ゆいツールブログ:NPO法人ゆいツール開発工房(ラボ)

人と人、人と自然、人と環境などを「結う(ゆう)」ということに関して、団体の活動やスタッフの思いなどを紹介していきます!

ランタン村で若者たちとツアーの準備! in Lombok

2017年10月25日 | ★2017年度(ロンボク)

10月に、2回にわたって中部ロンボクのランタン村を訪れて、12月のツアーの準備をしました。

Yui-Tool menyiapkan ekowisata yang akan ada bulan Desember ini bersama pemuda2 di desa Lantan, Lombok tengah. 

今年に入って3回ランタン村でワークショップを行いましたが、コーディネート役のトニーさんに聞くと、ランタン村の若者たちの大半とはもう連絡があまりとれない、という話でした。

ワークショップの様子:1回目(3月)、2回目(7月①)、3回目(7月②

ひとつには、村の別の場所で「ツリーハウス」を作る計画があって、多くの若者たちはそちらのほうに魅力を感じている、という理由。または、その「ツリーハウス」を企画した人物が、トニーさんと若干問題があり他の若者たちがその人の影響を受けてトニーさんと距離をとっているのではないか、という理由。

それから、トニーさん自身が英語教室をランタン村に引っ越す、という計画が徐々に変わってきていること。

3月や7月の段階では、トニーさんはタナ・ベア村からランタン村に英語教室を完全に引っ越しをさせる、という話だったのですが、どうやら状況が変わって拠点を両方に置く、という風になったようです。そしてトニーさん自身は、エコツアーを去年と同じタナ・ベア村でやってほしい(周りの住民もずいぶん協力的になってきているし)と希望していることがわかりました。

ゆいツールとしては、せっかくランタン村でワークショップをやってきて、トニーさんも村長さんや集落長に話を通してくれているので、このままランタン村でエコツアーを実施したい、と伝えました。ただ、若者たちがトニーさんと協力してやる体制があるのかどうか、を知りたかったので、前回のワークショップで私の目に留まった若者と会わせてほしいと頼みました。

もし、トニーさんがランタン村の若者の誰とも連絡が取れなくて、若者たちもワークショップのことは忘れて、お客さんなんか来なくていい、と思っているようなら、タナ・ベア村に変更するのもやむを得ないと思いました。

さて、ランタン村のオパンさん(上の写真の左端の男性)に連絡をとって会ってみると、ワークショップの時と同じく熱心に村ツーリズムへの協力を申し出てくれました。確かに、ワークショップに参加していた多くの若者たちはもう興味を失っているか、別の村から来ていたため今声をかけても何人協力できるかはわからないけど、自分はやりたい、という話でした。そこで、別の日に彼の仲間を集めてもう一度打ち合わせをしよう、と約束しました。

日を改めて、オパンさんの仲間たちと会った時の様子です。 

勉強になるだろうと思い、西ロンボク環境局で環境教育活動をしている、JICA青年海外協力隊員(上の写真の左端の女性)を誘いました。

トニーさん(黄色いシャツの男性)も同席し、12月のツアーのための準備について話し合いました。

オパンさんの仲間たちは、この日は参加しなかった女性ふたりも加え9人が集まりました。女性がいるのは心強いです。

日本から行く参加者は、8人のうち6人が女性です。

オパンさんの仲間たちは、20代後半が多く結婚している人が半分くらい。それもまた安心。

さて、ランタン村はどんなところでしょうか。

タナ・ベア村と一緒で、田園風景が広がる水が澄んだ地域です。

水源地のため、ここから中部ロンボクのプラヤ市まで水が運ばれているそうです。

こちらは水門(写真下)。割ときちんと設計されていて、興味深かったです。

案内してくれたオパンさんが、「水路から水があふれると、こちら側に流れ込む仕組みになっている」など、いろいろ説明してくれました。モノづくりの国日本から来た私は、こうやってある考えに基づいて施設が設計され、管理されている様子を見ると、インドネシア人だってできるじゃないか、と思ってしまいます。

水路がきちんと管理できるならば、ごみについてもきちんとできる日がいつか来るかもしれません。

最後にクイズです。これはいったいなんでしょう???(ヒントは上の部分)

(答えは次のブログで!)

