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NPO法人GRAの活動や考えを伝えます

手紙「 永い間、お世話になりました 」

2021-06-12 16:05:12 | イベント活動・報告

   
GRAが、永い間、お世話になり続けた方からお手紙を頂戴しました。

その方は、1991年の発足の時以来、イベント開催会場を次々と紹介して下さり、更には、大人数でのイベント開催には欠かせない「ゼッケン」(ビブ)を数多く提供して下さったり、ライディング技術指導役を担当して下さり、イベント保険への加入手配をして下さるなど、GRAの活動には欠かせない大切な役割を担って下さった方です。
  

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その後、活動形態の変化なども影響して、直接にお世話になる事は少なくなっていましたが、提供して戴いたゼッケンの使用や紹介を受けた会場の利用など、その支援を活用して活動を続けていました。

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しかし、GRAの活動がWebサイトを通じての情報発信や啓発活動に重点を移した活動へと変化して、今年の GRA総会にて、使わなくなった器材の廃棄処理の決定に至ったので、お世話になった方へ、長年に亘り使用し続けていた「ゼッケン」の廃棄を許可して戴きたくて手紙をお届けしていました。

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同封しておいた返信用ハガキに書かれた言葉は、この 30年間の様々な想い出と共に、深く胸に刻みつけられた言葉になりました。
この GRAの活動はこれからも続けていきますが、この様な方の支援のお蔭で現在に至っている事を広く知って欲しくて、返信用ハガキに書かれたその言葉を紹介します。

 

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ありがとうございました。 どうぞ、これからもお見守りください。

 


                                                                          NPO法人 GRA 代表 小林 裕之
        

 


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新型コロナウイルス、国別・人口あたり新規感染者数(6月9日現在) / List of COVID-19 cases per population by country, as of June 9

2021-06-10 20:17:30 | COVID-19 世界状況

  
世界各国の感染状況は、人口あたりの新規感染者数【感染密度】で比較しなければ、その被害の深刻さの判断は出来ません。【感染密度】は、人口1億人あたり日別・新規感染者数を一覧表で示し、深刻度が高くなっている程に欄を濃い色で塗り分けています。

New infection case per popuration by country and day

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【 各国、各地域別の状況 】

全世界を見れば、感染状況は抑制方向へと進んでいます。しかし、今も毎日の様に、多くの人々の感染が報告されて高い【 感染密度 】が続いている国は南米の国々です。特に、ウルグアイやアルゼンチン、パラグアイやコロンビアなどでは深刻な感染状況が続いており、COVAXを通じての積極的なワクチン接種を進めるべき地域の筆頭です。
 
また、感染者の増加傾向が続いている国は南部アフリカの国々です、特に、ナミビアでは 3週間前から感染報告が増え続けて深刻なレベルに入っており、それに影響された様に隣国の南アフリカも新規感染者数を増やしており、注視が必要な地域になっています。
  
そして、同様に注意が必要な地域が 西アジア(中東)で、バーレーンやクウェートで深刻な状況が続いている他、高いワクチン接種率を誇っている UAE が ここ2週間で感染者が増える傾向を示しており、新規の “変異株” の存在の可能性を含めて注意が必要です。
更には、同様に高いワクチン接種率を誇り、一時の深刻な感染状況から奇跡的な回復を見せて、EU各国の状況と対照的な抑制に成功していた英国も心配な兆候を見せています。順調に新規感染者数を減らし続けて、日本と同程度の【感染密度】に迫っていたのですが、1週間ほど前から新規感染者の報告数が増え続けています。高いワクチン接種率との兼ね合いから考えて、新型の “変異株” による影響が懸念される状況と推察されます。


The countries in South America are the ones where many people are reported to be infected every day. In particular, Uruguay, Argentina, Paraguay, and Colombia continue to be severely infected, and are among the regions where vaccination through COVAX should be actively promoted.
South Africa is also on the rise, especially Namibia, where reports of COVID-19 have been increasing for three weeks, and neighboring South Africa is also increasing the number of new infections. Similarly, West Asia (Middle East), Bahrain and Kuwait continue to face serious conditions, and the UAE, which boasts a high vaccination rate, has been increasing in the past two weeks.
   
Moreover, Britain, which boasts similarly high vaccination rates, has miraculously recovered from a time of serious infection, and has succeeded in containing the situation in the EU, is showing signs of concern.The number of new infections has been decreasing steadily, approaching the same [infection density] as in Japan, but the number of new infections has been increasing since about a week ago.Considering the high vaccination rate and the high vaccination rate, it is presumed that there are concerns about the impact of the new strain.

