◎ ◎ ◎ スタッフコラム ◎ ◎ ◎
ロンボク島まるごと体験エコツアーを開催するにあたり、私の個人的な経験や思いを書こうと思います。
(とくに、学生さんにお読みいただきたいです)
私は20歳のときに、アフリカ・ケニアへのエコツアーに参加したことがあります。
ツアー料金は、35万円くらいだったと思います。(12日間くらいの学生対象のツアーでした)
もちろんそんなお金はありませんでした。でも、大学の掲示板で「アフリカ動物サファリツアー in ケニア」というようなチラシを見かけた瞬間から、私は参加することを心に決めました。
私は生きものが大好きで、高校生の頃からテレビの生きもの番組は欠かさず見ていました。
アフリカの動物も、何度もテレビで見ていました。そのアフリカに行って、直接動物を見ることができるなんて!夢のようでした。
でも、お金がありません。親に頼んでみました。親は反対しました。アフリカは遠いし、主催会社はどんなところなのか(信用できるのか)わからないし、なにかあったらどうするのか。
私は、それなら友達に借りてでも行く、と言いました。絶対に行こうと決めていました。
最終的に親はお金を出してくれました。私は20数人の参加者と添乗員さんと共に成田空港からケニアに出発しました。
(北海道の大学からの参加で、同じ大学でほかに3人くらいの参加者がいました)
マサイマラ動物保護区内のホテルキャンプに宿泊しながら、朝夕サファリをして(車数台に乗り込んで保護区内を巡って)動物観察をしました。
アフリカの動物たちをこの目で見て、私が実感したのは「彼らは、だれからもエサをもらっていない。野生とは、自分の力で生きていることなんだ」ということでした。
そんなことは、頭ではわかっていたと思います。でも、広々したアフリカの大地で、遠くにいるまめつぶのような生きものたちに目を凝らしたり、狩った獲物をむさぼっている肉食獣の様子を観察したり、車のわきを黙々と一匹で歩く雌ライオンに出くわしたりしながら、その実感は私の中から湧いてきました。
屋根が空くサファリカーの中に立って、屋根から首を出して景色を見ているときに私は突然ある思いに襲われました。
それは「私は今まで、ひとりで生きてきたのではない」という思いでした。一言でいえば、周囲への感謝ということになりますが、そういう思いが自分の中から湧きあがってきたことが、私の、このアフリカ旅行の一番の思い出になりました。
そしてもちろん、同年代の参加者との思い出やツアーに同行した添乗員さんのことなど、多感な頃に大好きなアフリカを旅することができて、私は本当によかったと思っています。
その後、個人旅行でスマトラ島へのエコツアーを何度か開催して、若い友人らをスマトラの森へ連れて行きました。
(スマトラ島へ通うことになったきっかけも、またこのブログ内のコラムでご紹介します)
旅をしよう。それが、私から若いみなさんへのメッセージです。
(山)
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