12月のツアーが、参加者以上に楽しみなゆいツールです。

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リゾート地のすぐ近くにトレッキングコースがありました in Lombok

2017年10月18日 | ★2017年度(ロンボク)

今週初めに、ロンボク島の最大のリゾート地スンギギの近くにある観光スポットを初めて訪れました。

案内してくれたのは、インドネシア・イスラム観光協会(西ロンボク担当)のマストゥルさん。

Yui-Tool telah mengunjungi tempat wisata dekat daerah Sengigi, Lombok. Beresama bapak Mastur dari Asosiasi Pariwisata Islam Indonesia.

クランダンガン自然観光公園と言います。森林省が直接管理しているそうです。

野生の鳥がいろいろ見られるようです。

公園に一本だけあるトレッキングコースを歩いてみました。

おっと、おさるさんがいました。

水がとても澄んでいます。

小さいけど、滝がありました。雨期になるともっと水量が増えるそうです。

見回してもプラスチックごみのひとつも落ちていません。ローカル客がめったに来ない証拠です。

外国人のお客さんはよく来ると聞きました。私たちもフランスから来た4名の方と出会いました。

入口近くでは、ごみが落ちていました。

森の中にミーティングスペースが。役所の人たちやキャンプに来た学生などが、集まる場所です。素敵です。

滝の近くでは石がすべりやすく、場所によっては蚊がたくさんいたので、歩くときはいろいろ準備が必要です。

でも、ごみが落ちていない静かな水辺は、ロンボクでは貴重です。

スンギギのリゾートホテルに泊まって、軽くトレッキングをして、スパでのんびり、なんてコースもありかもと思いました。

機会があれば、お客さんをつれてきたいところです。(山)

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子供たちと海プログラム!! in Lombok

2017年10月14日 | ★2017年度(ロンボク)

7月に下準備をしていた海プログラム(Lab to Class製作)を、とうとうギリ・メノ島で子供たちと体験してみました。

集まったのは島にひとつだけの小学校に通っている児童8人ほど。6年生はひとり、4年生がふたりであとは低学年の子たち。

プログラムのレベル的に、5年生以上が適しているとやって感じました。

しかし今回は実験です。まず、ゲームを始める前に、生きものの特徴を各自読んでみます。

低学年の子たちはつっかえつっかえ読んで、内容を理解するのは難しそう。

そこで、ゆいツールのボランティアスタッフが助けます。

今回は、アンディくん(写真下)に加え、スカディくん(写真上)が加わりました。

事前打ち合わせをほとんどしないまま本番に望んだのですが、アンディくんもスカディくんも素質があり、教えるのが上手です。

子供たちも、海のそばに住んでいるため、ほとんどの生き物を見たことがある・食べたことがある・知っている様子でした。

さて、ゲームを始めるにあたり、「椅子取りゲーム」のやり方をそもそも教える必要がありました。

いったんわかってしまえば、あとは楽。

カードの裏の「生きものの特徴」をひとつ読み上げて、同じ特徴を持っている子供が立ち上がって席取りをします。

「人間と同じ哺乳類の仲間」「早く泳ぐことができる」「堅い殻で体を守っている」「体がやわらかい」などなど。

説明文に頼らず、同じ特徴を持つ生きものを持っていたら席取りに参加しなければいけません。

人数が少なかったので、高学年と大人は複数枚カードをもって参加しました。

カードは28枚あるため(インドネシアに住んでいないアザラシとラッコは外してあります)、最大27人(と先生)が参加することができます。

12月に学生エコツアーでこの島を訪れるときには、小学校で子供たちと一緒に学生も参加して「海プログラム」を実施してみたいな、と考えています。

インドネシア用には、若干のアレンジを加える必要があるかもしれないと感じていますが、日本に帰ってゆっくりふりかえりをして、考えをまとめたいと思います。

(プログラムに協力してくれたDIANA BUNGLLOWにあった、不思議な生きもの。ココナッツの殻からできている模様)

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村ツーリズムに取り組んでいる村を見学しました in Lombok

2017年10月10日 | ★2017年度(ロンボク)

引き続き、ロンボク島で活動中です。

昨日は、中部ロンボクのマスマス村というところへ行きました。

Desa Masmas Kecamatan Batukliang Utara Kabupaten Lombok Tengah. 

