きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「からくりお楽」

2002年05月11日 | 宝塚・劇団四季以外の舞台(落語含む)
 おそらく星奈優里ちゃん退団後初の舞台だと思いましたので見てきました。優里ちゃん以外にも(雪組)OG揃い踏みでございました。
 まず、杜けあきさん。私は宝塚時代はナマで見たことはないのですが、実に芝居のうまい人です。ストーリーはあまりにもお約束(植田氏並ですわ)なので、次に言う台詞が想像つきまくりなんですが(それも「この私の、女の気持ちを・・・」的な台詞よ!)、それでもちょっとホロリとさせるとは、さすがでございます。次にユキちゃん。ナマで見た最後は「ヴィクター・ヴィクトリア」かな。その前はヴァルモン様ね。美里ちゃんを手籠めにした色事師、もといプレイボーイでしたな。それがしゃきしゃきのお姉さまになっていました。この辺は芝居に絡む役。優里ちゃんは1幕では主演の浜木綿子さんに住んでいる芸者?2幕も芸者姿でした。同じ人なのかは不明。現役時代と変わらぬかわいらしさで私は大満足。
 他の出演者。浜木綿子さんは、実を言うとあの喋りはちょいと苦手。でもTVではあまり感じないけど舞台に立つとやはりどことなく宝塚っぽいですね。なんででしょ。立ち居振る舞いかな。主役の恋人?役は中条きよし。この人は声の通りが悪かったなあ。マイクの位置が悪いのかなあ?一人だけ聞き取りづらかった。主役の後ろ盾的なおじちゃんは佐野浅生さん。3代目黄門様。ユキちゃんの母は五月みどり。この人は声が通るし華もある。なんのかんの言って芸能界で生き続けているわけがわかるような気がした。
 さて、その他の感想。まず感動させるために人を殺すのは谷先生だけではないのですねえ。主役の生き別れの息子、父親、それぞれ名乗りをあげた直後に死ぬのでございますよ。3時間持たせるにはこれしかないのでしょうか?あと思ったのは宝塚って客に恵まれている!本日は団体さんが多かったようですが、浜さんが傷ついた心を隠すために冗談めかして言っている台詞を、本当に冗談だと思って笑っちゃうんだよね。話を全体を見るんじゃなくて、いまの瞬間のみしか見ていないというか。その点宝塚なら、役者の個性・芝居をわかっているから、それがどっちかわかるし、話全体を見ていることが多いよね。ファンモードでみつつ、役でもちゃんと見ているというか。そういった客の中で芝居ができる人は幸せだわ!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする