ゆいツールブログ:NPO法人ゆいツール開発工房(ラボ)

人と人、人と自然、人と環境などを「結う(ゆう)」ということに関して、団体の活動やスタッフの思いなどを紹介していきます!

ロンボク島でエコツアー!? in Lombok

2015年01月28日 | 5. ロンボクエコツアー(その他)

ゆいツールでは現在、ロンボク島のエコツアーを企画中です!

(実施は、今年の夏以降になる予定)

今回は、ロンボク島を訪れると見られる風景や、体験できることなどをご紹介したいと思います。

 

まずは、こんな風景から。

ロンボク島には多くの田園があり、日本の田舎のように感じるときもあります。

田植えは、人力です。インドネシアには雨季と乾季がありますが、ロンボク島では多い場所では年に3回もお米が収穫できます。

 

これは、現地で「チドモ」と呼ばれる乗り物です。 

住民の生活の足で、市場に行くときにおばさんたちが、学校がえりの子供たちがよく乗っています。

最近は、車が増え、チドモの姿も目に見えて減ってきました。観光用にチドモを残したい、と私はひそかに思っています。

乾燥した土地では、たばこの栽培がさかんです。

たばこの葉っぱってこんな形をしてたんですね。

 

水牛の群れを連れた村人が歩いています。時には、水牛だけで歩いていることもあります。

 

伝統のお菓子作りをしている女性。もち米を乾燥させたもの(右)をあげると大きく膨らみます(左)。

エコツアーの際には、このお菓子を一緒に作らせて!と頼んでいるところです。

これも、伝統的なたべもの(イモチップス)です。素朴でおいしい!

 

織物もさかんです。

織物体験もできたらいいなぁ、と思っています。

そして、いちばんの自慢はやはり海! 

となりのバリ島では決して見られない、きれいで人のいない海。

でも、あれあれ?

(撮影:ロンボクの青年海外協力隊員:環境教育担当)

実は、ごみ対策がいまいちなロンボク。

エコツアーでは、現地のごみを減らす取り組みなども見学する予定です。

 

エコツアーの日程等が確定したら、またフェイスブックやブログで紹介していきます。

どうぞお楽しみに!

(山)

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村の女性たち向けに講習会~コンポストづくり、クラフトづくり~ in Lombok

2015年01月10日 | 4. ロンボクでの活動(下記以外)

ロンボク島の中部にある、バトゥ・ジャンキ村(Desa Batu Jangkih)の女性たちに向けて「コンポストづくり」と「ごみを活用したクラフトづくり」を実施しました!

バトゥ・ジャンキ村はやや乾燥した地域で、1年に1度しかお米が獲れないため(ほかの地域は2度3度収穫できる)、収入を補うため村の男性の多くはマレーシアのアブラヤシ農園へ出稼ぎへ出ています。

今は雨季なので、田んぼに稲が育ってこんな風景が見られました。 

村に残っている女性たちは威勢がよく、伝統のお菓子作り、機織り、レンガ作りなどのグループを作って収入を増やそうと努力しています。

今回は2日かけて、この村で講習会を実施しました。

1日目は、まずゆいツールが開発したプログラムを体験してもらいました。

↓ ロンボクのごみの写真を見せると「よくある風景」とみんな口々に言います。

土に埋めたら分解されるのがオーガニックごみ、ということを伝えてごみカードを2つのゴミ捨て場に捨てるワークをしました。

普段ごみを分別して捨てる癖のない村人たちは、オーガニックごみ(日本での燃えるごみ)とオーガニックではないごみ(プラスチックやガラスなどの燃えないゴミ)を分けるのもスムーズにいきません。