 

Source:#OCHA ( https://www.unocha.org/ )
#COVID19



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世界の新型コロナウイルス禍、国別・日別 新規感染者数一覧(6月9日現在)/ COVID-19 new cases by country and day, As of June 9

2021-06-10 19:37:35 | COVID-19 世界状況

   
【 全世界の状況 】

メディアは今も感染拡大中という表現をしていますが、全世界の新規感染者数を見れば、確実に新規感染者数は減少を続けていて、世界は感染抑制の方向へと進んでいます。しかし、全ての国で同じ様に減少しているわけではなく、数多くの人々の感染を連日報告している国もあれば、一旦は収束した後に急に新規感染者数が増えている国もあり、今後共に注視がひつようです。

 

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【 各国、各地域別の状況 】

今も毎日の様に、多くの人々の感染が報告されている国は南米の国々です。特に、ウルグアイやアルゼンチン、パラグアイやコロンビアなどでは深刻な感染状況が続いており、COVAXを通じての積極的なワクチン接種を進めるべき地域の筆頭です。
また、感染者の増加傾向が続いている国は南部アフリカの国々です、特に、ナミビアでは 3週間前から感染報告が増え続けて深刻なレベルに入っており、それに影響された様に隣国の南アフリカも新規感染者数を増やしており、注視が必要な地域になっています。
そして、同様に注意が必要な地域が 西アジア(中東)で、バーレーンやクウェートで深刻な状況が続いている他、高いワクチン接種率を誇っている UAE が ここ2週間で感染者が増える傾向を示しており、新規の “変異株” の存在の可能性を含めて注意が必要です。
更には、同様に高いワクチン接種率を誇り、一時の深刻な感染状況から奇跡的な回復を見せて、EU各国の状況と対照的な抑制に成功していた英国も心配な兆候を見せています。順調に新規感染者数を減らし続けて、日本と同程度の【感染密度】に迫っていたのですが、1週間ほど前から新規感染者の報告数が増え続けています。高いワクチン接種率との兼ね合いから考えて、新型の “変異株” による影響が懸念される状況と推察されます。


New infection case transition table by country and day

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Although the media is saying that the disease is still spreading, if you look at the number of new infections worldwide, the number of new infections is definitely decreasing, and the world is moving in the direction of infection control. However, not all countries are experiencing the same decrease. Some countries are reporting a large number of infections on a daily basis, while others are seeing a sudden increase in the number of new infections after the disease was once under control.


The countries in South America are the ones where many people are reported to be infected every day. In particular, Uruguay, Argentina, Paraguay, and Colombia continue to be severely infected, and are among the regions where vaccination through COVAX should be actively promoted.
South Africa is also on the rise, especially Namibia, where reports of COVID-19 have been increasing for three weeks, and neighboring South Africa is also increasing the number of new infections. Similarly, West Asia (Middle East), Bahrain and Kuwait continue to face serious conditions, and the UAE, which boasts a high vaccination rate, has been increasing in the past two weeks.
Moreover, Britain, which boasts similarly high vaccination rates, has miraculously recovered from a time of serious infection, and has succeeded in containing the situation in the EU, is showing signs of concern.The number of new infections has been decreasing steadily, approaching the same [infection density] as in Japan, but the number of new infections has been increasing since about a week ago.Considering the high vaccination rate and the high vaccination rate, it is presumed that there are concerns about the impact of the new strain.



なお、情報出典元の OCHA とは「国際連合人道問題調査事務所」の事です


Source:#OCHA ( https://www.unocha.org/ )
#COVID19


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GRA管理器材、廃棄手配状況の報告 ( 2021年 6月 9日現在 )

2021-06-09 18:04:50 | GRA活動の案内

    
GRA の現在の活動様式は、1991年の発足当初からの イベント開催活動を主体した様式から変化して、Webサイトを通じての情報発信や啓発活動が主体とするほかに、少人数対象のイベント開催の活動を行なっています。その上、新型コロナウイルス感染の影響もあって、以前の様に多くの人々の参加が可能なイベント開催が一層難しくなっています。
     
それらの状況を検討して、2021年春、GRA総会にて GRAが管理している器材の廃棄処理を進める事が決定され、順次、その手配を進めているところです。一部の器材は、既に廃棄処理済みか 返却手配済みですが、器材の半数近くが 多くの方の善意で保管して戴いている事もあり、連絡と事情説明の上で打診を行なっている最中です。

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なお、器材によっては、廃棄ではなく、有効な活用が可能な活動団体への譲渡などを併せて検討を進めていきますので、「器材一覧表」に掲載した器材を活用して下さる方からのご連絡もお待ちしています。




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『 チェーン調整 』アンケート、 中間報告 と Q&A

2021-06-08 03:41:05 | 質問 と 回答 ( Q&A )

