日本記念日協会で今日・10月16日の記念日を見ると、「人と色の日・自分色記念日」というのがあった。
記念日の由来を見ると、“人が生まれながらに持つ髪や目、肌の色などと調和して、その人にいちばん似合う色が自分色(パーソナルカラー)。個性を引き立て、魅力を引き出すパーソナルカラーの効果的な活用法などを提案する有限責任中間法人の日本パーソナルカラリスト協会が制定。日付は10と16で「ヒトイロ=人色」と読む語呂合わせから。 ”・・とあった。
先ず色々な記念日があるのだな~と、感心しているのだが、この記念日を設置した日本パーソナルカラリスト協会が、有限責任中間法人であると言うことに興味を持った。
普通の人には余り耳慣れない中間法人とは、私法上の法人(私法人)を目的によって分類する場合、営利法人(会社)でも公益法人でもない中間的目的をもつ法人であり、講学上の概念としては、営利(構成員への利益分配)を目的する法人(会社)ではなく、公益法人認定法(およびかつての民法の法人規定)が定める公益を目的とする法人でもない、非営利・非公益の法人のことを、「中間法人」といい、旧中間法人法(2002(平成14)年4月1日に施行)に基づいて設立された法人(有限責任中間法人と無限責任中間法人の2つがあった)をいうが、同法に基づいて実際に登記された中間法人の内訳を見た場合、立法者が本来想定していたであろう「同窓会」や「管理組合」(講学上の概念としての中間法人)はあまり多くなく、業界団体や、証券化における資産保有SPCの親法人としての利用が多かったことから、6年後の2008(平成20)年12月1日に施行された公益法人制度改革関連三法のうちの関連法律整備法の規定により、一般社団法人に吸収され、中間法人制度は廃止され、これまでに設立された中間法人は、一般社団法人に移行することとなった。日本パーソナルカラリスト協会も同法の適用を受け、以後、一般社団法人日本パーソナルカラリスト協会となっている。
記念日協会に書いてある由緒だけでは同法人が実際になにをしているのかよく判らないが、同法人のHP(以下参考に記載の※1参照)をると、「美容・ファッション業界の仕事に従事している専門家を始め、ブライダルの演出や着付けへの応用、また一般の人が基本的な色彩知識や配色調和の知識を身に付ける事により、日常の生活豊かさを与える事を目的として実施される検定を行なっている」そうだ。つまり、「パーソナルカラーリスト」という資格の検定をしているようだ。要するに、話題になっていた漢字検定と同じようなものだろう。
前述した中間法人説明では何故一般社団法人になったかよく判らない人は以下参考に記載の※2:「一般社団法人とはどのような法人か」を見られると私が色々推測したことを書かなくても変更の趣旨も見当つくだろう。
少し話がそれるかもしれないが、今日の記念日にかこつけて、今回は人の肌の色のことを少し書いてみよう。
現地球上で、体表面に毛がなくほとんどの部分がむき出しで、しかもその裸の皮膚(肌)の色にさまざまなバリエーションがあるのは、霊長類のなかでもヒト(人)だけである(以下参考の※3参照)。
ヒトの先祖は赤道直下のアフリカ大陸で誕生した。1964年 タンザニアの オルドヴァイ渓谷で現在分かっている限り最も初期のヒト属であるホモ・ハビリスの化石が発見されている。
