この度、明治学院大学の講義の一環として実施されたゆいツールの活動紹介にボランティアとして同行させていただいたミキコです。
(筆者:ネパール・サガルマータ国立公園にて)
お手伝いとして同行させていただきましたが、私自身学ぶことが多く、学生さんたちと一緒に授業に夢中になっていました・・・(笑)
ゴミ問題やプラスチック問題に関する日本とインドネシアの現状はまだまだ改善すべき状況にあるということを深く理解しました。特に講義冒頭で行われたクイズにおいて、日本がアメリカに続いて容器包装プラスチックごみの一人当たりの排出量が2番目に多いこと、さらにインドネシアでは海のプラスチックのごみの排出量が世界で2番目に多いことは衝撃でした…。
この講義を通して、上記のような現状に対してゆいツールの実施している活動がいかに素敵なことなのかを理解することができました。ゆいツールは、インドネシアで観光を広げ、ただ儲けることを目指すのではなく、観光を行うにあたってなぜごみ問題が「問題」なのか、ごみ問題を解決した先に何があるのかを住民と「一緒に」考え、さらに観光を通して観光客にもごみ問題を考えてもらう機会を設けているんです。観光を「目的」としてではなく、「手段」として利用し、インドネシアと日本、そして地球の未来のために貢献されているこの取り組みの存在を知ることが出来て、とてもうれしい気持ちになりました。
さらに、「日本」の団体であるゆいツールが「インドネシア」で活動するという、国境を越えた取り組みの影響力の大きさも感じました。私たち日本人にとっては、ゆいツールによってインドネシアの現状を理解するきっかけが与えられるだけでなく、他国の現状を日本に置き換え、自分たちの国の現状を考えるきっかけにもなります。インドネシアで暮らす現地の人々にとっても同様に、外部の人によって自分たちの国の現状に気付き、自分たちが目指していくべき未来を考えるきっかけとなります。ゆいツールは、現地の人と観光客の双方を巻き込んで、とても大きな仕事をされているなと実感しました!
私は現在大学院で、環境に関する勉強をしています。大好きな自然を守りたいという夢があり、そのために自分は何ができるのかを日々考え中です。その中で現在は、環境を破壊することも、守ることもできる「観光」に注目しており、世界のツーリズムがサステナブルなものになることで自分の夢を達成させることが出来るのではないかと考えています。サステナブルなツーリズムは、観光を運営する側、観光を楽しむ側、観光に関するルールを決める政府や自治体、どれか一つだけがどんなに頑張っても達成されることはなく、観光に携わるすべての人が同じ方向を向かないとうまくいかない、非常に難しいものです。それでも世の中にサステナブルなツーリズムが広がる未来を築いていけるように、私ができることをこれからも考え、行動し続けて行きたいです。
そのような中で、今回ゆいツールに出会えたこと、そして偉大な取り組みをされているこのゆいツールの活動の一部に携わらせていただけたこと、本当にうれしかったです。貴重な機会を与えてくださった山本さん、本当にありがとうございました!
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NPO法人ゆいツール開発工房(ラボ)