きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「薔薇の封印」@宝塚大劇場1&2回目(宝塚月組)

2003年11月22日 | 宝塚(月組)
既視感
良い・悪い、というよりも、「どこかで見たわ~」って場面が続出。話的には「エクスカリバー」とか「LUNA」とか「ローンウルフ」とか「パック」とか混ぜ合わせ、ビジュアル的には「LUNA」「大海賊」「愛のソナタ」「螺旋のオルフェ」「ブエノスアイレスの風」とか混ぜ合わせ。しかも吸血鬼が「永遠の命なんかいらない」ってフレーズは「ハイペリオン」でみきちゃんが吊り下げられて歌っていたような気がするし、超音波が苦手~、はキカイダーだ。世界に飛び散った薔薇を集めるのは「里見八犬伝」または「トルーパー」。友人は「ドクロストーン」を連想したそうな。あ、そもそも「吸血鬼=薔薇」自体が萩尾望都だけど。2幕・1本立ての芝居、というよりは、漫然としたストーリーがある長いショーを見たようでした。
 吸血鬼、という存在がイマイチわからん。血を吸われても、別なバンパイヤが血を吸うと人間に戻るみたいね。それ以前に。どうも、人間とは別の種族(生命体)で、悪魔とか、教会にたてつく存在とかではないみたいね。徐々にトシを取るし。で、「薔薇の封印」ってやつだけど、「荒ぶる魂」ってのもよくわからんし(「復活する」のか、誰か(ミハイル)に乗り移ったのか)、封印を解いた後、越リュウがミハイルの言うことを聞くのもようわからん。世界に飛び散った5輪の薔薇。これをすべて集めて「荒ぶる魂」を封印する。出現するのは戦乱の地。つまり、逆に言えば、戦争が起こらない限り、薔薇は出ないんだよね~。戦争を待つのか。イヤだな~。
 とにかく主題がわからんな~。「長生きはツライ」以外、あまり感じられないのだよ。「人間以外の存在になってしまった」とか、その辺はない。ひたすらリカちゃんに(お耽美な)コスプレさせよう、それ以上のネタがあるのだろうか???2幕あるわりには4話構成だから話を詰めすぎてさ。1話なんて、いつ二人がくっついたんだよ!と言いたくなるのよ。背景も電光掲示場が安っぽい。そして劇中のギャグが寒い。寒すぎる。んんん~、小池さん、しっかりしてくれよ~、ってのが、最初の感想です。
コメント
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