ゆいツールブログ:NPO法人ゆいツール開発工房(ラボ)

人と人、人と自然、人と環境などを「結う(ゆう)」ということに関して、団体の活動やスタッフの思いなどを紹介していきます!

ママ達が生物多様性を学ぶ!

2012年11月30日 | 2. 日本での活動(下記以外)

11月に、横浜市鶴見区の生涯学級で、ゆいツールのプログラム「いきもの・いろいろ」を実施しました。

この学級は、子育て中のママたちが子どもたちの外遊びの大切さを学ぶもので、ゆいツールとしては、外遊びで子ども達が様々な生き物と触れ合うことの必要性を、ママ達にも気づいてもらいたいなと思い、このプログラムを選びました。

 

「生物多様性」なんて、自分たちと何か関係あるの・・・? なんて思っていたママ達も、カルタやクイズ、生き物同士をひもでつなぐなど、わかりやすいワークを通して、生き物たちがつながりあって生態系が成り立っていること、身近な生き物に意識を向ける大切さなどに気づいた様子でした。
嬉しいことに、子どもと一緒にもっと生き物について学びたい!と感想を述べてくれた方もいました。

小さな子どもが生き物と出会うとき、ママの反応はとても影響力があります。なるべく怖がったり嫌がったりせずに、温かい対応で子どもの知的好奇心をぐんぐん伸ばして欲しいものです。

 

つながりと言えば、人と人のつながりも今再認識されていますよね。

ゆいツールの名前の「ゆい(結い)」も、つなぐことをイメージしてつけたものです。
この生涯学級で子育て中のママ達の話を聞いていると、地域の中でなかなかつながりが持てないという現状がある様子。

幼稚園や保育園では早くも競争が始まっているのか、悩みを共有したり、先輩ママからアドバイスをもらったりする場面もあまりないそうです。

それでも、よく探すと地域の中でつながれるスポットはポツポツとあるので、地域でつながりたい人が増えて、つながりがもっともっと生まれ、子育て中の人も子どものいない人も、孤立しないで助け合って暮らせる社会を目指していくことが、大切ではないかと思いました。

 

そして、人間社会だけでなく、自然環境や他の生き物とのつながりも意識して暮らすことができるように、ゆいツールはESD(持続可能な開発のための教育)プログラムを開発していきたいと考えています。

(山)

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保育園で環境教育:「音」プログラム実施♪

2012年11月18日 | 10. 保育園プログラム

爽やかな11月の秋晴れの中、横浜市の保育園の遠足で、幼児向け「音」プログラムを実施しました!

身の周りの音や、環境の音に耳を澄ますことは、すなわち環境を意識し、豊かに感じ取ること。
目や耳に賑やかな刺激溢れる現代だからこそ、小さな音、地味な音、生き物の立てる微かな音などに、静かに耳を傾けることが、心に新しい刺激をもたらすのではないか、と考えてきました。

そこで、幼児向けプログラムにも「音」を取り入れてみることに!
秋の遠足に合わせたプログラムという依頼だったので、遠足の道中でどんぐりを拾い、どんぐりを使った季節の音あそびプログラムを考えました。

しかし、音楽や声ではない「音」に幼児が意識を向けるには、耳の準備が必要ではないか?ということで、一週間前に音に意識を向ける「耳を澄まそう」プログラムも実施させていただきました!

 

事前プログラムで使った教具は、「自然の音」の音源と簡単な写真フリップのみ。音を聞かせて、何の音かな?と考えてもらい、答えの写真フリップを見せるという単純な流れです。
楽しい絵も小道具もなく、果たして子ども達は興味を持ってくれるだろうか? と不安もありましたが、蓋を開けてみると音が鳴った途端、みな「おや?」と意識を集中させる様子が見られ、途中で気が散ってしまう子もほぼいませんでした。

犬や鳥、猫、蝉の声など、子どもが聞いたことがあると思われる音を用意していきましたが、「何の音?」という問いかけに、しゃべれる子は「いぬさん!」「ねこさん!」「むしさん!」など的確に答えていて驚かされました。子ども達は予想以上に周りの音を認識できているようです。

 

 

遠足当日は、たくさんのどんぐりを拾ってみんな得意げに集合!

「歩いてて何か聞こえたかな?」と聞くと、「とりさん」「へりこぷたー」といった答え。

その場でみんなで静かにして周りの音を聞いてみると、鳥の声、車の音、遠くの子どもの声など、思ったよりたくさんの音が聞こえてきました。

そのあと、子どもが自分で開け閉めできる手作りのケースを使って、どんぐりの音をめいめい鳴らして聞いてみました。

最後には、ケースを楽器のように鳴らして、みんなで「どんぐりころころ」を歌いました♪

 

音を聞く、音を作る、という体験プログラムを実施してみて、これからも音をテーマにしたプログラムを開発する手がかりが得られたと感じています!

(岡)

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9月の活動報告:村の若者にワークショップ開催! in Sumatera

2012年11月05日 | 8. スマトラでの活動

前回のブログに引き続いて、今回は、ブキッ・ティガプル国立公園内の村の若者向けに行った、エコツーリズム教育のワークショップの様子を報告します!

このワークショップを行った理由は、村の若者たちに、村にツーリストがやってくる理由を知ってもらいたかったから。そして、エコツーリズムという考え方を紹介したかったからです。

 

ワークショップは、3つのグループをつくり、

  ①「ツーリストが村で体験して楽しいと思うこと」
   「ツーリストが森に来て困ること(トイレ・水浴び)」

  ②「ツーリストが村に来ることによる、メリット・デメリットは?」
   「街の暮らしと村(森)の暮らしの違いは?」

  ③「ツーリストが村に来て、すごい!と思うこと」
   「エコツーリズムと森を守ること」

の3つの構成で実施しました。①と③は、実際に私達が村で撮った写真をカードにして、各グループに見てもらいました。

 

グループごとに実施したので、たくさんの若者に発言してもらえたのはよかったです。それでも女性は恥ずかしがりやで、なかなか本音をみんなの前で話すのは難しそうでした。

実は②が一番重要で、彼らが本当はなにを考えているのか、私は耳をそばだてて聞きましたが、まだワークショップ初回ということで、彼らの本音を聞きだすところまではいかなかったように感じました。

それでも若者だけで集まってワイワイ話をする場を作れたこと、少しでも彼らの意見を聞けたことは、ゆいツールにとってよい機会となりました。

現在村では、ツーリストを受け入れるグループが作られ始めたところです。ゆいツールと一緒に活動している現地のNGOが村に入り、数人の若者で構成するグループを作り、これから彼らが主体となってツーリズムを発展させていく予定です。

村の若者たちは、街に対してとても強い憧れを持っています。どんなにツーリストが、「森がすばらしい! 昔からの知恵はすばらしい!」と言っても、今はともかく近代的な暮らしに目を奪われています。

そんな彼らと一緒に、これからの未来をどう選択していくか考えていかなければいけないな、と思っています。

(山)

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