ゆいツールブログ:NPO法人ゆいツール開発工房(ラボ)

人と人、人と自然、人と環境などを「結う(ゆう)」ということに関して、団体の活動やスタッフの思いなどを紹介していきます!

留学のしめくくりにバリ島・ロンボク島へ!(学生さんの感想)

2019年06月29日 | 6. エコツアー参加者の声

今回は、5月末から6月上旬に、ゆいツールの活動に同行した高校生の感想を紹介します。

****************

はじめまして。

現在高校4年生の学生です。

この、4年生というのは、高校3年生の夏から今年の5月までインドネシア環境林業省付属職業専門高等学校(スマトラ島リアウ州)に留学していたためです。

そして留学中に一か月の実習授業として訪れたブキッ・ティガプル国立公園で偶然にもゆいツールの山本さんの情報を得て、留学終了後、本帰国前の時間を使い、ゆいツールの活動に付き添ってバリ島・ロンボク島を訪問してまいりました。

今回は、この2つの島での経験したことと感想を書きたいと思います。

(スウン・カウのマングローブ林で)

まずバリ島は2泊3日の滞在で、マングローブ林を訪れたり、日本の団体が建築したエコホテル(コテージ風)を訪問したりしました。

(エコホテルの様子はこちらのブログから)

デンパサールのスウン・カウというところにあるマングローブ林では、バリ州環境林業局の支所でマングローブやごみ問題についてインタビューをしました。

私は、この時に対応してくれたスタッフの方(写真上の左側の男性)が日本語を独学で習得した、ということにたいへん驚きました。日本に行った経験がない中で、一人で本を読み独学で日本語を習得し、今回のインタビュー中も日本語とインドネシア語を巧みに操りながら答えてくださいました。私たち以外の日本人が訪問した際もしっかり日本語で対応するそうです。

私はこのときすでに約1年間インドネシアで生活し、日常会話程度はできるようになっていましたが、これらは環境要因が強いと自覚しています。しかし、このスタッフのように本当に強い思いがあれば、環境など関係なく語学の習得は可能なのだと学びました。そしてきっと、語学に限らず、自分が本気で思ったことは自分次第で叶えられるのだと思いました。

レンボンガン島のマングローブ林では、舟に乗りました。小さな舟で船頭さんが漕いでくれて、マングローブの葉が風に揺れる音や虫や鳥の声、川を進む音に耳を澄ましゆったりした気持ちになりました。

(レンボンガン島のマングローブ林)

私は、森林が持つ保健休養効果に興味があり、この効果を生かし将来はインドネシアなどの熱帯雨林を保全していきたいと思っていますが、ここでの体験は私の夢に繋がるものでした。

そして旅の後半はロンボク島へ。

(中部ロンボクのランタン村で)

イスラム教の断食明けのお祭りの日を村で過ごしたくて、ランタン村に2泊ホームスティもしました。

バリ島でもロンボク島でもとても貴重な体験ができましたが、私が最も心に残っていることは、ランタン村にホームスティする前にスンギギ第一公立小学校を訪れたときのことでした。(ゆいツールの報告はこちら

この学校は、昨年のロンボク大地震で被害にあった学校で、ゆいツールが支援をしたため現状確認のために訪問しました。この日は学校は休みで、校長先生が私たちを迎えてくれました。

ゆいツールが送った支援金で、校舎を直している職人さんもいました。

私は初めて地震の被害にあった学校を訪れましたが、復興までは遠い現状であると感じました。

そんな中、ゆいツールが寄付した支援金は、社会の中で支援が届きづらく早い復興が望まれている学校に、一筋の光のようにしっかりと届いていました。

国内国外に関わらず、何か災害があった場合、有名企業やタレントさんなどが多額の寄付を送った、という話をよく聞きますが、実際現場でどう活用されているのかなど、寄付した後の状況について私は考えたこともありませんでした。

しかし、今回の訪問で、日本のNPOが寄付をしたその先を目撃し、支援金が本当に小学校の復興に役立っていることを実感しました。

(山本さんと校長先生。奥はゆいツールのアシスタントのコマンさん)

これまでNPO法人というものが何をやっているのか知らなかったのですが、今回ゆいツールの活動を通して世界で本当に困っている人たちを助けることができる団体だということを知りました。

山本さんを始め、ゆいツールの現地の仲間たちと過ごしたバリ島・ロンボク島は私の一年間の留学生活を締めくくる最良の時間となり、私もこの方たちのように現地で本当に困っている人々を助けられる人材になりたいと思いました。またその中では、留学のきっかけの思いとなった「インドネシアをはじめとした熱帯雨林の保全」という側面から特に活動していきたいと思います。

最後に、このような素晴らしい価値あるツアーを提供してくださったゆいツールのみなさん、そして山本さんに感謝を申し上げたいです。本当にありがとうございました。そして、これからもどうぞよろしくお願いします。

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続!夏休みはぜひバリ島&ロンボク島へ!

2019年06月24日 | 1.お知らせ等♪

前回のブログから、ゆいツールがコーディネートするエコツアーやスタディツアーで、訪れることができるインドネシアのバリ島やロンボク島のデスティネーション(旅行目的地)のいくつかをご紹介しています。

今回はロンボク編。

ロンボクにもリゾートホテルはたくさんあります。

(↑ スコトンのホテル)

自然の中のバンガローもおすすめ。

(↑ ギリ・メノ島のDiana Bungalows)

ギリ・メノ島には、こんな素敵なビーチがあります。

ギリ・メノ島は、北ロンボクの離れ小島。トラワンガン、メノ、アイルと3つ島が並んでいるうちの一つです。

ゆいツールがギリ・メノ島にしょっちゅうお客さんを連れて行く理由は、3つの島の中でメノが一番静かなこと、ごみについて意識の高いメンバーが多いことが挙げられます。例えば、Trash Hero Menoという団体だったり、Diana Bungalowsのご夫妻だったり。

さて、ロンボク島に来たら、まずご案内したいところが「ごみ銀行」!

ごみ銀行は市民活動のひとつで、ロンボク島でも様々な人たちがごみを減らすためにがんばっています。

Bapak Paizul, ketua Bank Sampah Kekait Berseri, desa Kekait Kecamatan Gunung sari, Kabupaten Lombok Barat.

コンポストづくりが得意な「クカイ・ブルスリごみ銀行」のパイズルさん。

プラスチックの空袋を使ったクラフトづくりを教えてもらえます。

村に滞在するのなら「ランタン村」!

Mahasiswa dari Jepang sangat menyenangkan di desa Lantan, Lombok tengah.

ここは、ゆいツールが村の若者たちと村ツーリズムを開発したところです。

今では、インドネシアの村の暮らしを体験したい!という若者たちがすっかり虜になって、また来たい!と必ず思う「故郷」になっています。

田んぼを見ながらのサイクリングが楽しめたり、滝で遊べたりするのは、「ブウン・スジャティ村」!

Di desa Buwun sejati juga ada desa wisata, bisa main sepeda..bisa bernang di air terjung..dan menikmati suasana alam. 

ココナッツの葉っぱで、帽子づくりも体験できます。(これは編む前の状態)

工芸品も色々あります。

(↑ ケタッというつる植物やラタンを使って編んだもの)

伝統の織物体験も。

ロンボクでは、女性は織物ができて初めてお嫁に行ける、という伝統がありました。

その土地ならではのお土産選びは、とても楽しいものですね。

若者は、こちらの方が好きかも。

(↑ SASAKUというお土産ショップ。SASAKは、ロンボクの先住民の名前。後ろにKUをつけると“私の(僕の)”という意味になります)

ロンボク島には、リンジャニ山という富士山級の山があります。国立公園にもなっています。

この山に登るには、東ロンボクのスンバルン地区のある登山口まで行くのが便利。

スンバルンは標高1000mのため、インドネシアなのに朝晩は日本の秋のような気温になります。

昨年の大地震で山崩れなどが発生して、山は一時的に閉められてしまいましたが、今は途中までは登山ができるようになったそうです。

でも、まだ観光客は戻っていないと、スンバルンに住んでいるゆいツールのボランティアのルスくんが教えてくれました。

ロンボク島は、昨年の7月8月に大きな地震が立て続けに発生して、家を失った住民もたくさんいました。

しかし今は、多くの住民の生活は元通りになっています。ただ、観光客が戻らないと収入が安定しない仕事についている人たちも多くいます。

ゆいツールは、ロンボクの復興のためにも、村の人たちの生活の発展のためにも、ロンボク島のごみ問題解決のためにも、日本のお客さんをたくさんご案内したいと思っています。

ゆいツールのエコツアーにご興味のある方は、お気軽にご連絡ください。こちらのお問い合わせフォームより。

過去のツアーに参加した若者たちの感想は、このブログのカテゴリの「エコツアー参加者の声」からご覧いただけます。

(山)

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夏休みはぜひバリ島&ロンボク島へ!

2019年06月22日 | 1.お知らせ等♪

今回は2回に分けて、ゆいツールがコーディネートするエコツアーやスタディツアーで、訪れることができるインドネシアのバリ島やロンボク島のデスティネーション(旅行目的地)のいくつかをご紹介します。

(↑ バリ島のホテル)

バリもロンボクも今は乾季で、7月から9月はからりとした空気で観光にうってつけの気候です。

ロンボク島に来るにはジャカルタを経由したり、クアラルンプール(マレーシア)などを経由する方法もありますが、せっかくなのでバリ島を経由するとどちらの島も楽しめておいしさ2倍になるのでおすすめです。(ただし、時期によっては航空券代が高くなることも)

バリ島では、マングローブ林の生態について学ぶことができます。おすすめは、スウン・カウのマングローブ林。(くわしくはこちら

環境局の施設には、かつて日本のJICA(独立行政法人国際協力機構:日本の政府開発援助【ODA】の実施機関として、開発途上国への国際協力を行っている)が援助して製作した展示物があり、マングローブ林の生態や機能について学ぶことができます。

また、マングローブ林の中のタワーに登ると、あたりが一望でき非常に気持ちがよいです。

それから日本人に人気のウブド地区にもおすすめの訪問地がいくつかあります。

ウブドと言えば、モンキーフォレスト。

そして、モンキーフォレストがあるパダン・テガル村のコンポストの家。(くわしくはこちら

街の中では、2種類のごみ箱が設置されているのを見ることもできます。

バリ人のお宅の門の奥には、ガネーシャがいるかも。(家の守り神だそうです)

お次は、ウブドに最近できたエコホテルをご紹介します。(参考:マナ・アースリー・パラダイスのプレスリリース

こちらは、日本の団体、一般社団法人アースカンパニーの運営するエコホテル、マナ・アースリー・パラダイス。かわいらしい外見です。

Mana Earthly Paradise,  Jl. Raya Sindu Desa Sayan Kecamatan Ubud Kabupaten Gianyar, Bali.

こちら、室内の様子です。涼しげです。

天井も自然素材。

シャワー室はこんな感じ。ひんやりしてそう。

このエコホテル。ともかく、「エコ」がコンセプト。使う水、飲み水、すべて雨水でまかなうそう。

レストランは開放的!食事も相当こだわっている様子。今度体験したらまた報告します。

さて、デンパサールの空港の近くクタエリアに行くと、海に沈む夕日を見られます。

(↑ バリの夕日)

海の夕日は、ロンボク島も負けていません。

(↑ ロンボクの夕日)

太陽の横に薄っすら見えているのは、バリ島のアグン山です。

バリとロンボクは、飛行機で30分くらいの近さなのです。近いけど、宗教や文化ががらりと変わります。

次回は、ロンボク島のデスティネーションのご紹介をします。

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過去のツアーに参加した若者たちの感想は、このブログのカテゴリの「エコツアー参加者の声」からご覧いただけます。

(山)

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ロンボク島ランタン村の村長さんと意見交換しました in Lombok

2019年06月19日 | ★2019年度(ロンボク)

6月中旬に、中部ロンボクのランタン村にでかけて、村長さんとディスカッションしてきました。

Yui-Tool telah bertemu dan diskusi dengan pak Kades desa Lantan, Lombok tengah.

(半年前に選挙で選ばれたエルワンディ村長)

こういう活動(村での情報収集など)はとても地味で、ブログにアップするには写真も少なく、正直どうしようかと思いましたが、ロンボク島のひとつの村がどんなふうにごみ問題をとらえているのか、実際に聞いたことをきちんと報告することが大切だと考えたので、載せることにしました。

本当は、小規模ごみ処理場を設置するプログラムの予算がついて、その話を進めるために打ち合わせしたかったのですが、残念ながら予算は通らず、それでも村の計画を知りたいと思ったので、ランタン村でゆいツールと協働しているBale Lantan(村ツーリズムを担当している若者グループ)のオパンに調整してもらい村長さんと会いました。

オパンはこの日参加できなかったのですが、同じくゆいツールのボランティア、サムス―ルが来てくれて一緒に話を聞きました。

サムス―ルは、日本で働いていたことがあるため、日本語が少しできます。

Pak Samsul dari Tim Dulkadi bisa bantu saya untuk diskusi..

ランタン村では、2017年からプラスチックボトルやプラスチックカップなどを専用に集めるアシュローごみ銀行(ただし、集めたごみの売り上げは貧しい子供たちへ還元される)が廃品回収をしていて、村長はそこと協力してごみを仕分けしたり、コンポストを作ったりする場所を作りたいと考えているところでした。(ちょうど、ゆいツールが予算をとってやりたいと思っていたことと合致しました)

ゆいツールは、アシュローごみ銀行の活動のことは知っていましたが、まだ訪問したことはありません。

その代わり、ランタン村の各家でプラスチックボトルやカップが集められているのを今まで何度も確認していました。

もう2年も続いているので、住民たちもプラスチックボトルやカップを分別することは慣れてきた様子です。

インドネシアでは、この「ごみを分別することに慣れる」とは、大事なポイントです。

村長さんは、まず各集落のあちこちに「ごみ捨て場」を設置して、そのごみを毎日回収するところから始めたいと言っていました。回収するのはカイサール(バイクの後ろに荷台がついているもの)で、ひとまず一台は村から提供され、ガソリン代も村から出るそうです。今後、予算を見ながら10台くらいに増やしていきたいそうです。
 
ごみを分別する場所を、将来的にはもうひとつ増やして、各家からのごみを回収することを目指したい、ということでした。
 
私が、中央政府(中部ロンボク環境局)は、各村でできるだけごみを減らしてもらうことを望んでいる、という話を伝えたのと、村で大きなコンテナを購入すれば環境局がごみ収集に来てくれる、という話をすると「コンテナは高すぎてとても買えない。カイサールを買うのがせいぜい」と言っていました。なるほど、それが現実か、と思いました。
 
私とサムス―ルは、ごみを集めるならまずは分別することを教えないとたいへんではないか、とアドバイスしましたが、村長は「まずはごみをごみ捨て場に捨てること」を第一ステップとしたいようでした。
 
村長は、外からの支援がなくても、村としてイニシアティブをとってごみ問題に取り組んでいきたい、と言っていました。
 
村では次の日曜日に、村として初めての試み(各学校の先生や子供たちを集めて、村の清掃活動をする)を実施するそうで、私たちからは、できるだけそれをルーティンでやっていくといいですね、と言いました。
 
今回、ごみ処理場を作るプログラムに予算はつかなかったけれど、ランタン村はゆいツールがやりたいと思っていたことを自分たちの力でまずはやろうとしていることがわかったので、予算はないながらも村の事業を見守り、手伝えるところ(住民への環境教育やコンポストづくり指導など)は手伝っていきたいと思いました。
(山)

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バリ・ウブドにあるリサイクルセンターを見学! in Bali

2019年06月17日 | ★2019年度(ロンボク)

先日、ロンボクからバリへ移動し、まずはバリ州環境局を訪問しました。

(↑ インドネシア語の上に、ヒンドゥ語が併記されています。)

事前に、訪問依頼書を2回も送っていたにも関わらず、たいした歓迎はされませんでした。(誰からの紹介もなくアポをとったせいもあります)

これがロンボクなら、あちこちの環境局に知っている人がいて、快く受け入れてもらえるのに、と思いながらいくつか質問をしました。

バリでは、(一般的な話として)毎月一回清掃活動(役所で?)があり、各家でごみを分別して、コンポストを作ったりごみ銀行へもっていったりしている、という話でした。ごみ埋め立て地(最終処分場)を見に行きたい、と言うと、許可がなければ入れない。とにべもなく断られました。

得られた有益な情報は、ウブド地区パダン・テガル村がごみに関しては進んでいるから訪問したらいい、ということでした。さっそく、関係者の連絡先を教えてもらい電話して訪問することにしました。リサイクルセンター(コンポストの家)に来るように言われ、向かうと、そこはなんとバリで有名は「モンキーセンター」の入り口の目の前にありました。

(下はごみを回収しているトラック)

対応してくれたのは、「コンポストの家」のスタッフ カデ・ジョイスさんです。

Yui-Tool wawancara sama Pak Kadek Jois Yana yang staff Rumah Kompos, desa Padang tegal kecamatan Ubud kabupaten Gianyar, Bali.

この村では、2012年からごみの分別と回収活動を始めた、という話でした。住民の活動が村の活動になったようです。

この村のごみは、各家で「オーガニック(主に葉っぱやバリ人のお祈りで使う花など)のごみ」と「それ以外のごみ(非オーガニックごみ)」を仕分けて、配布されているごみ箱に入れ毎晩家の外に出しておくと、夜のうちに2種類のごみの回収が別々にされるそうです。オーガニックに、台所のごみは入らないのか聞くと、それらは住民が肥料液を作るのにつかわれている、という話でした。(下が、住民のお宅のごみ箱です。)

「コンポストの家」では、その名のとおりコンポスト(肥料)が作られています。

発酵液などは使わず、水だけを与えて、定期的に切り返しを行って3か月で肥料になるそうです。

肥料は、近隣のホテルやお店などが購入するそうです。

「コンポストの家」の外には、こんなものがありました。

 

なんだろう?と思ったら、この下に川があって、そこのごみを集める装置だそうです。

実は、コンポストづくりをする広い場所が設置されたばかりだそうで、案内してもらいました。

「モンキーセンター」の駐車場の横に施設が建てられていました。

国のお金で造られたようです。(村の今までの活動が実った形です)

中に入ると、コンポストを作る場所がずらりと並んでいます。

できた肥料を細かくするための機械です。

いろんな設備が揃っています。

外から持ってきたごみを分別するベルトコンベアーもありました。

施設が稼働するのは、今度の月曜日からという話でした。

動いているときに、また見に来たいと思いました。

さてこちらは、街中に設置してあるごみ箱です。住民の家に配られているものと同じですが、説明がついています。

 

この村の人たちは、ごみを2種類に分別する習慣はついているそうです。

元々は観光地だからごみをきれいにしよう、という住民主体の取り組みが村の事業になって発展してきた形です。

日本人から見たら、それくらいのことはできて当たり前かもしれません。

でも、ロンボク島ではここまで徹底したごみ分別&回収とコンポストづくりをしている村はありません。(しかも村が主体で)

(もっと小さな集落単位でがんばっている人たちはいますが)

聞いてみたら、モンキーセンターも村の運営だそうです。村の住民が雇われて働いているとのことでした。

有名な観光地を村が抱え、ごみ問題も村が責任を持って管理しているところに、住民の心意気を感じます。

ウブドには外国人観光客がとても多くいて、観光収入も多いのだろうと想像できます。

今回は、ウブド地区のごみ処分場に足を伸ばす時間がありませんでしたが(こちらは、見に行きたいと言えばすぐに行けそうでした)、また出直してロンボクの若者たちを連れてスタディツアーをやりたいと思いました。

次回のブログは、中部ロンボクのランタン村で村長さんと話をして得られた情報をアップしたいと思います。

(山)

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ブウン・スジャティ村で、プラスチック空袋を活用したクラフトづくり講習会を行いました in Lombok

2019年06月15日 | ★2019年度(ロンボク)

先日、西ロンボクのブウン・スジャティ村で、女性たちを集めて「プラスチックの空袋を活用したクラフトづくり講習会」を実施しました。

Yui-Tool telah membuat pelatihan mengenai bikin kerajinan dari sampah plastik di desa Buwun sejati, Lombok barat.

以前、ごみ銀行の支援のプログラムをやっていたときは、頻繁に村で講習会を開いていましたが、今では年に一回くらいの頻度になっています。

この講習会は、この村のガイドのマデくんが女性たちに声をかけて、クカイ・ブルスリごみ銀行のパイズルさん夫妻に来てもらって実施しました。

講習会を始める前に時間があったので、パイズルさん夫妻とマデくん、ゆいツールの現地アシスタントに、ゆいツールが開発した「ごみについて学ぶプログラム」を体験してもらいました。

パイズルさんは、このプログラムセットが欲しい!と言っていました。

また作ることもできるのですが、今度ロンボクに来るのは多分10月。

(予算が通らなかったため、ロンボクに来る回数を減らさなければいけなくなりました)

できるだけごみ銀行の力になりたいのに、もどかしいところです。

さて、村の女性が集まってきました。

ごみ銀行の商品を置いておいたら、お母さんたちがずいぶん興味を持っていました。ふむふむ、良い兆候です。

最初は、プログラムセットの中の一部の写真を見せて、ごみについて伝えます。

普段、見ないようにしている問題について、堂々と指摘されると考えざるを得なくなりますね。

さて、クラフトづくりがスタートしました。

村で女性たちを集めると、本当ににぎやかです。

ブウン・スジャティ村は、バリ人(ヒンドゥー教徒)とササック人(ムスリム)が混じって暮らしています。

今回は全員がバリ人でした。考えてみたら、バリ人の女性たちに講習会を実施したのは初めてでした。

でも、ムスリムもバリ人も特に違いはありませんでした。上手にできる人もいれば、何度教えてもうまくできない人がいたり。

さてマデくんは、今、村でごみ銀行を作りたいと考えています。

12月のスタディツアーでパイズルさんのごみ銀行に連れて行ってから、若者たちの中で彼だけがずいぶんと足しげくそのごみ銀行に通っています。

ブウン・スジャティ村は、スンギギでクリーン活動をしているドイツ人のサキナさんも最近2回訪れてくれて、村の人たちと一緒にゴトンロヨン(協働活動)でごみ拾いをしたい、と申し出てくれています。

これからゆいツールは、マデくんと一緒にブウン・スジャティ村でのクリーン活動について、準備していこうと考えています。

サキナさん曰く、ゴトンロヨンのごみ拾いはルーティンで行うのが大切だ、とのことです。

習慣づけること。一回限りにしないこと。運営側にとっても継続させることは、なかなかたいへんだと思います。

ゆいツールは出来る限り、サポートしていきたいと考えています。(山)

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トラッシュ・ヒーロー・メノと打ち合わせ~7月8月の活動に向けて~ in Lombok

2019年06月13日 | ★2019年度(ロンボク)

ギリ・メノ島の浜辺のクリーン活動に参加した翌日、トラッシュ・ヒーロー・メノのリーダー スルマンさんと打ち合わせをしました。

Yui-Tool dan Tim Dulkadi diskusi dengan ketua Trash Hero Meno tentang workshop yang akan mengadakan di Meno.

これは、7月8月にメノで、トラッシュ・ヒーローと一緒にワークショップを実施するための準備です。

トラッシュ・ヒーローは、地域の子供たちやツーリスト向けに時々ワークショップ(廃材を利用した工作教室)を開いていて、今回はゆいツールが育てている若者自身が工作するものを準備して実施する、という内容です。

こちらは、先日トラッシュ・ヒーローのワークショップで作ったキーホルダーです。

今回、私たちが作りたいのはこちら。(写真下)

ジュースやコーヒーの空き袋を利用して、サイコロ状のキーホルダーを作ります。

(↑ 作り方を見せる現地スタッフ)

スルマンさんに見せると、「こういうのはまだ作ったことがない。ぜひやって欲しい」ということでした。

地域の子供向けと、ツーリスト向けに実施してほしい、とお願いしました。

あとは、若者たちがクカイ・ブルスリごみ銀行に行ってキーホルダーの作り方を教えてもらい、ごみ銀行に材料を用意してもらって、ワークショップの日を調整して実施するだけです。

こういう一連の活動を、今はゆいツールがいちいち指示をして若者たちが動いていますが、できれば一回やった後は、自分たちでアイデアを考えて別の場所でやったり、他の仲間を誘って活動を拡げて行って欲しい、というのがゆいツールの望みです。

ゆいツールは、最初のアイデアを提供したり、他のグループ(ごみ銀行やトラッシュ・ヒーローやサキナさんなど)と協力する手助けをするだけです。

さて、話は変わって、いつも泊まっているギリ・メノ島のディアナ・バンガローで不思議なものを見つけました。

昨年の地震でたくさん出た廃材で作ったランプです。

材料はこちら。

ヒックスさんは、捨てられそうになっているものに目をつけて、何か作れないか?と考えてあれこれやってみたそうです。

明るいところで見ると、なんだこれは?といった感じですが、夜になって明かりを灯せばまさにオリジナルのランプです。

色々な形があります。まさに自由自在。奔放な想像力です。

これらのランプは、欲しいという人がいて、1,000,000ルピア(8,000円くらい)かそれ以上で売っているそうです。

インドネシア・ロンボク島にも、プラスチックごみを減らしたいと願って活動している人たちがちゃんといます。

ゆいツールは、若者たちを育てながら、そういう人たちと一緒にロンボク島のごみを減らしていきたいと考えています。

(山)

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ロンボク島で若者たちを連れて清掃活動に参加 in Lombok

2019年06月12日 | ★2019年度(ロンボク)

6月9日(日)、ロンボク島のふたつの場所で、若者を連れてごみ拾いに参加しました。

Yui-Tool dan Tim Dulkadi telah mengikuti kegiatan kebersihan di pantai yang 2 tempat.

最初の場所は、ロンボク島の観光地スンギギエリアの浜辺です。

この清掃活動は、スンギギにレストランを持つドイツ人のサキナさん(写真下左)が呼びかけて、今年の4月から毎週日曜日の朝行われているものです。

(↑ 前日の打ち合わせの様子)

サキナさんとは、3月にこのレストランを訪れたときに偶然知り合いました。

ゆいツールが育成している若者たちは、1か月前にもこの清掃活動に参加していました。

呼びかけ人がサキナさんのため、参加しているのは在住や旅行中の欧米人が中心でした。あとは、ごみ銀行の関係者などもいました。

この日は、浜辺を中心にごみを拾いました。

(↑ 波打ち際のごみたち)

途中から、欧米の人たちの一部は海の中に入ってシュノーケリングしながらごみを集めてくれました。

(↑ 集めたごみの一部)

私は、集まったごみの中から主にストローやプラスチックのスプーン・フォークを選んで袋に入れてみました。

今、世界で使い捨てのプラスチックストローを使わないようにする取り組みが広がっていますが、これを見るとたかがストローくらい、という気はしなくなりますね。

次の場所は、北ロンボクのバンサールの港からパブリックボートで30分ほどのギリ・メノ島です。

ゆいツールがいつも、ツアーのお客さんを連れて行く島です。

ここでは、トラッシュ・ヒーロー・メノの活動に参加しました。(1年前に参加した時の様子はこちら

この活動は子供たちのもので、日本の夏休みのラジオ体操のように出席すると5ポイントがもらえる仕組みです。ポイントが多く貯まると、プレゼントがもらえます。

さて、ごみ拾いスタートです。観光地なので、在住や旅行中の欧米人がたくさん参加しています。

ゆいツールが連れて行った若者たちも、旅行者と交流しながらごみを拾います。

今回は、ごみの少ない浜辺エリアを歩いたので、1時間半で終了しました。長い時には2時間半かかるときもあるそうです。

集めたごみは、チドモ(馬車)に載せます。この島では、バイクや自動車などガソリンで走るものは乗り入れ禁止になっています。

お疲れさまでした。

こういった清掃活動が、ルーティーンで続いているのは本当にすごいことだと思います。

私も小学生のころ、学校の行事でよく地域のごみ拾いをしたことを覚えています。

翌日は、トラッシュ・ヒーロー・メノのスルマンさんと、7月8月に行うワークショップのことでディスカッションをしました。(続く)

(山)

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バリのマングローブ林を調査 in Bali

2019年06月07日 | ★2019年度(ロンボク)

5月末と6月頭にバリ島で2か所のマングローブ林を訪れました。

目的はいろいろあります。

ひとつは、バリ島のマングローブ林が環境教育の場として機能しているのかどうか、知りたかったということ。

また、マングローブ林でのプラスチックごみの状況を知りたかった、というのもあります。

今までロンボク島で活動してきて、隣のバリ島のことはあまり関心をはらっていなかったのですが、観光客が集中しているバリ島の方が、環境政策が進んでいるかもしれない、と思い、情報収集をすることにしたのです。

最初に訪れたのは、デンパサールのスウン・カウというところにある、マングローブ林でした。(写真上)

ここには環境局の支所があり、以前は「マングローブインフォメーションセンター」という名前だったらしいのですが、今は「気候変動と森林火災対策センター」という、名前に変わったそうです。突然訪問したにも関わらず、スタッフ(クトゥット・グデさん)は快く私たちを迎えてくれました。

Pak I. Ketut Gede Santi Budi yang staff Dinas Lingkungan Hidup dan Kehutanan Provinsi Bali..

