1927年。禁酒法時代のNY。
ロシア亡命貴族の大富豪という触れ込みの男は
実は詐欺師のロナウド・フィリップス。
かつての憧れだったジーグフェルドの劇場を手に入れようと画策し、
劇場の花形女優を引き抜き、競争相手の劇場に送り込む。
しかし、酒場のダンサーのジュディを気に入ったロナウドは
彼女をジーグフェルドのショーの主役に据える。
ジュディの幼馴染みの警部がロナウドの正体に気が付き
追い詰めていくのだが・・・
芝居は原田くんの大劇デビュー作品。
無難な及第点ってかんじ。
どこかで見た場面は多いけど、
破綻はないし、変な主張もない。
「愛のプレリュード」の「金儲けは悪」は
鬱陶しかったからね。
(違法ではないのに、なんであそこまで責めるのか?)
詐欺師を追い詰めるきっかけは甘すぎてご都合主義だけど、
目に余るほどではない。
少なくとも、キムシンや鈴木圭氏よりは語彙はある。
生徒への役の振り分けも悪くないと思う。
ただ、一時間で終わっちゃう芝居を
レビュー場面で無理やり引き伸ばした感はある。
もっと緻密さ、書き込みがあってもいいと思う。
今後の課題だね。
大劇場デビュー作品って、
もっと、こだわりや情熱などによって
作家のカラーが出るものだと思うんだけど、
今作品は早くもルーティンワーク色がある。
サヨナラでは決まり事が多く難しいんだろうけど
もっと原田くんなりの個性を感じたかったな。
最後は「失われた楽園」になっちゃうのかしら?
とドキドキしたけど、
それなりにハッピーエンドで良かった。
最後はみんなに見送って欲しかったとは思うけど、
まあ、明るく終わって良かったよ。
大金持ちな面の尊大な態度の裏にある、純真な少年の心。
ゆうひはその2面性をきっちり演じている。
そういうのが似合うよね。
ヒゲも似合っていたよ!
すみかちゃんは、ちょっと勝ち気な女の子。
でも才能はある。
「クラシコ」の女の子は無能すぎてイライラしたので
これぐらいでちょうどいいわ!
レビューシーンでは豪華な衣装を着せてもらえたし
そこそこ満足。
最後にもうちょい二人の絡みがあれば
なお良かったなー。
次期宙組トップが決定したテルは
芝居がかなり上手くなっていた。
相変わらず顔のキツさ(凛々しさとも端正さとも?)に比べ
声が甘すぎてしっかりしない部分はあるけど
腹芸の芝居は滲み出る凄みがあって良かった。
衣装の着こなしもいいね。
みっちゃんは上手いんだけどねえ。
ゆーひの弟分の役。
こういう並びはガイズ以来かも…。ちょい涙。
悪役じゃない髭のともちんは可愛い。
カチャはやっぱり舌足らず。これでアンスバッハなの?
ちーちゃんは前髪クルクルの眼鏡っ子で超ラブリー。
大のマフィアは迫力がありつつ、
間抜け部分との落差もしっかり出す好演。
レビューシーンが華やかなのは良いね。
れーれが「歌がダメ」ってのは
なんか思うところがあるのかー?
ショーは三木先生。
オープニングはまさかの展開!
ともちんの対がすっしー。
ダンサー組長は微妙な番手調整に使われるもののね。
パリの場面の定番ソングは楽しいけど、
スパニッシュは意味不明な上に長い。
結論を言えばミッキーらしい中途半端感満載かな。
ゆーひはしみじみ聞くと歌はやっぱりアレだけで
歌詞も聴き取りにくいんだけど、
雰囲気大王でいいじゃないか!
テルは次期トップとして場面をもらっている。
白い軍服が似合うのはトップの絶対条件。
仮ロマのような場面が、とてもロマンチックだった。
そのあとのみっちゃんが赤いスーツの悪役風味だっただけに
テルにあってみっちゃんにない部分が明確に提示されてしまった。
昔のボリショイのガラ公演で、
ウヴァーロフの後に熊川くんを見たときの気持ちを思い出した。
歌は相変わらず弱いんだけどねー。
まあ、なんだね。
キリヤン退団のショーがサイトーくんで良かったよ。
霧駅基準だと、退団者への愛が薄くてちょい不満。
ゆーひが男役何人かとお別れダンスをするけど、
大階段を上って振り返る、が無いのが寂しい。
芝居の指揮は伊澤先生。
ショーは清川先生。
今期帝劇エリザより、オケの音はいいんじゃないか?
帝劇はオケの質もあるんだろうけど、
西野さんが御しきれていないように思う。
今回の宙組の方が音の一体感がある。
ロナウド・アップルズ
「キャラメル」の語源は、スペイン語の「カルメラ」でした。
舞台となる「ニューヨーク」の愛称「ビッグ・アップル」より
「アップル」づくしのデザートを作りました。
爽やかな風味のヨーグルトムースに、
アップルとココナッツのケーキ、
ざく切りしたりんごの食感を活かしたジューシーなアップルピューレに、
ホイップクリームを添えて・・・。
様々な「アップル」の魅力満載なデザートです。
ヨーグルトムースとピューレは爽やかでケーキは甘い。
それぞれは美味しいだけに、別々に食べられればな・・・