最近、ロンボクで環境教育の一環として「ガーデンづくり」をしたいな、という気持ちが芽生えてきていたのですが、9月にうってつけの場所と人物に出会いました。
西ロンボクのナルマダ地区のスラナディ村にある、プラマ・ニン・プスパ観光ガーデン(&教育センター)です。
右側の男性が、プラマツアー&トラベル会社の元オーナーのグデ・プラマさんです。
Bersama pak Gde perama dari "perama tour and travel".
このガーデンの入場料は、ひとり100,000ルピア(約760円くらい)と高く設定されています。
(その代わり、植物がお土産としてもらえます)
注意事項は、他の訪問者へ配慮をすること、禁煙、外から食べ物や飲み物を持ち込まないこと、きちんとふるまうこと、時間を守ること。
そして、2時間の時間制限があること、お菓子や飲み物のサービスがあることなどの他に、観葉植物などの植物の販売をしています、と書いてあります。
ガーデンは、奥行きがあり、緑で溢れかえっています。
一部の植物は、訪問者から預かったもの。
どういうことかというと、訪問者が気に入った観葉植物に3年間ガーデンで植物の水やりなどの世話をするという約束で、300,000ルピアを払ってもらっているのです。
それらの鉢は、他の人に売らずにガーデンで世話をします。
売り物ではない、という印のラベルが貼ってあります。
ガーデンには、ツリーハウスもありました。シンプルな室内。
ずいぶん前からあった観光ガーデンなのかな、と思いアルバムを見せてもらうと・・・。
右側のアルバムが、ガーデンができるまでの様子をまとめたものでしたが、2016年に土地を購入して開発をしたことがわかりました。
たった3年で!?びっくりしました。
このガーデンは、ただの観光ガーデンではなく、教育の場にもなっています。
プラマさんは長年大きな旅行会社を経営してきて、人の教育の大切さを痛感しているようで、住民と一緒に他にも観光ガーデンをオープンしようとしているようです。
それは、観光ガーデンを増やすことが真の目的ではなく、ガーデンづくりを通して人が育つ、人々が協力する、課題を解決する、問題を乗り越える、といったことを目指しているのだと私は見て取りました。
ゆいツールが目的としていることと同じです。
私が、「ロンボクの人たちは、一人勝ちが好きで、協力し合うことが難しい」と言うと、プラマさんは「それはそうだ」と頷いた上で、「でも、あきらめてはいけない。」と言っていたのが印象に残っています。
ガーデンの奥には、子どもの遊び場が作られていました。
インドネシアによくある、子供用遊具を適当に置いている場所ではなく、とてもよく考えられた遊び場になっていました。
安全性にも考慮されているように感じました。感心して、「誰が設計したのですか?」と聞くと「私だよ」とプルマさん。
私は、ロンボクで一大ツアー会社を経営し、今は引退してガーデンづくりや人々への教育の場づくりをして、子どもの遊び場まで作ってしまうプルマさんと出会って、とても感服しました。
ドゥルカディ・チームのメンバーたちには、10月にはガーデンを訪れて欲しいと考えています。
そこできっと、良いインスピレーションが得られると期待しています。
(山)
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