ここのマングローブ林は、1992年からJICAが現地の森林省と協働で、リハビリテーションプロジェクトを行ったそうです。

1373.5hのマングローブがあり、中には天然林もあって、今では植林木も天然木と見分けがつかなくなっています。

JICAが植林プロジェクトを始める前は、マングローブ林は住民によって塩づくりの薪にするために伐採されたり、エビを養殖するために切られたりしていたそうです。

2001年にマングローブインフォメーションセンターができマングローブ林が育ってきて、住民はその恩恵にあずかるようになりました。

恩恵とは何か、聞いたところ、「井戸の水が飲めるようになった。(以前は塩っぽくて飲めなかった)」「海からの風が遮られるようになった」「潮が上がってこなくなった」「鳥がたくさん生息して、害虫を食べてくれるようになった」「エビやカニ、魚が増えた」「マングローブ林にプラスチックごみがひっかかって、海に直接流れて行かないようになった」という答えが返ってきました。

ごみと言えば、センターに入る前に川とマングローブ林の境目のところに溜まっていたプラスチックごみがありました。

JICAは植林をしただけでなく、住民の教育を行い、マングローブの生態・機能などについて伝えたそうです。

センターの中には、マングローブインフォメーションセンターのなごりで、見ごたえのある展示が並んでいました。

(マングローブの呼吸根)

インドネシアにはめずらしいパネル展示です。(こういう施設が全般的に整っていないため、展示を見て学ぶという機会が圧倒的に少ないインドネシアです)

展示物は、英語とインドネシア語が併記してあります。さすがJICA(つまり日本人)が監修しただけあります。

バリ島のどこにマングローブ林があるか、示した地図です。緑色になっているところがマングローブ林があるところで、思ったより少しでした。

翌日は、レンボンガン島(上の地図の右下の丸い形をした島の左上にある、なめくじのような形をした大きいほうの島)にでかけました。

バリ島の、サヌールの港からスピードボートで40分くらいでしょうか。波が高くボートが跳ねて進んで、あやうく気分が悪くなるところでした。レンボンガン島の港に着いて、バイクでマングローブがあるところまで向かいます。

たどり着いて、カヌーに乗ろうとしましたが、ボートの方が船頭さんにいろいろ質問できるから、ということで急きょ変更。

目の前を、団体さんが通り過ぎていきます。観光地ですね。

マングローブ林の中を進みながら、船頭さんにいろいろと質問をします。

聞いてみると、ここのマングローブは天然のものだそうです。船頭さんが子供のときからあったそう。

昔は伐採もしていたけど、今は国の管理になり伐採は禁止されて、住民はマングローブ林を観光に活用している、ということでした。

プラスチックごみが見当たらないなあ、と思って川のことをたずねると、この島に川はないよ、ということでした。

なるほど。川がないから、川から流れてくるごみがひっかかることはないのか、と思いました。

逆に海の方から漂ってきそうな気もしましたが、見たところごみは見当たりませんでした。

それにしても、ずいぶん立派なマングローブです。

ここでは、植林などはしたことはない、と船頭さんは言っていました。

さて、港に帰る前に休憩です。

飲み物を頼むと、太いストローと共に出されました。ん?(奥は、具合が悪くなった現地スタッフのお腹です)

なんとこれは、バンブー(竹)ストローではないですか!

店の奥さんをつかまえて話を聞いてみると、もう6年前からこのストローを使っている、とのこと。

数回は洗って使っているそうです。ほほぅ。

店から出るごみのことを質問してみます。

Q「ごみ回収はありますか?」⇒A「以前はあったけど、今はなくなってしまった。なくなったというか、料金が跳ね上がってとても利用できないから、自分で捨てに行っている」

Q「どこに捨てに行っているのですか?ごみ埋め立て地(最終処分場)?」⇒A「そう。ごみ埋め立て地までバイクで片道20分。片手にごみ袋を持っていくから、疲れて途中で休憩するの」

往復40分かけてごみを捨てにいくなんて。そんなに良心的な人ばかりではないでしょう。

いったいこの島のごみの管理はどうなっているのか、と思いました。

実は、今回バリ島では5月末にバリ州環境局に行く予定でした。デンパサールのごみ埋め立て地も訪問させてほしい、とお願いの文書も送っていました。ところが、数日前に確認すると、その日から事務所はイドゥル・フィトゥリ(イスラムの断食明けのお祭り)の休暇に入る、と言われました。

