今回は、ゆいツールが開発したインドネシア版環境学習プログラム「いきもの・いろいろ~熱帯林バージョン」を、スマトラ島のブキッ・ティガプル国立公園内の村で大人たちに実施したときの様子をお伝えします!
プログラムのPart1を、NGOスタッフに実施してもらいました。
プログラムの最後で、「もし、この森がアブラヤシプランテーションやゴム園ばかりになってしまったら、生き物たちはどうなるでしょう?」と問いかけると、村人は口々に、どの生き物も同じように(ゴム園でも)生きられる、と発言して、実施側の私たちはとても困惑しました。
彼らが営むゴム園はいろいろな樹種が混じっていて、周りには豊かな森林が残っているので、すべてがゴム園になる想像ができないのかもしれないと、私は思いました。
また、「焼畑を荒らす生き物なんていなくたっていい」という発言に、みんながそうだ!そうだ!と言う場面もあり、日本で農作物を荒らすサルやイノシシなどが嫌われるのと、構図は同じだと感じました。
どうやって共存していったらよいのか、村人と一緒に考えていかないと、国立公園の森や豊かな生物多様性もいつか失われてしまうかもしれません。
今回開発したプログラムは、これから現地のNGOによって、ブキッ・ティガプル国立公園内のいくつかの村の子供たちに実施していくことになります。
子供たちが、自分たちの暮らす森が特別な場所であると気づくこと。
それこそが、森を守る第一歩となるはずです。
次回は、村の若者にエコツーリズムについて考えてもらうワークショップを実施したときの様子をお伝えします!
(山)
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