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新型コロナウイルス、都道府県別、週間対比・感染被害一覧表 ( 11月 5日現在 )

2021-11-08 17:06:00 | COVID-19 国内状況

  
この一覧表は、各都道府県別に、前週と比較して新規感染者が増えた増加率や、人口あたりの新規感染者や治療中患者数の増加率、人口あたりの死亡者数の増加率など数値で表し、感染被害の深刻度を他の都道府県と比較して理解する助けになります。
さらに 被害と影響が悪い箇所は黄色で欄を塗り、良い結果を出している箇所は薄いピンク色で欄を塗って識別しているので、各都道府県別の医療体制などを勘案すれば、医療機関などが直面している状況や、住民の人々が感じている恐れの度合いも推定する事が出来ます。


『 都道府県別、感染被害一覧 』

全国的には感染被害はほぼ収まっていると言えますが、「沖縄県」は明らかに突出して感染被害を受け続けている事がはっきり見えてきています。
人口が約 140万人の沖縄県で、先週一週間に16名の方が亡くなっています。 これは、人口が約10倍の 東京都に当てはめると、一週間で 約 160名近い人が亡くなっている状況と同じです。それは、9月11から17日までの一週間、東京都が人口比で最も多くの死亡者数を記録した時の 133名をずっと超える深刻な状況であり、「沖縄県」では、この深刻な状況が数週間に亘って続いている事にもっと注目すべきです。

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その要因として推測されるのは、沖縄本島を含めて10以上の島嶼で構成されて医療水準が異なる事、島嶼間での移送時間がかかる事、本州などから海外旅行に行けない人々が観光目的で訪れている事などが考えられますが、少なくとも、マスコミは沖縄県で続いている深刻な状況を報道して、同様な感染症が発生した際に備えて、亡くなる人が少なくなる対処方法を行政に求める必要はある筈ですし、“軽石”問題と同等以上に対策を進める必要があるでしょう。
各報道機関も、「東京都」の新規感染者数に焦点を当てた報道に終始するのではなく、人命を守るという観点で行政を報道すべきで立場であれば、尚更、現在の「沖縄県」が抱えている課題を報道して、他の島嶼部での医療対策も含めて、今後の行政による感染症対策を指摘すべきだと思います。


『 都道府県別、治療中患者数、重症者数、死亡者数 』

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出典 : 厚生労働省

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全日本 新型コロナウイルス 治療中および重症患者数など、一週間毎の増加数動向 (11月 5日現在)

2021-11-08 16:48:03 | COVID-19 国内状況

 

『 新規感染者数、感染密度 共にほぼ収束状態へ 』

“第5波” が 7月から 8月にかけて猛威を振るった時と較べれば、新規感染者の人数も、治療中の患者数も、感染密度もかなり収束した状態になっています。

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ただし、感染して亡くなる人の人数は、最も多くの新規感染者数を記録した当時と較べると、決して収束しているとは言えない多くの人が亡くなり、多くのご家族の方々にとっての悲劇になっている事を見逃してはいけません。
そして、マスコミは注目していませんが、亡くなる人の人数と、重症者数が減る人数とがほぼ同数という状態が数週間に亘り続いている事にも注目すべきです。

 


『 直近一週間で、53人が亡くなり、重症者数が 34人減って 100人に 』

8月中旬、一週間で「新規感染者数」が 15万人を超えていた時期と較べると、この一週間では 1,421人と 1/100 以下になり、「新規感染者数」に注目し過ぎた報道や行政の視点から見れば、新型コロナウイルス禍はほぼ収束したとも言えるでしょう。
しかし、一時は 2,000人を超えた「重症者数」は、現在も 100名の人が重症ベッドで治療を受けており、最多の時期の 1/20 になった程度で収束したと考えるのは、重症者ベッドで闘っている人やご家族の心境を考えれば、適切ではないと思います。

まして、直前の一週間で 53名の人が亡くなって、9月下旬、最も多かった時期に一週間で 260名を超える人が亡くなった事と較べると、今も尚、最多時期の 1/5 程度にしか減っておりません。その上、直近の一週間で 「重症者数」が 34人少なくなっている事と併せて考えると、重症となっている人以上の人数の方が亡くなっている事に相当し、現在、重症者用ベッドに横たわる人やご家族、医療者の事を考えれば、安易に収束という言葉は使うべきではないと考えます。
    
新規感染者数が減少している程に亡くなる人は減っておらず、今も闘病している人とご家族の方々に強い孤独感を与えない配慮も必要です。
せめて、メディアは、亡くなる人の人数はさほど減っていない事と、減少した重症者数の多くは亡くなっている人である事を伝えるべきだと思います。

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出典 : 厚生労働省

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