半切
伊東静雄「そんなに凝視めるな」より
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「25」について、師匠から以下のようなご指摘がありました。
1 仮名は小さく、漢字は大きくが基本ですが、何箇所か逆に仮名を大きく、漢字が小さい部分があってよいと思います。
2 潤滑の変化を顕著に。
3 出だしの「鳥」は小さく。
4 文字間隔が詰まっているところが多く、ところどころ間隔が広いところが欲しい。
5 運筆がやはり早い。もっとゆっくりと。
6 1行目は左に流れたり、右に流れたり変化があって良い。それに比べ2行目は右流ればかりなので、上部に左流れを作ると良い。
7 「伊東静雄の詩」ではなく、その部分なので「伊東静雄の詩より 洋三かく」と入れた方がよい。また、位置は「立」という文字の左上から、本文に寄せて、小さな文字で書く。
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これを踏まえて、半切に書いたものです。
こうして見ると、小さい漢字がない。
漢字より大きく仮名を書くって、けっこう勇気がいります。
運筆がはやすぎるということを、もう何年も言われ続けているのですが
なかなか直りません。
まだまだ指導が生かされていないですが
こんなふうにして、作品が出来上がっていきます、ということです。