ここは、村ツーリズムに取り組んでいる村で、ハビブさんというリーダーが2005年くらいから外国人のお客さんを受け入れています。

(写真下、右側の男性がハビブさん。中央はゆいツールのボランティアスタッフのパティです)

Ynag kanannya adalah Pak Habiburrahman, ketua Pokdarwis MasDeWis dan direktur KaPe VBT.

ゆいツールがこの村のことを知ったのは、昨年の12月にタナ・ベア村のトニーさんと北バトゥッリアン区役所を訪れたときでした。

ハビブさんは行政や外からの支援を上手に使っている様子で、行政側の人に聞くとわりとマスマス村は知られていました。

行政担当者と一緒にロンボクの外にプロモーションにでかけるチャンスがあったり、何かの支援で村に外国人用の公衆トイレが何か所が設置されていたり、私の目から見ると「進んでいる」感じです。

(↑ トイレ。中をのぞくのを忘れました)

それでも、外国人が毎日押し寄せている、というところまではいっていないようで、私が学生ツアーの話をすると「ぜひうちの村へ」と強く勧められました。

ロンボクで、普通の人に聞いてもマスマス村の名前は出てきません。まだまだ知られていないようです。

がちょうが散歩をしています。

ごく普通の村です。池で魚を取っているようです。

特徴は、ケタッという植物でかごなどを編む工芸品があること。

ゆいツールがよく行くリンサール地区の工芸品店に比べると、質は落ちますが、村の人と一緒に作れるというところが魅力です。

Foto tamu di desa Masmas..mencoba buat kerajinan dari Ketak.

(マスマス村を訪れた外国の方。ハビブさんから写真を提供してもらいました)

ハビブさんからは、現在作成中の「村ツーリズムを紹介するパンフレット(インドネシア語)」や、2月に予定しているゆいツール主催の「村ツーリズム発展のためのフォーラム」について、意見をもらいました。

ゆいツールの現地での活動は、半分ぐらいが目的に沿って関係者をあちこちたずねて意見交換をすることです。

行政担当者、NGO関係者、ごみ銀行、村ツーリズムに取り組んでいる村、などなど。

12月に実際にツアーを行う村以外でも、パンフレット作成やフォーラムの準備と実施を通して、多くの関係者とつながり成果を共有することで、ロンボク島での村ツーリズムやごみ銀行の活動が促進されていくことを目指しています。

インドネシア人(特にロンボク人)は、お互いに嫉妬したり羨ましがったり成功している人の足を引っ張ったりする傾向が強いですが、それでも少しづつ全体として前へ進んでいけたら、というささやかな思いをもって活動しています。

(山)

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山の上の村で村長さんと打ち合わせ in Lombok

2017年10月08日 | ★2017年度(ロンボク)

10月上旬より、ロンボク島で活動しています。

今日は、州都マタラム市から北ロンボクに向かう途中の山にある、プスック・レスタリ村で村長さん(写真下、赤い服の方)と打ち合わせをして、ちょっと森をトコトコ歩きました。

(村長さんとは、7月に西ロンボク環境局主催の催し物で知り合いました)

Yui-Tool diskusi dengan pak Kades desa Pusuk Lestari,kecamatan Batulayar kabupaten Lombok Barat.

一緒に行ったのは、ガイド見習いのゆいツールボランティアのアンディくん(写真右から2番目)。

(↓ おさるさんもミーティングに加わりたそう。)

この村では、ごみを集める「ごみ捨て場」を設置しようとしています。

そもそもなかったことが驚きですが、インドネシアでは普通のこと。

私の心配は、ごみ捨て場を設置してもすぐにごみがいっぱいになって、意味がなくなってしまうこと。

生ごみからコンポストを作りたい。とも言っていますが、それをだれがやるのか。まだ漠然としています。

来年度、予算がつけば、川上での環境教育と川下(海辺)でのごみ調査などのプログラムをやりたいと考えていて、村長さんも協力を約束してくれました。

ゆいツールは2月に学生ツアーを受け入れるので、この村も訪れたいと考えていますが、どんなふうに過ごすのかなども、これからゆいツールの現地スタッフと村長さんで調整してほしいことも伝えました。

