9/12~19の日程でロンボクへ行ってきました。
大学の講義でゆいツールの活動を知りました。様々な活動をしている団体の代表の方に来ていただいて色々な話を聞いた中で、昔高校の教科書に載っていたゴミ銀行と同じようなシステムを持つ村があることを思い出して、そんなことと絡めて感想文を提出しました。ツアーに興味はあったけれどその時はまだ参加しようとまでは思っていなかったです。連絡をしたのは自分が全く関わったことのない世界で活動している社会人と話してみたかったとか、その程度の理由だったと思います。
連絡を取って参加に現実味が出てきた頃に親に話しました。基本的になんでも自由にやらせてくれる人たちでしたが、突然海外しかもインドネシアに行くと言い出したので驚いた様子でした。
ロンボクに入ってまず織物の村へ向かい、そこで初めて機織りの体験をしました。ここへは帰りにも寄りましたが、パイナップルなどの葉から織られたものなど日本ではなかなか手にすることのできないような品をお土産にたくさん買いました。
それから一日目に大事なゴミ銀行の見学をし、街や村に乱雑に散らばるゴミに驚きました。
大学の授業では環境政策や社会規範について考えることは多くありますが、国が変われば、というか、ゴミを集めるという観念が本当にないのだなと思い、その行為がいいとか悪いとかは感じず、それよりもそこで当然のように生活する人々の存在の方が私のなかでは印象的でした。
しかし、家の近くに川が通っていて、その川もゴミにまみれており、これが環境的にも衛生的にも良いはずがないと気づき、問題視した人々も多くいました。その方々が気づきから行動に移し、ゴミ銀行を運営しています。ゴミ銀行の見学をしたあと私が感じたことは、日本的なゴミについての考え方を伝えることは重要でも、単にそのゴミ処理システムを完全にコピーするのではなく、インドネシアのゴミ問題を解決しようとする当事者がその土地や人々に合ったゴミの処理方法について学び、取り入れることで、これからどうしていくのか考えるべきだということでした。
私は、同じようなパッケージのゴミが出るインドネシアではゴミからクラフトを作るというアイデアはとても合理的だと感じたし、その過程で新たな労働や流通を生み出すのではないかと思いました。
それから伝統工芸品の焼き物を見ましたが、やはりとても繊細で、日本の画一的な製品とはまた異なった良さがありました。ここの人々には手作りという文化が尊ばれていることを感じ、この技術は継受されてゆくべきだと思います。
2晩村に宿泊しましたが、村の英語クラスでは床に座って授業が行われ、そこで英語で会話をしたり、バイクに二人乗りして、そのまま山へトレッキングに行ったりと初めての経験づくしでした。村の方々は外国人としてやってくる私たちが珍しいのか、すこしそわそわしたような雰囲気が逆にお互いの緊張をほぐすきっかけにもなり、あっという間の時間を過ごしました。
その後、村や街から離れ、ギリ・メノ島へ向かうとまるで別世界のような綺麗なビーチにとても興奮し、何度もシャッターを切りました。バンガローに宿泊した経験がなかったので、まさかこんなに満足する二日間を過ごせるとは思いませんでした。朝からシュノーケリングで魚の群れに遭遇したり、映画で見たようなココナッツから直接ジュースを飲む体験をして、カフェではゆったりとした時間を過ごし、文字通り南の島で貴重な経験ができました。
あっという間に約一週間の旅にも終わりがきて、今までロンボクの街を案内してくれたみんなと食事をして、帰るのがとても寂しかったです。
インドネシアは日本とは違いゆったりとした時の流れるところで、帰ってすぐ時間の感じ方の違いに取り残されそうになりました。
日本はおもてなしのこころと言って外国人を受け入れようとする姿勢も見えますが、現実にその対象は何か、周囲の環境がそれを狭めてしまっていないか。日本に帰って来てその二点が外側から見る日本の姿だと感じました。
考え方の異なる人々を理解する異文化教育の充実を図るべきであり、同時にそれぞれの事情により制約を受ける人者達の立場になって考える姿勢が必要で、それこそおもてなしなのではないかなと思います。私がもしこのツアーに参加しなかったら外側から日本を見る機会もないままだったかも知れなかったと思うと、多面的に考えることのきっかけになったというだけでも大変貴重かつ有意義な経験をすることができました。
今回この企画を用意してくださった方、いろいろな場面で助けてくださった方々に大変感謝しています。ありがとうございました。
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≪9月のエコツアーの様子≫
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