神戸から約100 ㎞、完成したフレームを迎えに、自転車の旅。
もちろん、景色の良さそうな駅まで輪行、それから自走の旅です。
2台の自転車を手にして、無事にガレージに帰りついた報告から始めます。
【 想像以上の出来栄え♪ 】
6月の中旬に、簡単なデザインスケッチと一緒に依頼した塗装作業でしたが、1ヶ月ほどでようやく完成したソレは、う~~ん! 想像した以上に良い出来映えでした。
店先を借りて持参したエアキャップでフレームを包装しながら、ペイントショップのマスターと久し振りの長話をしてきました。
マスターとは、1992年以来の付き合いで、今までに乗ってき殆どのオートバイのペイントをお世話になってきたのですが、やっぱり今回も言われてしまいました。
「 自転車のフレーム塗装は難しい 」と。
その言葉は、僕自身の過去の経験からも頷けます。
そのマスターと出会う前、オートバイのタンクなどの塗装を、神戸市内の車専門の塗装屋さんに何度か依頼して経験では、塗装の対象物が小さくで立体的である程に塗装が難しい事を実体験してきました。
どの自動車塗装の店も、仕上がりは良くありませんでしたから 、その経験から言えば、「 オートバイの塗装は、オートバイ専門の塗装屋さんに依頼するのがベストです♪ 」
ですから、オートバイよりも小さくて、更に立体的な自転車のフレーム塗装は難しいのです。その上、塗色は3色で、グラデーションを入れて、シールを貼り、バーコードを塗り分ける依頼だったのですから、難しさには納得できます。
ただ、その予想した事とは別の言葉も聞かされました。
「いやぁ~ チタンは難しいわぁ~」
「普通の鉄と較べると、チタンは表面がちょっと柔らかくて、普通の塗料だと塗膜の密着性が悪いかも知れへんねぇ~」
そして、「ちょっと当たっただけでも、鉄の場合よりもポロッと剥げるかも・・」と脅される始末。
実際に、チタンフレームの自転車の多くは、塗装らしい塗装は殆ど無いままに販売されている事が多いのです。
もちろん、チタンの金属表面は、鉄などと違って、表面の酸化被膜が大変に安定しているので、鉄の様に塗装で錆から守る必要が無く、逆にチタン金属そのものの色を“売り”に販売されていると思うのですが ・ ・ ・ ・。
まあ、丁寧に扱ってあげる事で対処していきましょう ♪
【 まずは、ガレージの隅に置いたまま・・ 】
という訳で、ガレージに戻ってきた 次回作の自転車フレームですが、まずはガレージの隅でお休みです。

最初に行なう作業は、前回自作した自転車を分解して部品を外す作業からです。
とは言っても、そのまま 次回作の自転車へ移植できる部品は多くありません。
部品の規格が統一性が高いのが自転車部品の特徴ですが、前回作は マウンテンバイクのフレームで、次回作はロードバイクのフレームと変わり、フレームのタイプが異なると部品の規格も違ってしまうのです。
その上、今回は リアのギアを 9段(速)から 10段(速)へ変更するので、流用できる部品は多く無いのです。
今回、流用する部品は、前回作で苦労して装着したロードバイク用の“チェーンホイール”(前側のギア / クランクと一体になった部品) と “リアディレイラー”(リア側の変速機)、そして “サドル”(シート)の 3点です。
新しいフレームを触りたい衝動(♪)を押さえ、先ずは 「作業台」の製作から始めます。
前回作の自転車の部品外しや、新作の自転車の部品取り付けを手際良く行なうためには、作業専用の台は大切な存在です。
そうして、前回作を完全に部品単位まで分解して、ガレージの中の所定の位置に収納してから、いよいよ!新作自転車の製作です。
( 次回は、その作業の様子を報告します )
ここで、思わぬ“副産物”、3年振りに ジャイロUP の乗る事になってしまいました。
それまで、自宅とガレージの間(約 4㎞)は自転車で移動していたのですが、その自転車の分解を始めてしまったので、久し振りにヘルメットを被り、夜の神戸の街中を自宅へ向かって原付を走らせました。
いやぁ~ 初めてオートバイを路上で走らせた時の様な感覚!を想い出しました。
「 いいのかなぁ~? 僕、道路を走ってるけど ・・・・ 」