COVID-19 Deaths and Number of Deaths per 100 Million by country and day, As of February 16, 2022
『 世界の主要地域別・死者数の推移 / COVID-19 Deaths by major region 』
全世界で圧倒的な感染拡大を起こした新型コロナウイルス禍は、ようやく「新規感染者数」が減少を始めていますが、最も注視すべき「死亡者数」は決して減少していない事が最大の懸念です。
確かに、インドでの死亡者数は一気に減少しています。そして、同様に北米2ヶ国も減少を始めていますが 昨年・2021年初頭の死亡者数より多い人が亡くなり続けており、欧州5ヶ国は高いレベルで留まり続け、それらの国々を除く世界各国の「死亡者数」は急速に増加をしているからです。
国民の不満や経済減退を解消して政権維持をする為に、行動規制を緩和して経済回復へと一気に政策転換を図っている国が増え始めている事は、「死亡者数」の減少を充分に確保せず、国民の命を守らずに見切り発車をする危険性が大きいと思われます。
世界各国が、“オミクロン株” による圧倒的な数の感染者数を記録した後で、多少減少傾向が見えた事をきっかけに “喉元過ぎれば熱さ忘れず” の如く緩和策を急いでいる事に大きな懸念を抱いています。
『 国別・日別、死亡者数一覧 / Deaths by country and Day 』
『 人口あたり死者数、国別・日別一覧 / Deaths per 100 Million People by Country and Day 』
人口が異なる国の死者数を比較して話題にする事ほど無意味な事はありません。人口あたりの死者数【死亡密度】を見れば、各国の被害状況がはっきりと理解できます。
【死亡密度】の数値に合わせて欄を色分けしてあるので、深刻な状況に陥っている国や地域などがはっきりと識別できます。
世界全体を幾つかの地域に分けて見れば、それぞれの地域別に表の欄の色分けに一定の傾向と特徴がある事がよりはっきりしてきます。先ず、最も深刻な状況を示しているのは クロアチアやブルガリア、ジョージアなどバルカン半島と東欧の諸国で、ロシアも連続して深刻な状況が続いています。続いて深刻な状況な地域は南アメリカで、特にウルグアイやパラグアイが世界的に最も厳しい状況である事がはっきりしています。
更に、南米諸国以上に深刻な地域は、デンマークやリトアニアなど北欧・バルト海三国です。そして、規制緩和策の発表が続く EU各国の中で イタリアやギリシャなど地中海諸国も、バルト海三国と同様に規制緩和策は行なうべき段階でないと思われます。
そしてイスラエルですが、ワクチン接種政策で世界に先駆けた筈なのに、新規感染者数の急拡大と併せて死亡者数の増加も全く抑え切れていません。周辺諸国のトルコやレバノン、ヨルダンなどと合わせて注視すべき地域になっています。
最後に世界に先駆けて規制緩和を進めている英国ですが、この【死亡密度】の推移を見る限り、状況は決して改善しているとは言えず、連日多くの人々が亡くなり続けている事は明らかです。
なお、情報出典元の OCHA とは「国際連合人道問題調査事務所」の事です
Source:#OCHA
( https://www.unocha.org/ )
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