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新型コロナウイルス、都道府県別、週間対比・感染被害一覧表 ( 2022年2月4日現在 )

2022-02-05 21:53:40 | COVID-19 国内状況

この一覧表は、各都道府県別に、前週と比較して新規感染者が増えた増加率や、人口あたりの新規感染者や治療中患者数の増加率、人口あたりの死亡者数の増加率など数値で表し、感染被害の深刻度を他の都道府県と比較して理解する助けになります。
さらに 被害と影響が悪い箇所は黄色で欄を塗り、良い結果を出している箇所は薄いピンク色で欄を塗って識別しているので、各都道府県別の医療体制などを勘案すれば、医療機関などが直面している状況や、住民の人々が感じている恐れの度合いも推定する事が出来ます。


『 都道府県別、感染被害一覧 』

直近の一週間で全国に一気に感染が広がり、【感染密度】は昨年の 8月~9月頃と較べられない程に深刻な数字が連なっています。また、「人口あたり増加した重症者割合」は和歌山県や大阪府が群を抜いて高い値を記録し、それ以上に亡くなる人が急激に増えており、「人口あたり増加した死亡者割合」の注視が一層必要です。
また、沖縄県の人口あたりの新規感染者数【感染密度】は低下の傾向を示していますが、大阪府や東京都、福岡県や愛知県では危険なレベルへ上昇を続け、北海道も増加する傾向を見せています。

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この表からも、単に「新規感染者数」だけで都道府県の状況を把握するのではなく、「人口あたりの重症者数」や「人口あたりの死亡者数」の傾向にも注視すべきでしょう。


『 都道府県別、人口あたり 治療中患者数、重症者数、死亡者数 』

各社メディアは、多くの都道府県で「新規感染者」が最高値を更新し続けている事を中心に報道していますが、大切にすべきは人口あたりの感染者や人口あたりの重症者数、人口あたりの死亡者数の “増加度” です。
各都道府県別のそれらの値の増加度を下記のグラフで示しています。

 

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このグラフから、沖縄県では感染者の増加が収まりつつあり、治療者数も先週に続いて減少する良い兆候を見せています。
しかし、大阪府や東京都、福岡県などでは増加・拡大の一途で、特に大阪府では、重傷者数の増加傾向が止まらず続き、この点が最も懸念される点です。同様に和歌山県でも重症者数が増えており、大阪府が「人口あたりの死亡者数」で高い値を示している様に、和歌山県の今後が懸念されます。
また、広島県や熊本県、福岡県などは、重症者数の増加が無いにも関わらず、「人口あたりの死亡者数」が突出した値を示しており、重症と診断されてから短期間で亡くなる事例が懸念されます。

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出典 : 厚生労働省

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全日本 新型コロナウイルス 感染者数と治療者数の推移、一週間毎の変化傾向 (2022年2月4日現在)

2022-02-05 21:31:17 | COVID-19 国内状況

『 増え続ける新規感染者数と治療者数 』

新型コロナウイルス禍は、減少傾向を示す沖縄県を除き、殆どの全ての都道府県で感染拡大を起こし、治療者数も過去に経験した数を遥かに凌ぐ人数を記録しています。
一般に、ワクチン接種や治療薬の効果もあって、オミクロン株は重症化や死亡に至る率が低いとされていますが、事前に想定していた以上の新規感染者数や治療者数により、充分な治療を受けられず亡くなる人が増える事が懸念されます。

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『 注目すべき重症者数と死亡者数は 』

メディアが最も注視して報道に挙げるのは「新規感染者数」ですが、最も深刻な被害は人が亡くなる事です。従って、「重傷者数」やそれ以上に「死亡者数」の状況を最も注視すべきです。この「重症者数」や「死亡者数」をグラフで表すと以下のグラフの通りで、重傷者数は過去最大に迫る勢いで伸び続け、それ以上に亡くなる人が一気に増えて、昨年・2021年8~9月期の数値を超えていくと予想されます。

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昨年は、高齢者を除く大半の人はワクチン未接種だった事が重症化などを招いたと思われましたが、国民の 75%以上が完全接種している段階で、この様な勢いで亡くなる人が増えるとは行政も想定していなかったでしょう。
その為、単に重症者用ベッド数とか自宅療養者対応を充実させたとしていますが、今後も亡くなる人が一気に増える事が最も懸念されます。


『 手遅れにならない対策が必要です 』

昨年 12月、“オミクロン株” の影響により、英国などで一気に感染拡大を行なった事例は世界中の多くの人々が知っています。そして、12月初旬、感染拡大を起こした多くの国々ではワクチンの追加接種政策を急ぎ、第2回接種から最短で 3ヶ月で追加接種を速やかに決定しています。
それに較べて、日本行政は ワクチン接種期間を 一般で 8ヶ月に長期間拘り、遅れて 6ヶ月へと徐々に変更した経緯があります。同様に、病床確保についても民間医療機関への “掛け声” だけで、“オミクロン株” の圧倒的な感染力に対して、実質的な病床や医療スタッフの確保が行なえず、その多くは自動的に自宅療養とせざるを得なくなっているのが現状です。
しかし、昨年夏、自宅療養者への対応が不十分で多くの方が亡くなってから半年が経ち、前回を遥かに超える自宅療養者が生まれている今、決して充分とは言えない対応に留まる事が強く懸念され心配されます。

欧米の主要国では、国民生活や経済回復を急ぐ為に、過去最多の新規感染者数や死亡者数を記録しながら、マスク規制などの行動規制を緩和させる動きが強まっています。まるで、通常のインフルエンザと同等に扱う体制へと急いでいる様に見えます。
ただ、新型コロナウイルスの場合は殆どの医療機関で特別な対応と細心の注意を払い、一般のインフルエンザとは扱い方を同じにする事は出来ません。インフルエンザと異なり、検査や医療体制が充分でない事が無視されたまま、健康に不安を感じていない者や経済を優先させたい者に合わせて、健康や生命の不安に怯えている人々や実際に亡くなる人々の存在を無視する様な事があってはいけません。
生活年齢や信条、身体的な理由など接種を行なっていない方は 国内で 2000万人以上になります。その方々の健康と命を守る為にも、接種の有無による重症化や死亡リスクの違いを解析して、丁寧に発表を行なう事を強く求めます。
そして、未接種の人々の中から一人でも感染・重症化から防ぐ為にも、他者への感染拡大や重症化で医療機関への負担を減らす為にも、追加接種と同時に “2回接種” の促進を行なう事は、社会全体を支える為にも大切だと思います。


『 直近一週間で 442人の方が亡くなり、重症者数は 365人増えて 1,099名に 』

尚、直近の一週間で重症となった人は 365人増えて 1,099名になり、亡くなった人は 一週間で 442人です。
 
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出典 : 厚生労働省

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