ゆいツールブログ:NPO法人ゆいツール開発工房(ラボ)

人と人、人と自然、人と環境などを「結う(ゆう)」ということに関して、団体の活動やスタッフの思いなどを紹介していきます!

村での畑しごと&クラフトづくり in Sumatera

2013年11月25日 | 8. スマトラでの活動

ゆいツール(金子)は12月初旬より、有機肥料を使った畑作りを始めた、国立公園内のサダン村へ2週間ほど滞在してきます。

 

農作物を育てるとなると、できるだけ長い時間をじっくりと村の人と過ごせるのはありがたいこと。意識的に野菜を育てる初めての時間となる今回、村の人も私も思いもかけないことに遭遇すると思います。

というのも、この村の人は普通の農家のように野菜だけを集約的に 育てた経験がないのです。

 

だから、言葉だけで伝えるよりも、いっしょに種を植えて、発芽確認し、さあ、どうなるか? …という、”畑が育っていくプロセス”の大事な初期段階をぜひ一緒に見守りたい。

これは、 意欲的に畑作りを始める村の人たちにとっても、熱帯雨林での畑作りのサポートを始める私にとっても、今後につなげていくかけがえのない時間になると思っています。

 

日本では冬となるこの時期、スマトラ島は雨季です。

 もしかしたら畑に出ることが困難な日があるかもしれません。

そのため、以前から考えていたハンドクラフトづくりの実験も並行して行います。

 

前回渡航した時、スマトラの都会の大型ショッピングモールでふと見かけた手芸用品コーナーにあったのは 、葉脈をカラフルに染めた商品。(写真)

「これなら、村にあるものでも作れるかも!」というひらめきから、このひと月ほど、時間を見つけてキッチンで試しに葉脈を取り出したり、アクセサリーに仕立ててみたりということを試してきました。(写真)

 

こちらは屋外でできるだけ多くの村の人を巻き込んで、葉っぱ狩りから細かい作業までをワイワイおこなえるような方法を考えています。 

また、村の女性達の中にはパンダンという名の葉等で器用に小物を編むことのできる人がいます。 村に伝わる技術も教えてもらいながら、楽しく作業をできる場作りを考えていきたいと思っています。現地からのレポートをお楽しみに!(金)

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ゆいツールのパートナー団体の紹介 in Sumatera

2013年11月22日 | 8. スマトラでの活動

ゆいツールがスマトラ(リアウ州)で活動するにあたり、現地での活動をサポートしてくれているNGO団体について紹介したいと思います。

SERAI 〔スライ〕 (スマトラの自然の調和を目指す団体)
PKHS 〔ペーカーハーエス〕 (スマトラトラの救助と保護を行う団体)


SERAIのディレクターのRiki(リキ)さん(写真右端)と、スタッフのMia(ミア)さん(写真左から2番目)は、ブキッ・ティガプル国立公園(TNBT)の森に暮らす人たちに対して、〔教育〕がとても大切だ、と考えて活動しています。とくにミアさんは児童心理学の専門で、若いのに教えるのがとても上手です。
ゆいツールのオリジナルプログラムも、しっかりとポイントを押さえて実施してくれます。
そして、NGOの先生たちやOASIS(大学生の環境サークル)のメンバーに使い方を指導してくれています。
リキさんは、ゆいツールの現地のパートナーとして、あれこれと要望に応えて動いてくれます。
今年度は、TNBT内のサダン村というところで、SERAIが雇った村の若者が、有機肥料を使った野菜作 りを進めてくれています。

PKHSは、ブキッ・ティガプル国立公園でスマトラトラを守る活動を行っています。
10人前後のパトロール隊の若者がいて、公園のあちこちに設置してあるカメラトラップのデータを集めたり、密猟者がしかけたトラの罠を除去したり、トラの足跡や糞などを記録したり、国立公園の境界線に印をつけたり・・・。
またそのほかに、サダン村に先生を派遣して、子どもたちへの教育も行っています。
以前は、タラン・ママッ人(先住民)の住むダタイ村にも先生を派遣していました。
パトロール隊の若者を束ねているマネージャーのRahmad(ラフマッド)さん(写真右から3番目)は、森やトラやそこに暮らす人々に対して、とても深い愛情を持っています。

ゆいツールは、リキさんやラフマッドさんや、そのほかTNBTのレンジャーのAndi(アンディ)さんなど、多くの仲間とともに、活動しています。
TNBTの森を守りたい、そしてそこに暮らす人々と一緒に、森を守りながら豊かになる方法を探りたい、と思いながら。

ゆいツールは12月後半に、スマトラ島でエコツアーを実施します。
今回は、インドネシア人の学生を誘っています。
日本からも参加者がいると、お互いに学ぶことができます。
くわしくはこちらをご覧ください。(チラシへ)

PKHSが村の人と建てた、サダン村の学校の子どもたちと…


(山)

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教育大学の学生さんがプログラムを体験!

2013年11月01日 | 2. 日本での活動(下記以外)

10月中旬に、大阪へ出張に行ってまいりました。

今年度は大阪府地球温暖化防止活動推進センターからの依頼で、環境について学ぶプログラムツールを開発したのですが、そのプログラムを教育大学の学生さんたちに体験してもらおう、というものと、教材開発のコツなどについて話をする、という2つの講義をするためです。

 

 1回目は、理科教育講座というゼミの3年生4名に対して、今回ゆいツールが開発した、自分と世界のつながりについて考えるプログラムを実施しました。これは、ゆいツールが昨年度より活動しているインドネシア・スマトラ島の森林破壊の問題を“自分ごと”として考えてもらうためのプログラムで、現地の写真をふんだんに使っています。

学生さんたちは、身近にある紙や、せっけん・お菓子・カップラーメンなどに含まれるパーム油がやってくる向こう側の世界と私の生活はつながっている、ということを実感し、森の中に暮らす人たちの未来と自分の未来について考えました。

 

 

ただ、本来は小学校高学年を対象に製作したものなのですが、内容がやや難しく、情報がたくさん詰まっているので、これを小学校高学年に実施するにはどうしたらいいか?という点について、プログラム終了後に学生さんから意見をもらいました。

本当は、学生さんと一緒にプログラムを改善する活動までできたらよかったのですが、時間の関係で断念しました。

とはいえ、そこは教育実習を終えられた学生さん! 貴重な改善提案をいただきました。有難うございました!

 

2回目は、主に70名弱の1年生に、教材開発のコツなどの講義を行いました。ここでは、昨年度スマトラの活動のためにゆいツールが開発した熱帯林の生物多様性を学ぶプログラムを紹介し、参加体験型で学ぶ意味や、伝える相手にあわせた情報提供の仕方(文字を読めない現地の人のために、文字を使ったフリップなどは使わない等)などについて話をしました。

大勢の学生さんがいたので、プログラムを実際にじっくりと体験してもらうことができなくて残念でしたが、この講義を聞いた学生さんは、これから自分で教材を作る実習がある、ということなので、この講義が少しでもお役に立てればよいなと思いました。

(山)

 

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