたり、ミサゴが2羽で飛んできたり・・・猛禽好きの私にとって、まずは満足の猛禽三昧でした。
ただ、いずれも池の向こう側での出現で優に100m以上の遠い距離の撮影となってしまいました。まあ、猛禽相手では当たり前なことで仕方ありません!

対岸の木から飛び出したオオタカ(若)。
池の中の杭に向かって・・・


杭にとまった。
実はこの若、池のオオバンを狙った模様。


小春日和の陽光を浴びて・・・


バックにピントを持っていかれないよう・・・集中して撮った1枚。


バックに緑を入れて・・・


空をバックの飛翔・・・2枚




対岸にはオオタカ(若)2羽が別々の木にとまっている!
そこへ現れたミサゴ2羽!
う~ん、どっちを撮るか?・・・やはり、飛んでるほうですね!

ミサゴを撮ってる間に、オオタカ1羽はどこかへ行ってしまった!!

ミサゴに気をとられていたら、もう1羽飛んでる奴が・・・どうやらハイタカですね!


オオタカ、ミサゴ、ハイタカ・・・と来て、おなじみのノスリがまだ出てこない!
・・・なんて考えていたら、午後になって現れた!



BORG90FLを購入してもうすぐ1年。
PENTAX K-3との組み合わせも、ようやく自分の手足のように・・・違和感なく扱える感じになってきました。
カメラ、レンズなどの撮影機材は買ってすぐ使いこなせるわけではなく、自然と手に馴染んでくる感覚や無意識の操作感などを経て、ようやく意のままになって行くものだと思います。
今、この組み合わせも何となく自分のものになって来たな!と実感できるようになりました。

PENTAX K-3
BORG90FL+Canon 250D+1.7AF 約660mm(35mm換算990mm)

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鳥撮り物語 112 クマタカ

2015-12-05 21:26:03 | クマタカ
快晴の今日、今週2度目のクマタカ詣で!

朝7時現地到着から待つこと4時間、ようやく幼鳥が舞ってくれましたが、撮影のチャンスはこの1回と言っていいほど・・・
しかしながら、木とまりから飛び出し・・・まだ紅葉の残る山の斜面や青空をバックの飛翔など・・・さまざまな撮影シーンを演出してくれました。

私の場合、初めての場所、初めての鳥・・・というのはどうも勝手がわからず苦戦することが多く、反面2度目になると格段に余裕を持っていい成果を上げられるケースが多々みられます。
今回は、前回空抜け写真ばかりだったことを反省し、せっかく残っている紅葉をバックに撮ることを心がけてみました。
・・・果たして、その成果は?

今回、登場のクマタカはすべて幼鳥です。

紅葉をバックに・・・



1枚目はともかく・・・2枚目はバックの紅葉近くをクマタカが飛ぶため、かえって五月蝿い画になってしまいました。

せめて、このくらいがちょうどいいかも?


このあと、近くのモミの木のてっぺんに・・・


しばらく木の上から親鳥を呼んでいましたが、親鳥は現れず!
諦めたのか?飛び出した!


飛翔姿・・・2枚
ここでも、鳴きながら飛んでいます。


正面顔


いろいろ飛び回ってくれたお陰で、変化のあるシーンを撮れましたが、いずれも距離は遠い、遠い!
やはり、山のクマさんは手強い!!


PENTAX K-3
BORG90FL+CANON250D+1.7AF 約660mm(35mm換算990mm)

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