ゆいツールブログ:NPO法人ゆいツール開発工房(ラボ)

人と人、人と自然、人と環境などを「結う(ゆう)」ということに関して、団体の活動やスタッフの思いなどを紹介していきます!

マタラム大学の先生たちのチームと協働プロジェクトが始動!? in Lombok

2024年05月22日 | ★2024年度(ロンボク)

2024年度がスタートしました。ゆいツールは、ロンボク島でマタラム大学の先生たちのチームの依頼で、大学生向けのプログラム(3か月)を一緒に行うことになりました。

Yui-Tool ada rencana untuk kersajama dg tim Guru2 dari Universitas Mataram(UMRAM) selama 3 bulan.

(打ち合わせの様子)

インドネシアの大学では、学生たちが村で長期間住み込んで実習を行うプログラムがあります。

実践活動授業(Kuliah Kerja Nyata:KKN)と言います。

今回は、ゆいツールの活動地のひとつ、マングローブ植林地バゲッ・クンバールで学生たちが3か月KKNを実施する中で、ゆいツールが何回かプログラムを行うことになります。

現在、大学側と「実施の取り決め(Implementation Arrangements)」について調整しています。

そして今日、ゆいツールのボランティアのティウィとマデが、大学で先生方と打ち合わせを行ったついでに、学生たちへプレゼンを実施しました。

(ゆいツールオリジナルの環境教育プログラムについて説明するマデ。左はティウィ)

マングローブや生きものとデトリタスの関係について、生き物カードを置きながら考える学生たち)

これから、KKNに参加する学生たちと一緒に、彼らが村で行うプログラムについて考えていく予定です。

日本でも、ちょうど明日、年に一回行っている明治学院大学での講義があります。

ゆいツールがロンボク島で行っている活動を紹介する予定です。

学生さんと言えば・・・

コロナ禍前は、ロンボク島に毎年数人の学生さんが訪れて、ゆいツールのエコツアーに参加してくれていました。

コロナ禍後は、航空券の値上がりと円安が進んで、学生さんはパッタリ来なくなってしまいました。

代わりに、高専の先生方やNPOスタッフなどが訪れてくれました。

詳しくはこちら。(高専の先生たちによるごみ調査 )(NPOスタッフ向けエコツアー)

大学生が少しでも興味を持ってくれたらいいなぁと思っています。

(山)

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【オーガニック商品】ヤシ砂糖と天然塩~インドネシア・ロンボク島産~

2024年05月04日 | 11. ≪スタッフコラム≫

◎ ◎ ◎ スタッフコラム ◎ ◎ ◎

今日は、ロンボク島原産のヤシ砂糖と天然塩のご紹介をします。

(上は、ヤシ砂糖、下は伝統的なやり方で精製した塩)

ヤシ砂糖は、地元でアレンと呼ぶサトウヤシを原料として作られています。

伝統の塩は、とてもユニークな方法で作られています。

下の写真をクリックすると、それぞれの動画(1分半)を見ることができます。(YouTubeチャンネル)

ブログはこちら。

さらさらヤシ砂糖の作り方! in Lombok

ゆいツールボランティアが伝統的な塩づくりを体験!? in Lombok

ヤシ砂糖はすでにパッケージになったものがありますが、塩はまだお土産用には整っていません。

どちらも、現地で作る体験をすることができます。(ゆいツールがツアーをコーディネート!)

ヤシ砂糖は、日本のキビ砂糖に似ています。作る体験をすると、途中できな粉のような匂いを漂わせます。

そして、粉になる前、液を煮詰めている時、乾燥が始まる直前は水飴状になり、それをなめるととっても甘くて美味しいです。

多分、その時点で何かを加えて形状を水飴として保存することも、技術的には可能かな、と思います。

実際には、日本のように色々と整っていないので、水飴状態から竹などの筒に入れて形を整えて、すぐひっくり返すともう固まっています。

さらさらな状態にするときは、水飴状態になったら火から下ろして、ぐるぐるぐるぐる釜の上部をすりこぎでこすっていくうちに、液がどろどろになり、乾燥していきます。

(詳しくは、ビデオまたはブログをご覧ください)

原料は、サトウヤシの花房の液のみ。何も足さない。何も引かない。実際に作っている工程を見ると、それを実感します。

天然塩も、塩を含んだ土と砂で海水を濾して、かん水を作り煮詰めていって塩が出来上がります。

手間がかかっているのに、現地ではとても安いお金で取引されています。

本物に価値がある、という視点は、周りが偽物だらけになってから気づくのかもしれません。

色々な伝統が失われた先進国の人間がインドネシアに行くと、ヤシ砂糖や天然塩づくりのその素朴さに驚きます。

砂糖も塩も、多くの薪をくべて煮詰めるので、その作業の過程で木を切ったり煙が発生したり、環境や健康にあまりよくないという側面もあります。でも、石油や原子力でガンガンエネルギーを作って、空調や家電や車や電車やその他たくさんのテクノロジーを使っていることよりは、自然に与える影響は大きくないのではないか、と個人的には思います。

いずれにせよ、人間の営みが自然に影響を与えるのは事実で、それを軽減するところでテクノロジーが使われることには大賛成です。

と言うわけで、ヤシ砂糖や天然塩づくりを体験しに、ロンボク島へいらっしゃいませんか?

(山)

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