日頃から、GRAの解説コラム・【 オートバイの基本講座 】をご覧くださり、ありがとうございます。そのうえ、[ チェーンの遊び調整 ]に関する解説記事作成のために、広く皆さんにアンケートの依頼をしたところ、直ぐにアンケート回答やコメントが届き、「 解説記事をきちんと作成しなくては! 」と意欲が高まって、励まされた気持ちになりました。

そのコメント欄で質問を寄せて下さった方の質問に合わせて、本日は Q&A 方式で、以下の通り質問に回答をしますので、どうぞ参考にして下さい。
また、アンケートの集計結果は、アンケート期限終了後に改めて報告しますので、期待してください。
   

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【 質問 / Question 】

スイングアーム軸とドライブスプロケットが同軸であれば、チェーンの張りがストロークに影響を及ぼす事は皆無で理想的だと思います。
片軸スイングアームのバイクがあるので出来そうな気もするのですが、そこまで必要では無いという事でしょうか?

 
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【 回答 / Answer 】

アンケート回答とコメント・質問、ありがとうございます。
チェーンの遊び調整が必要な理由を正しく理解された方の質問だとわかるのですが、“ 同軸配置 ” の意味や目的を知らない人にも分かりやすいように、順を追って回答を進めます。

 

■ 同軸配置とは ■

スイングアームを車体(フレーム)に組み付けた時の軸(スイングアームの回転軸)と、ドライブチェーンに駆動力を与えている ドライブスプロケットの軸(回転軸)は、下の画像の様に、殆どのオートバイでは離れています。そして、この離れた配置が原因で、走行中に角度が変わるスイングアームとチェーンとの間には常に緊張関係が生まれていて、この緊張関係を少なくする為にチェーンの遊び調整は必要になっています。そして、この緊張関係による問題を減らす為に チェーンの “遊び” 調整が必要になっています。

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そんな緊張関係を解消するために考えられたのが、スイングアーム ピポット(軸)とドライブスプロケット軸 とを重ねて配置する “ 同軸配置 ” で、1970年代、下の画像の様に、一部の市販車両で採用された例があります。
“ 同軸配置 ” は、無駄な緊張関係から解放されるため、当時は耐久性が現代ほど高くなかったチェーンを労り、折損などの破損による事故などを未然に防ぐ目的と、軸が離れている事で生まれるリア周りの車体挙動を避ける目的もあったと考えられますが、特別な構造のフレームが必要になり、剛性面や製造コスト面から採用した車両は殆どありませんでした。

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■ 片持ちスイングアーム / プロアーム ■

そして、多くのオートバイのスイングアームはリアホイールを左右両側で支える構造ですが、質問にあった「 片持ち(片軸)スイングアーム 」とは、下の画像の様に、片方だけで支える方式のスイングアームの事です。最大のメリットは、リアホイールを固定する部品(ハブ)を大径化して、ホイールとスイングアーム本体との締結剛性を高める事が出来るので、設計次第で、高出力車で発生しがちなホイール周りの無駄な揺れ(変形)を減らす事ができ、ダイレクトな操縦性を得やすい事です。

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■ 片持ちスイングアーム + 同軸配置 ■

お待たせしました。片持ちスイングアームに同軸配置 の組み合わせは? という質問に回答します。私自身、今まで考えていなかったやり方について質問だったので、念には念を入れて考えてみたのですが、必然性が高くなく、実現させる為の構造が更に複雑になるので実現は難しいと思います。


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必然性が高くないと考える二つの理由を書きます。一つ目は、1980年代以降、シールチェーンの開発や材質の改良などにより、チェーンの耐久性が格段に向上して、チェーンの破断などの恐れも少なくなっている事。二つ目は、車体解析と車体設計の技術が進んだ事です。一般的な “軸配置” の場合に避けられない駆動によるリア周りの車体挙動ですが、ホイールストローク量が格段に増えたにも関わらず、その挙動を抑える設計が浸透している事です。
       
そして、実際に製作する場合の構造を考えてみると、最も懸念される寸法が ドライブスプロケットの車体中心からの距離です。一般的なチェーン駆動車の場合、チェーンはリアタイヤの外側を通す必要があり、リアタイヤ幅を 180 mm とすれば、ドライブスプロケットは 車体中心線から 左右方向へ 100mm以上オフセットさせる必要があり、“同軸配置” 用の 片持ちスイングアームを製作するとすれば、エンジン後部がスイングアーム固定用の形状になっていない限り、ドライブスプロケット の更に外側に スイングアームを配置する事になり、その上、スイングアームを固定するフレームも配置する必要があるので、かなり横方向に幅が広く複雑な構造になると思います。
でも、仮にスイングアームを ドライブ軸と同軸で固定できる形状と剛性のエンジンが生まれたなら、容易に “同軸配置” の方式が採用できそうですね。


以上、長文の気ままな解説に付き合って下さり、ありがとうございました。


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