COVID-19 Deaths and Number of Deaths per 100 Million by country and day, As of February 9, 2022
『 世界の主要地域別・死者数の推移 / COVID-19 Deaths by major region 』
全世界で圧倒的な感染拡大を起こした新型コロナウイルス禍は、ようやく「新規感染者数」が減少を始めていますが、「死亡者数」は増加の一途である事が最大の懸念です。
と言うのも、国民の不満を減らして政権維持を確保する為に、行動規制を緩和して経済回復へと一気に政策転換を図っている国が増え始めている為で、それがより多くの人の命を奪う結果に繋がる事を懸念しているのです。
また、世界の中には「新規感染者数」を充分に抑制出来ていない国も多いのに、経済回復へと舵を切る競争に見切り発車で参加して、更に多くの人の生命が危険に晒される局面が心配されます。
『 国別・日別、死亡者数一覧 / Deaths by country and Day 』
『 人口あたり死者数、国別・日別一覧 / Deaths per 100 Million People by Country and Day 』
人口が異なる国の死者数を比較して話題にする事ほど無意味な事はありません。人口あたりの死者数【死亡密度】を見れば、各国の被害状況がはっきりと理解できます。
【死亡密度】の数値に合わせて欄を色分けしてあるので、深刻な状況に陥っている国や地域などがはっきりと識別できます。
欧州各国では、感染予防規制の緩和の発表をする国が相次いでいますが、この【死亡密度】の表で較べれば各国で共通の緩和基準は無く、国民の人命の扱い方に違いを見て取れる様です。例えば英国ですが、連日 10万人を記録した新規感染者数が 2~3万人に減少したものの、死亡する国民の割合【死亡密度】は決して低くない事が分かります。イタリアよりは若干良いものの、オランダやノルウェーに較べる深刻な値で、それらの国々より先行する様に緩和政策を打ち出す姿勢には疑問を感じます。
また、東欧から西アジアへ視野を広げると更に深刻な状況が見えてきます。特に、ジョージアやクロアチアなどのバルカン半島諸国では世界的も最も高い【死亡密度】を記録している国が多く、【感染密度】も高いそれらの国々は世界で最も注視されるべきです。そして、それらの国々に続くのがロシアやバルト海三国で、近隣諸国の規制緩和の報道が進む程に国民の政権への不満は増している危険性があります。
そして特異な例として懸念されるのがイスラエルです。4回目のワクチン接種も積極的に進めてきた同国ですが、新規感染者数の急増の後を追う様に死者数が一気に増えて、深刻な数値の【死亡密度】を記録しています。民族的・宗教的な問題が潜在している可能性もありますが、世界のワクチン開発会社や研究者も注目しているでしょう。
一方、北米大陸へ目を転じると、反ワクチン活動の拠点とも言える米国の【死亡密度】は世界最悪レベルです。CDCなど疾病対策機関は充実しているものの、保険医療制度の脆弱性の表われかも知れません。そして、米国と同様に、昨年末から【死亡密度】が高くなったカナダも課題を抱えている事が分かります。経済の為に二か国間の移動規制を解除したものの、この状況ではマスクやワクチン義務化の政策を採りたくなるのも理解できます。
そして、南米大陸の諸国は多くがカナダ以上に深刻な状況だと判ります。世界の報道は新規感染者数に注目して、次は規制緩和へと話題を転じていますが、東欧諸国と同様に、世界から忘れ去られた様に命が扱われる状況は決して良い事ではありません。
なお、情報出典元の OCHA とは「国際連合人道問題調査事務所」の事です
Source:#OCHA
( https://www.unocha.org/ )
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