スマトラ島のブキッ・ティガプル国立公園(TNBT)内の村で、有機肥料を使った野菜作りに挑戦中です。
昨年6月にサダン村に入った時に、「あそこに畑を作ろうと思うんだ」とカウンターパートのNGO/SERAIのディレクターのリキさんに指差された土地は、バナナの木が適当に植わっている未使用の場所でした。↓
9月にサダン村に入ると、邪魔な樹木が切られて、だいぶ整備されていました。↓
そして12月。畑はこんな様子でした。↓
トウガラシやナス、カンクン(空芯菜)、トウモロコシが植えられていましたが、トウモロコシはサルに食べられてしまったそうです。
周りに柵を巡らせていないので、それもしょうがありません。
問題は、村人が有機肥料を作る必要性をあまり感じていない、ということでした。
というのも、彼らは代々焼畑をして暮らしてきて、木を切って焼き払ってその灰を養分に陸稲や野菜を育て、2,3年もすると別の場所へ移動してしまうので、土に栄養がなくなる、という経験がないのです。
今畑を作っている土地も、1年目なので当然まだ土に養分が残っています。
肥料を買ってきてあげる、ということも経験ありません。もともと化学肥料を使っていたところが、有機肥料に切り替えるというのとは違って、もともと肥料をあげていなかった人たちが、有機肥料を使うようになる、というのは思ったよりも意識の改革が必要なことのようです。
現在この畑は、見本畑としてSERAIが雇った村の男性が管理しています。
12月には、ゆいツールの金子がこの村に長期滞在(2週間程度)をする予定でしたが、さまざまな事情で取りやめました。
代わりに、12月中旬と下旬の2回、村を訪れて畑の様子を確認しました。
またその時に、ゆいツール(金子)の指導で葉っぱを使ったクラフト素材づくりを行いました。
これは、村の女性たちによる工芸品開発の一部で、村人の生活向上のためにSERAIが支援しています。たくさんのママたちが集まって、がやがや楽しく作業を行いました。
(写真は、葉脈に絵をかく練習を葉っぱの形の紙に行っているところ)
野菜づくりと工芸品開発、どちらの活動もすぐに村人の生活向上に結びつくわけではありません。
それでも少しづつ村人の意識を変えて、地道に働くことで収入がアップすることを理解し、
同時に森があることの重要性を伝えていくことが、ゆいツールやSERAIの目指すところです。
はるか長い道のりに感じますが、あきらめないで進もうと思います。
(山)
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