これらヒト属は裸の姿で育ち、やがて、直立二足歩行と言語を獲得してヒトとなった。ヒトがどうして類人猿から分岐したのかはよくわからないが、アフリカの乾燥化に伴う、森林の縮小、サバンナの拡大が背景にあるのであろう。森林生活からサバンナでの生活へと、生活環境を変えざるを得なかったのかもしれない。その後ヒトは大陸を移住し ヨーロッパ・アジアへと広がり 、各地のさまざまな環境に適応した姿が人種である。
ヒトの肌(皮膚・毛髪など)の色は人種によって黒い色から黄色、白色まで様々でありその色合いが異なるが、これは肌に含まれているメラニン、ヘモグロビン、カロチンなどの量の違いにより決まるが、その中でも最も大きな要素が、色素であるメラニンの量や構造の違いによるそうだ。このメラニンには、黒褐色のユーメラニン(真性メラニン)と橙赤色のフェオメラニン(亜メラニン)の2種類があり、皮膚の表皮最下層の基底層や毛髪の毛母などにあるメラノサイト(色素細胞)で生成されるという。
太陽光などに含まれる紫外線(UV)は、強いエネルギーを有する電磁波であるため、浴びるとDNA が破壊されるため、紫外線を防御する手段として、メラニンを多量に生成することで、基底層の中にある、真皮が紫外線でダメージを受けないようにした。人種によって肌色が異なるのはこのためである。ただこれは遺伝的要因もあれば、後天的な要因もある。
濃い肌の色は紫外線を遮断する。だから赤道直下のアフリカに誕生しその地域に根ざしている人種の肌は先天的に厳しい太陽に順応した黒い肌であり、肌の色は高緯度になるほど薄くなっていく。世界の人類集団の系統はアフリカン(ネグロイド)からヨーロッパ地方に居住地を求めたコーカソイド(白人と言われる人達)が分岐し、コーカソイドからユーラシア大陸に進出した人類のうちニューギニア・オーストラリア大陸を中心とした現在のオセアニア地域に進出したオセアニアン(オーストラロイド)・東アジア並びに東南アジアに居住したイーストアジアン(モンゴロイド)が分岐、そしてイーストアジアンからネイティブアメリカン(アメリカ合衆国の先住民族)が分岐したと云う説がありこれが一般的なようである。
モンゴロイドの日本人は黄色人種といわれ、メラニンの量が比較的多く、肌の色は色白の人でも黄味がかった白色になっている。肌や髪の色が1人1人違うように、当然に、人それぞれ似合う色がある。個人差はあるが、もとが黄味がかっている日本人の肌には、化粧に使うコンシーラー(主に狭い範囲に使うファンデーションの一種。にきび・目の下の隈(くま)などの上から塗って隠すのに用いる。)など「イエロー系」や「赤みの少ないベージュ系」のものが肌色に馴染みやすく、効果的な色といわれている。
そういえば、私が現役時代の1960年頃のこと、仕事の関係で、当時、シームレスストッキングの輸出で急成長していたアツギの工場長から聞いた話だが、同社の人気商品であるカラーストッキングの日本国内向けの製品には、ホワイト・ピンクその他すべてのカラーに微量の肌色を混入しているのがアツギの特色と言うより、黄色人の日本人がこれらのカラーストッキングをはいても色が浮かずを足にフィットして綺麗に見せることが出来る秘密だと教えてもらったのを思い出す。これは料理で言う隠し味的なものだろう。
最近は、黄色人種である日本人もヨーロッパ人のようなメラニン色素の少ない色白を望む人が多くなりそのようになりたい人の為の美白化粧品のTVCMをよく見かけるが、自らの美白を売り物にしている素肌美研究家の中島香里こと美白大臣が宣言するTVCM(国会編)が面白い。以下がそれだ。
YouTube―美白大臣!中島香里!