訪問の1か月前に、現地スタッフが事務所を訪問して直接お願いしたときは、そんなことは言っていなかったのに。

依頼文書を送って、スタッフが事務所に電話をしたときには、「かけ間違いよ」と3回くらい電話にでた女性に言われたそうですが、公式なレターに書かれた電話番号が間違っている、ということがあるのでしょうか。

しかし、そんなことでめげてはいけません。

日本に帰る前に、再チャレンジ(事務所訪問等)をする予定です。

(山)

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ロンボク島地震災害支援(最終)小学校に支援金を寄付しました in Lombok

2019年06月05日 | 7. ロンボク島地震災害支援

6月になってロンボク入りしたゆいツールです。

今回は、真っ先に「スンギギ第一公立小学校」に向かいました。

というのも、昨年度実施した「ロンボク島地震災害支援」で余っていたお金(10万円弱)を5月の末に、その学校に寄付していたからです。

支援金が余っていた、というのは、学校用にテントを21個購入(一部建物の屋根材を提供したところもあり)した後現地の状況を見て、それ以上テントを提供する必要がないと判断したためです。

でも、せっかく集めたお金をどうやって役立てようか、と考えていた矢先に(2019年3月に)、エコツアーでこの学校を訪問して、校舎の建て替えが進んでいないことを知りました。(この学校にはゆいツールがテントを提供済でしたが、風と雨でテントが壊れてしまっていました)

(3月のツアーの時に。中央が校長のリドワンさん)

(同じく3月の訪問時の様子)

その後年度が変わってから、ゆいツールの現地スタッフが学校再建の状況を聞きに行くと、政府は約束だけで校舎の修理などは全くされていないことがわかりました。もし、ゆいツールから支援がもらえたら、校舎の建て直しまでの措置として壊れた建物の一部を取り除いてきれいにして、断食明けのお祭りが明けてから(6月中旬頃から)一部の生徒が校舎の中で勉強できるように整えたい、ということでした。

そこで、ゆいツールの正会員のみなさんに相談して、この学校に残りのお金を寄付しようと決めました。

今回学校を訪れてみると、作業が進んでいました。

上は、作業した側。下は、作業をしていない側。違いがわかりますか?

地震でひびが入って、落ちそうになっていた庇を支えていた部分を取り払っています。

支えがなくなって大丈夫なのか?という気もしますが、屋根も重たい素材ではないので大した負荷はかかっていなさそうです。

それにしても、上を見上げるとこんな感じで、なんとかならないものかな、と思います。

今回の訪問で初めて気づいたのですが、今まで見ていた校舎と道を挟んで別棟が建っていました。(1月にテント確認に行った時の様子はこちら

ところがそこも、地震のせいで壊れて使えなくなっていました。

おまけに、3つ並んだ教室の向こう側にある新しめの教室(写真下)は、建築が終わってさあ使おう、というタイミングで被災して使わずして壊れた、という話でした。

地震後に、マタラム大学の教授たちのチームが寄付してくれた、という給水タンクも見せてもらいました。

これは、地下深くからパイプで水を吸い上げ、子供たちが水道を使えるようにしたものです。(写真には写っていない、もうひとつのタンクの下の地下から水をくみ上げています)

この地域の水道は乾季になると水の出が悪くなるそうで、学校だけではなく地域の人にも使ってもらえるようにしたい、と校長先生は話してくれました。(水をくみ上げるのにモーターを動かさなくてはいけないため、地域の人たちも電気代を負担してもらって共同で使いたい、という希望のようでした)

今回、校長先生に聞いたことで新しかったのは、校舎が少しだけ壊れたところは教育省の管轄で直していて、全体的に壊れてしまったところは住宅省(Kementerian Perumahan)の管轄になっていて、そこが反応が悪いということでした。

他にも直さなければいけない建物がたくさんあって、学校が後回しにされているのかもしれません。

この学校では震災前には毎週月曜日には、さまざまな学校独自の行事があって、子供たちも積極的に参加していました。

でも、今では校庭にテントが建ち行事も行えず、子供たちも震災のトラウマなどのせいで学力も落ちてしまったそうです。

校長先生はあと2年で定年になるため、それまでに校舎を立て替えてもらって、子供たちの学力も取り戻したい、子供たちが安全に勉強できる場所を早く確保したい、と言っていました。

今回、ゆいツールが寄付したお金で校舎の一部を応急的に使えるようにして、上級の3クラス(4年生から6年生)が校舎内で勉強できるようになりました。何度も支援してもらってたいへんありがたい、と校長先生は感謝していました。

ロンボク島地震災害支援」にご協力いただきましたみなさま、本当にありがとうございました。(山)

(学校の門の前で校長先生と一緒に。ゆいツールの活動に参加している学生さんも。)

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