オーガニックごみは、紙や陶器などを除いてコンポストに入れれば肥料になる、ということも伝えました。

↑ ロンボクの海は、もうこんなにごみだらけ、と写真を見せて説明します。

プログラム体験後は、本物のコンポストづくりをしました。講師は、NTBマンディリごみ銀行のアイシャさん(Mbak Aisyah)。

コンポストは、もみ殻とぬかを混ぜたものに、チャイラン(発酵液)2種類をかけてかきまぜて3日すると使えるようになります。

チャイランはインドネシアの村などでも簡単に手に入る材料で作れます。この方法は「高倉式コンポスト」と言って、日本人の高倉さんが考案しました。

2日目は、12月にアナック・バンサでも行ったごみを活用したクラフトづくりを実施しました。講師は同じくアイシャさん。

クラフトづくりをすぐに行えるパケットを20個用意していったのですが、次々と村の女性が訪れてあっというまになくなってしまいました。遅れてきた人たちは、すでに参加していた人の材料をしっけいしながらクラフトづくりを学びました。

コーヒー(一人分の甘いコーヒー)の空き袋が、こんなものに姿を変えるなんて、と見本の製品を見せるとみんなびっくりしていました。

村の女性が持ってきたお菓子の空き袋がかわいくて、アイシャさんは「私買うわ」と言ってさっそくお買い上げ。

そんなごみが売れるなんて、持ってきた女性もびっくりです。

ゆいツールは3月にまた現地を訪れて、講習会の成果を確認しようと思います。

果たしてコンポストをやっている人はどれくらいいるのか。クラフトづくりを続けている人はどれくらいか。

村人を支援しているNGOのエリックさんに(Pak Erik)は、また成果を見に来ることを伝えました。

↓ 村の女性たちと

実は、バトゥ・ジャンキ村を訪れるのはこれで3度目でした。継続して訪れること。何度も顔を見せること。村人が変わっていくかどうか、村がきれいになっていくかどうか、長い目で見ていこうと思っています。

(山)

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森の暮らし in Sumatera

2015年01月08日 | 8. スマトラでの活動

ゆいツールが活動しているスマトラ島の森(ブキッ・ティガプル国立公園)には、独自の文化を持ったタラン・ママッの人たちと、タラン・ママッの血を引く地域住民が暮らしています。(写真は、タラン・ママッの男性が作った腕輪です) 

彼らの暮らしはとてもシンプル。

焼畑で稲や野菜を育て(きわめて粗放的)、男たちは木の実やイノシシ、シカなどを森に取りに行くという生活です。

↓ 焼畑の様子(ダタイ村:dusun Datai)

焼畑後に、ゴムの木を植えます。

ゴム園を作るのは、現金収入を得るため。

でも、品種改良されていないゴムの木を粗放的な方法で管理しているので(つまりほったらかし)、収量も多くありません。

おまけに、もっともっとと畑を広げるので、国立公園の森は内側からどんどん削られてしまっています。

写真のゴムの木は、PASAというNGOが住民に支援した品種改良を施したものです。

PASAは、このほかにもゴム園の効率的な管理方法を学ぶためのスタディツアーを住民向けへ実施しました。

国立公園内には、公立の学校がありません。唯一タラン・ママッの人たちの村(ダタイ村)には、政府の教育局から派遣された先生が教えに来ていますが、スムーズにはいっていません。

その代り、PASAやPKHSといったNGOが先生を雇い、授業を行っています。↑ ダタイ村では村の女性が先生になって教えています。(PASAの支援)

以前も、このブログで紹介しましたが、村の男たちは竹で筏を作れるのは当たり前。

すべて自然の中から取ってきたもので、あっという間に作り上げます。

彼らの村のある国立公園に向かう道すがらは、こんな風景です。

ここも10年前は国立公園の中と変わらない森でした。いつの間にか、外からやってきた人たちが木を伐り、アブラヤシ農園に姿を変えつつあります。

スマトラ島リアウ州は、大きな会社が所有するプランテーションと、このように住民が所有する小さな規模の農園が競い合うように森を食いつぶしてきました。

せめて、国立公園の中の森は守りたい。それが、ゆいツールの願いです。

(山)

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