http://www.youtube.com/watch?v=9-QhMLOYKwU
「記憶にない!肌は覚えているわよ・・。紫外線・夜更かし、さ~寝ぼけたことを言わないで、世直しは素肌の見直しから・・・」CMに続いて 「美白大臣はお前だよな」・・の質問に、「私が証明します」・・・TVCMの内容だが、男性の私など「よく言うわ・・・」とただただその自惚れぶりに感心してるのだが・・・。
美白とは、色素沈着が少ない、より白い肌を目指す美容上の価値観、ないしそのような状態の肌のことであるが、主に顔の肌について用いられる。
日本では古くから「色白は七難隠す(色白の女性は、少しぐらい醜い点があっても、目立たない。)」という諺もあり、肌が白く、くすみ(以下参考に記載の※4:「素肌ネット」のここ参照)やシミが無い状態を好む価値観はあったが、最近特に白い肌の美しさが見直されたり、紫外線が肌に及ぼす影響(シミ・シワ・ソバカス・肌の炎症・肌の老化ひいては皮膚ガンの発生)が認知されるようになって、美白ということばも、すっかり浸透し、それに伴って、美白化粧品(メラニンの生成を抑える化粧品)もたくさん店頭に並ぶようになっているが、美白化粧品であることを公にうたうためには、厚生労働省に認められた美白有効成分が配合されている必要がある(以下参考に記載の※4:「素肌ネット」のここも参照)。
兎に角、大層な、「パーソナルカラーリスト」という資格を取るかどうかは別として、人それぞれに似合う色があるのだから、自分に似合う色の傾向を把握し、個性やライフスタイルに合わせたスタイリングを考えていくのはいいことだろう。
ただ、そのような美容やファッションに関する色(カラー)だけでなく、自分自身のカラー(固有の持ち味。特色)を身につけることや、年代と共に自分の心の成熟度を高めてゆくことの方がもっと大事なことなのではないかな~。
以下参考に記載の※5:「法 話:自分色」に、葉の色の移ろいを人間の心の成熟度ととらえてみると、紅葉はさしずめ人間性が豊かに熟したものと見ることができるとして、歌舞伎の十三代片岡仁左衛門さんの人間の心の成熟度の話を紹介している。仁左衛門さんは、十半ばまでの自分の心の変化を「芝居譚」の中に以下のように書き遺しているそうだ。
「よく見られたい一心の二十代、褒められたい一心の三十代は、外へ外へと心が向いていた時だったでしょう。六十代にもなると、お客に満足される芝居をと自らに引き寄せ、七十代ではとにかく役になりきらねばと苦心するようになった。八十も半ばになって、何も考えなくなり雑念も入らない、無心の境地がなりきるという意識さえなくし、役そのものになっていた」・・・と。
私は、常々年をとるのは大変なことだな~と思っています。青臭い20代は、したいことをして、失敗しても許されることが年とともに許されなくなる。若い時は知らないことが多くあっても、若いからと認めてくれても、年をとって、知らないことや出来ないことがあると恥ずかしくて仕方がない。又、精神的にも年相応の成長をしていないといけない。今、振り返ってみると色々反省することが多過ぎ、未だに青臭い自分が恥ずかしい限りであるが、皆さんは今はどんな色に成長していますか?
(画像は人の肌の色の分布。Wikipediaより)
参考:
※1:一般社団法人 日本パーソナルカラリスト協会
http://www.personal-colorist.org/
※2:一般社団法人とはどのような法人か
http://www.shadanhojin.jp/shadan/index.html
※3:肌の色が多様になったわけ:日経サイエンス
http://www.nikkei-science.com/page/magazine/0301/skin.html
※4:素肌ネット
http://www.collage.ne.jp/s_net/about/index.html
バックナンバー>メラニン
http://www.collage.ne.jp/s_net/index.html
※5:法 話:自分色
