2018年12月と2019年1月に、ロンボクで活動をしたときに、時間を見つけて学校のテント確認に行きました。
今日は、12月26日にカウンターパートのマストゥールさんと、西ロンボクバトゥ・ラヤール地区を訪れた報告をします。
バトゥ・ラヤール第4公立小学校
上に見えている建物は、どちらも地震の被害を受け利用できなくなっています。
なんと、新しい校舎が建てられていました。
行政のお金で新しい校舎が建ったようです。では、テントはどこへ?
くしゃり、と置いてありました。
下の写真の広いところに、今までテントが建てられていました。
新しい校舎が建ったので、テントは片付けられたようです。
テントの支柱もまとめられていました。
この学校は、傾斜地に建っていて、上の方ではまだテントが張ってありました。
ゆいツールのテントも、こちらに張りなおして使う、とは言っていましたが、今は雨季。
大量の雨が降ると、なかなか使いづらいようで、今後学校の行事などに活用していく、という予定になっています。
上の写真で、緑の校舎の向かい側に建っているクリーム色の建物の中をのぞくと、中はまだ壊れたままでした。
現地では雨季の真っ最中。子どもたちが安心して勉強できるように、行政も急いで工事を進めたのかもしれません。
ただ、地方政府のお金ではなく、中央政府からの支援で、というようなことをマストゥールさんが言っていたような気がします。
さて、もうひとつ訪れたのは、モスクです。
なぜモスクか。実は、今回みなさんにご支援いただいたお金は「学校支援のために」使う、と約束していました。
そのため「モスクのために」という要望は、聞き入れませんでした。
しかし、一か所だけ、マストゥールさんの独断で屋根材をモスクに提供してしまったところがあったのです。
マストゥールさんはもちろんムスリム。
マストゥールさんは、ゆいツールに相談なく、別の幼稚園を支援する目的で購入した屋根材をこのモスクに提供してしまいました。
確かにこのモスク、だいぶ危険です。
ムスリムは、モスクをとても大切に思っています。
一日5回のお祈りの場であり、毎週金曜日の昼のお祈りは村の男性たちが礼拝に集まります。
村人が安心してお祈りできるように、と懇願されて、マストゥールさんもひとつくらいは、と思ったのかもしれません。
ゆいツールとしても、お金が無駄になっているわけではないので、困ったな、と思いながら認めることにしました。
ちなみに、この屋根材を提供する予定だった幼稚園は、今は他の支援をもらうことができた、ということです。
実は、海外の団体がインドネシアで支援活動をする、というのはとても難しいことです。
ゆいツールは、スマトラ島での活動でそれを思い知りました。
そのため、ロンボク島では、普段気をつけて活動しています。
今回の、地震支援の活動は、それでもおおむねうまくいった方だと感じています。
しかし、全部を監督することはやはり難しく、インドネシア人と日本人という考え方のベースが異なる人種同士の共同作業のため、こちらの思惑が外れることもありました。
今回、カウンターパートのマストゥールさんはまったくの無報酬で動いてくれましたが、その裏で彼がどこでどんな得を得たのか(お金ということだけでなく、名声なども含め)、ゆいツールは把握することはできません。
それでも、テントは学校に確かに配られました。(テントの配布先リストはこちらのページの一番下に)
予想外だったのは、大雨が降ると(時々少し風が吹くこともあり)、テントは使えない、ということでした。
そして、学校の再建が急ピッチで進められていることにも驚きました。
ゆいツールが提供したテントは、今後各学校で保管され、行事のときやキャンプ活動などで使用されていくことになりそうです。
(今まで学校には、避難用のテントの備蓄はありませんでした。)
ゆいツールの学校確認の様子は次回のブログへ続きます。(山)
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