この村は、山の頂上でちょうど、西ロンボクと北ロンボクに分かれています。

山の上だけあって、眺めが抜群。見えているのは、北ロンボクのバンサールという港で、いつもこの港からギリ・メノ島にわたっています。

森に入ってすぐ不思議なものに遭遇。何かの種のような、芯のような。

村長さんは慣れた道なので、スタスタ行ってしまいますが、私とアンディくんは「これは?」「あれは?」と立ち止まってばかり。

道ばたで餌をねだっている茶色いサル(上から2番目の写真)とは違う、黒いサルが木の上にいるのも見かけました。

ルトゥンというサルだ、と村長さんが言いました。動物園で見たことがあるぞ、と思いました。

そして、自然の森だと思っていたら実は、村人が植えた木が育っているいわゆる畑だった、という驚き。

これは、ヤシ砂糖の材料になるアレンというヤシの仲間です。

スマトラ島ではアブラヤシを見慣れていたため、うっかりアブラヤシか?と思いましたが、ロンボクにはありません。

小一時間トコトコ歩いて、森(畑?)から出ると、北ロンボクと西ロンボクをつなぐ幹線道路。

この村の特徴は、幹線道路からすぐ入ったところに、おさるさんが暮らす森(畑?)と人間の集落がある、ということ。

駐車場が整っていないため、山の中の村に気軽に入れません。

(↓ ほとんど唯一の駐車場。山のてっぺんの休憩所にあります)

私は今まで、何度もここを通っていましたが、山の中に村があるなんて知りませんでした。

お店の横にある溝をのぞき込むと…。おやおや。

雨期になると、雨で洗い流されて川下のスンギギ(ロンボクで一番の観光地)へ流れていくそうです。

7月に来た時には、ここから少し下ったところの集落をたずねました。

乾期の間は川に水がほとんどないため、流れていくことはないようですが、ひとたび雨期に入ったらさあたいへん!だな、と思いました。

ごみ捨て場が整ったら、幹線道路に沿って立ち並ぶお店からお金を徴収して、ごみの回収を始めたいと村長さんは話していました。

お店の人たちもごみのやり場に困っているようで、お金の徴収の提案を拒んだりはしていないそうです。

ごみ問題は、住民自らが解決しなければいけない問題です。日本だってそうだったはず。

ゆいツールは、大きなお金を用意することはできないけれど、知恵と教育を提供して、少しづつ村を変えていけたらと思っています。

(山)

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グローバルフェスタ2017に出展しました! in Tokyo

2017年10月07日 | ⇒2017年度(日本)

先週末、お台場でイベント出展をしました。

Yui-Tool telah mengikuti pameran besar(GLOBAL FESTA JAPAN 2017) di Tokyo, pada tanggal 30 Sep dan 1 Oct 2017.

ブースでは、ロンボク島でのゆいツールの活動を紹介しました。

特に、昨年ツアーに参加してくれた学生さんと社会人のふたりが、ボランティアとしてお手伝いをしてくれたので、ロンボク島がどんなところか、ツアーがどんな様子だったか、ごみがどれだけたくさんあったか、来場者やゆいツールの他のボランティアに説明することができました。

(写真下、手前が去年の参加者)

また、今年のツアーに参加する予定の学生さんが話を聞きに来てくれたり、ツアーに参加したいという学生さんがブースを訪れてくれたり、若い人の姿が目立ちました。

しかしながら、ツアーはすでに定員いっぱいでお断りしなければいけない状況になってしまい、申し訳なかったです。

(写真下、右側も去年の参加者でお手伝いに来てくれました)

中には、ロンボク島に行ったことがあるよ、という来場者もちらほらいて、さすがグローバルフェスタに来場されるだけあるな、と感じました。

今年は2日間とてもよい天気で、気持ちがよかったです。

(ロンボクの手織り物でつくったゆったりずぼんも、売れました!)

ブースを訪れてくれたみなさん。ゆったりずぼんやプラスチックごみを活用したクラフトをお買い上げいただいた方。

いろいろ情報交換してくださったみなさん。どうもありがとうございました。

イベント自体は、いつも通り盛況でした。

(ただ、ブースが南向きで午前中は暑かったのと、となりのTOYOTAの施設で時々大きな音がして、若干ストレスを感じましたが)

(山)

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