http://www.rinnou.net/cont_04/myoshin/2008-11a.html
山賀 進のWeb site:われわれは何者か-宇宙・地球・人類-第3部 生命
http://www.s-yamaga.jp/nanimono/seimei/jinrui-01.htm
地学教室:第4章 地球と生命の歴史:人類
http://georoom.hp.infoseek.co.jp/7old/4history/16homo.htm
花粧絵 黒髪の不思議
http://www.vivantjoie.co.jp/new/kashoe8.html
VIVANT JOIE
http://www.vivantjoie.co.jp/index.htm
人類進化学と順老順死について
http://www.nishihara-world.jp/workshop/pdf/7mtakano.pdf#search='メラニン ヒトの進化'
ホモ・サピエンスはどこから来たか
http://www2u.biglobe.ne.jp/~itou/hon/homosapience.htm
ヒトの肌の色- Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%83%88%E3%81%AE%E8%82%8C%E3%81%AE%E8%89%B2
記念日の由来を見ると、“人が生まれながらに持つ髪や目、肌の色などと調和して、その人にいちばん似合う色が自分色(パーソナルカラー)。個性を引き立て、魅力を引き出すパーソナルカラーの効果的な活用法などを提案する有限責任中間法人の日本パーソナルカラリスト協会が制定。日付は10と16で「ヒトイロ=人色」と読む語呂合わせから。 ”・・とあった。
先ず色々な記念日があるのだな~と、感心しているのだが、この記念日を設置した日本パーソナルカラリスト協会が、有限責任中間法人であると言うことに興味を持った。
普通の人には余り耳慣れない中間法人とは、私法上の法人(私法人)を目的によって分類する場合、営利法人(会社)でも公益法人でもない中間的目的をもつ法人であり、講学上の概念としては、営利(構成員への利益分配)を目的する法人(会社)ではなく、公益法人認定法(およびかつての民法の法人規定)が定める公益を目的とする法人でもない、非営利・非公益の法人のことを、「中間法人」といい、旧中間法人法(2002(平成14)年4月1日に施行)に基づいて設立された法人(有限責任中間法人と無限責任中間法人の2つがあった)をいうが、同法に基づいて実際に登記された中間法人の内訳を見た場合、立法者が本来想定していたであろう「同窓会」や「管理組合」(講学上の概念としての中間法人)はあまり多くなく、業界団体や、証券化における資産保有SPCの親法人としての利用が多かったことから、6年後の2008(平成20)年12月1日に施行された公益法人制度改革関連三法のうちの関連法律整備法の規定により、一般社団法人に吸収され、中間法人制度は廃止され、これまでに設立された中間法人は、一般社団法人に移行することとなった。日本パーソナルカラリスト協会も同法の適用を受け、以後、一般社団法人日本パーソナルカラリスト協会となっている。
記念日協会に書いてある由緒だけでは同法人が実際になにをしているのかよく判らないが、同法人のHP(以下参考に記載の※1参照)をると、「美容・ファッション業界の仕事に従事している専門家を始め、ブライダルの演出や着付けへの応用、また一般の人が基本的な色彩知識や配色調和の知識を身に付ける事により、日常の生活豊かさを与える事を目的として実施される検定を行なっている」そうだ。つまり、「パーソナルカラーリスト」という資格の検定をしているようだ。要するに、話題になっていた漢字検定と同じようなものだろう。
前述した中間法人説明では何故一般社団法人になったかよく判らない人は以下参考に記載の※2:「一般社団法人とはどのような法人か」を見られると私が色々推測したことを書かなくても変更の趣旨も見当つくだろう。
少し話がそれるかもしれないが、今日の記念日にかこつけて、今回は人の肌の色のことを少し書いてみよう。
現地球上で、体表面に毛がなくほとんどの部分がむき出しで、しかもその裸の皮膚(肌)の色にさまざまなバリエーションがあるのは、霊長類のなかでもヒト(人)だけである(以下参考の※3参照)。
ヒトの先祖は赤道直下のアフリカ大陸で誕生した。1964年 タンザニアの オルドヴァイ渓谷で現在分かっている限り最も初期のヒト属であるホモ・ハビリスの化石が発見されている。
これらヒト属は裸の姿で育ち、やがて、直立二足歩行と言語を獲得してヒトとなった。ヒトがどうして類人猿から分岐したのかはよくわからないが、アフリカの乾燥化に伴う、森林の縮小、サバンナの拡大が背景にあるのであろう。森林生活からサバンナでの生活へと、生活環境を変えざるを得なかったのかもしれない。その後ヒトは大陸を移住し ヨーロッパ・アジアへと広がり 、各地のさまざまな環境に適応した姿が人種である。
ヒトの肌(皮膚・毛髪など)の色は人種によって黒い色から黄色、白色まで様々でありその色合いが異なるが、これは肌に含まれているメラニン、ヘモグロビン、カロチンなどの量の違いにより決まるが、その中でも最も大きな要素が、色素であるメラニンの量や構造の違いによるそうだ。このメラニンには、黒褐色のユーメラニン(真性メラニン)と橙赤色のフェオメラニン(亜メラニン)の2種類があり、皮膚の表皮最下層の基底層や毛髪の毛母などにあるメラノサイト(色素細胞)で生成されるという。
太陽光などに含まれる紫外線(UV)は、強いエネルギーを有する電磁波であるため、浴びるとDNA が破壊されるため、紫外線を防御する手段として、メラニンを多量に生成することで、基底層の中にある、真皮が紫外線でダメージを受けないようにした。人種によって肌色が異なるのはこのためである。ただこれは遺伝的要因もあれば、後天的な要因もある。
濃い肌の色は紫外線を遮断する。だから赤道直下のアフリカに誕生しその地域に根ざしている人種の肌は先天的に厳しい太陽に順応した黒い肌であり、肌の色は高緯度になるほど薄くなっていく。世界の人類集団の系統はアフリカン(ネグロイド)からヨーロッパ地方に居住地を求めたコーカソイド(白人と言われる人達)が分岐し、コーカソイドからユーラシア大陸に進出した人類のうちニューギニア・オーストラリア大陸を中心とした現在のオセアニア地域に進出したオセアニアン(オーストラロイド)・東アジア並びに東南アジアに居住したイーストアジアン(モンゴロイド)が分岐、そしてイーストアジアンからネイティブアメリカン(アメリカ合衆国の先住民族)が分岐したと云う説がありこれが一般的なようである。
モンゴロイドの日本人は黄色人種といわれ、メラニンの量が比較的多く、肌の色は色白の人でも黄味がかった白色になっている。肌や髪の色が1人1人違うように、当然に、人それぞれ似合う色がある。個人差はあるが、もとが黄味がかっている日本人の肌には、化粧に使うコンシーラー(主に狭い範囲に使うファンデーションの一種。にきび・目の下の隈(くま)などの上から塗って隠すのに用いる。)など「イエロー系」や「赤みの少ないベージュ系」のものが肌色に馴染みやすく、効果的な色といわれている。
そういえば、私が現役時代の1960年頃のこと、仕事の関係で、当時、シームレスストッキングの輸出で急成長していたアツギの工場長から聞いた話だが、同社の人気商品であるカラーストッキングの日本国内向けの製品には、ホワイト・ピンクその他すべてのカラーに微量の肌色を混入しているのがアツギの特色と言うより、黄色人の日本人がこれらのカラーストッキングをはいても色が浮かずを足にフィットして綺麗に見せることが出来る秘密だと教えてもらったのを思い出す。これは料理で言う隠し味的なものだろう。
最近は、黄色人種である日本人もヨーロッパ人のようなメラニン色素の少ない色白を望む人が多くなりそのようになりたい人の為の美白化粧品のTVCMをよく見かけるが、自らの美白を売り物にしている素肌美研究家の中島香里こと美白大臣が宣言するTVCM(国会編)が面白い。以下がそれだ。
YouTube―美白大臣!中島香里!
http://www.youtube.com/watch?v=9-QhMLOYKwU
「記憶にない!肌は覚えているわよ・・。紫外線・夜更かし、さ~寝ぼけたことを言わないで、世直しは素肌の見直しから・・・」CMに続いて 「美白大臣はお前だよな」・・の質問に、「私が証明します」・・・TVCMの内容だが、男性の私など「よく言うわ・・・」とただただその自惚れぶりに感心してるのだが・・・。
美白とは、色素沈着が少ない、より白い肌を目指す美容上の価値観、ないしそのような状態の肌のことであるが、主に顔の肌について用いられる。
日本では古くから「色白は七難隠す(色白の女性は、少しぐらい醜い点があっても、目立たない。)」という諺もあり、肌が白く、くすみ(以下参考に記載の※4:「素肌ネット」のここ参照)やシミが無い状態を好む価値観はあったが、最近特に白い肌の美しさが見直されたり、紫外線が肌に及ぼす影響(シミ・シワ・ソバカス・肌の炎症・肌の老化ひいては皮膚ガンの発生)が認知されるようになって、美白ということばも、すっかり浸透し、それに伴って、美白化粧品(メラニンの生成を抑える化粧品)もたくさん店頭に並ぶようになっているが、美白化粧品であることを公にうたうためには、厚生労働省に認められた美白有効成分が配合されている必要がある(以下参考に記載の※4:「素肌ネット」のここも参照)。
兎に角、大層な、「パーソナルカラーリスト」という資格を取るかどうかは別として、人それぞれに似合う色があるのだから、自分に似合う色の傾向を把握し、個性やライフスタイルに合わせたスタイリングを考えていくのはいいことだろう。
ただ、そのような美容やファッションに関する色(カラー)だけでなく、自分自身のカラー(固有の持ち味。特色)を身につけることや、年代と共に自分の心の成熟度を高めてゆくことの方がもっと大事なことなのではないかな~。
以下参考に記載の※5:「法 話:自分色」に、葉の色の移ろいを人間の心の成熟度ととらえてみると、紅葉はさしずめ人間性が豊かに熟したものと見ることができるとして、歌舞伎の十三代片岡仁左衛門さんの人間の心の成熟度の話を紹介している。仁左衛門さんは、十半ばまでの自分の心の変化を「芝居譚」の中に以下のように書き遺しているそうだ。
「よく見られたい一心の二十代、褒められたい一心の三十代は、外へ外へと心が向いていた時だったでしょう。六十代にもなると、お客に満足される芝居をと自らに引き寄せ、七十代ではとにかく役になりきらねばと苦心するようになった。八十も半ばになって、何も考えなくなり雑念も入らない、無心の境地がなりきるという意識さえなくし、役そのものになっていた」・・・と。
私は、常々年をとるのは大変なことだな~と思っています。青臭い20代は、したいことをして、失敗しても許されることが年とともに許されなくなる。若い時は知らないことが多くあっても、若いからと認めてくれても、年をとって、知らないことや出来ないことがあると恥ずかしくて仕方がない。又、精神的にも年相応の成長をしていないといけない。今、振り返ってみると色々反省することが多過ぎ、未だに青臭い自分が恥ずかしい限りであるが、皆さんは今はどんな色に成長していますか?
(画像は人の肌の色の分布。Wikipediaより)
参考:
※1:一般社団法人 日本パーソナルカラリスト協会
http://www.personal-colorist.org/
※2:一般社団法人とはどのような法人か
http://www.shadanhojin.jp/shadan/index.html
※3:肌の色が多様になったわけ:日経サイエンス
http://www.nikkei-science.com/page/magazine/0301/skin.html
※4:素肌ネット
http://www.collage.ne.jp/s_net/about/index.html
バックナンバー>メラニン
http://www.collage.ne.jp/s_net/index.html
※5:法 話:自分色
http://www.rinnou.net/cont_04/myoshin/2008-11a.html
山賀 進のWeb site:われわれは何者か-宇宙・地球・人類-第3部 生命
http://www.s-yamaga.jp/nanimono/seimei/jinrui-01.htm
地学教室:第4章 地球と生命の歴史:人類
http://georoom.hp.infoseek.co.jp/7old/4history/16homo.htm
花粧絵 黒髪の不思議
http://www.vivantjoie.co.jp/new/kashoe8.html
VIVANT JOIE
http://www.vivantjoie.co.jp/index.htm
人類進化学と順老順死について
http://www.nishihara-world.jp/workshop/pdf/7mtakano.pdf#search='メラニン ヒトの進化'
ホモ・サピエンスはどこから来たか
http://www2u.biglobe.ne.jp/~itou/hon/homosapience.htm
ヒトの肌の色- Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%83%88%E3%81%AE%E8%82%8C%E3%81%AE%E8%89%B2