ゆいツールブログ:NPO法人ゆいツール開発工房(ラボ)

人と人、人と自然、人と環境などを「結う(ゆう)」ということに関して、団体の活動やスタッフの思いなどを紹介していきます!

マングローブ林であれこれ調査!ガイド研修に向けて・・・ in Lombok

2022年09月23日 | ★2022年度(ロンボク)

9月17日に、ロンボク島西ロンボクのバゲッ・クンバールで、ゆいツールボランティア(サマラスメンバー)たちが調査を実施しました。

Penelitian di Bagek kembar oleh relawan Yui-Tool(Anggota SAMALAS).

(生きもの調査をするマデと、ガイドのアグスさん)

これは、今年度予定しているガイド研修の準備のためです。

今回の調査では、「マングローブ林の生きものたち」「マングローブの種類」「住民の暮らし(塩作りと漁業・養殖)」の3種類に分けて、それぞれ担当を決めて調べました。

「マングローブ林の生きものたち」は、マデとオパンが担当しました。

ただ、オパンは用事があったため、ほとんど調査が終わったところでマデと合流しました。

マデが調べた生きものは20種類にのぼりました。ただ、写真が撮れたのはほんの一部でした。

1. シオマネキの仲間 2.  小さな巻き貝 3. トビハゼの仲間 4. フジツボの仲間(写真下)

(マングローブの幹に付着しています)

5. サギの仲間 6. チドリ(シギ)の仲間 7. ヤドカリの仲間(写真下)

(足を引っ込めたかわいらしいヤドカリ)

8. ツムギアリの仲間 9. アカガイの仲間 10. カタツムリの仲間 11. ねずみの仲間 12. ハエの仲間 13. (森のハチ?)

14. ミツバチの仲間 15. トカゲの仲間 16. ミツスイ(鳥)の仲間 17. (大きなカニ) 18. ノコギリガザミの仲間 

(調査中。アグスさんとマデ)

19. 小さな魚(!?) 20. 大きな魚(!?)

小さな魚と大きな魚って・・・。

「マングローブの種類」は、ティウィとルスが担当しました。

ルスは、前回のマングローブ林調査の時に参加できなかったので、今回マングローブを担当しました。

(調査するルス)

今回見つけたのは、以下の5種類のマングローブでした。

1. ミズガンピ(Pemphis acidula) 2. ヒルギダマシ(Avicennia marina) 3. マヤプシキ(Sonneratia alba

4. オオバヒルギ(Rhizophora mucronata) 5. フタバナヒルギ(Rhizophora apiculata

(調査するティウィ)

「住民の暮らし(塩作りと養殖)」は、コマンとパティが担当しました。

そもそもバゲッ・クンバールで調査をしようと思ったきっかけは、ガイド研修で「インタープリテーション講座」をやろうと思ったからでした。

細かなことは追々説明するとして、まずは調査の報告を先に。

バゲッ・クンバールでは、伝統的に塩作りをしているので、それについて詳しく話を聞きました。

(ヒヤリングをするコマン)

塩作りのプロセスについては、後日改めてまとめます。(まだ調査票が手元に届いていないため細かなところがわかりません)

その後、マングローブ付近で漁業及び魚を養殖している住民にも話を聞きました。(写真下)

今回、バゲッ・クンバールの人たちの暮らしに関するデータを集めて欲しくて、この調査を実施しました。

この調査に先立ち、観光チームのアグスさんにヒヤリングも実施しました(8月)。

私は、7月にバゲッ・クンバールを訪れた時に、塩作りの小屋を見て、塩作りが原因でマングローブ林が減少したのではないか、と考えました。

バゲッ・クンバールは、インドネシア政府によりマングローブ植林地に指定されていますが、それは元々あったマングローブの木が減少してしまい、リハビリテーションが必要になったから、なのです。

塩作りは、薪を使います。以前は、マングローブの木を伐採して塩作りに使っていました。

2016年頃から、政府による住民への教育やマングローブ植林活動が始まり、今ではマングローブを薪にすることはなくなったそうです。(枯れてしまった木をのぞいて)

調査を終えて、各チームからそれぞれ報告をしてもらい、私もオンラインで参加しました。

今回の成果の一部は、12月に実施予定の「インタープリテーション講座」で使用する予定です。

今日の報告は、ひとまずここまでとなります。(山)

★★★★★★★★★★★★★★★★★★

NPO法人ゆいツール開発工房(ラボ)
Eメール:yuitool☆gmail.com

(☆→@に変えてメールをお送りください)

ホームページはこちら

https://yui-tool.jimdofree.com/

Facebookはこちら
★★★★★★★★★★★★★★★★★★

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

コンポストバック普及講習会を開催! in Lombok

2022年09月06日 | ★2022年度(ロンボク)

7月2日に、ロンボク島で「コンポストバック普及講習会」を開催しました。

Jalita Lombok Recycle(ジャリタ・ロンボク・リサイクル)コンポストバックは、マンディリ・スジャテラごみ銀行(インドラさん)とサマラス(Samalas Tresne Gumi)が協働で開発しました。そして、クカイ・ブルスリごみ銀行(パイズルさん)とも協働しています。

活動ビデオはこちら。(ただし、インドネシア語)

PELATIHAN TAS KOMPOS JALITA LOMBOK RECYCLE, pada tgl 2 Juli 2022.

Video kegiatan

以下、ボランティアのマデからの報告です。

講習会は、西ヌサトゥンガラ(NTB)州環境森林局のラディウスさんのあいさつから始まりました。

現在行政はごみの分別回収に力を入れているため、家庭ごみをきちんと分別して欲しい、という内容でした。

次に、サマラス代表のコマンがあいさつをしました。

最初のセッションでは、インドラさんが講師を務めました。

ごみに関する一般的な話(廃棄物の種類、日常生活で発生する廃棄物の量、廃棄物を独自に管理する方法など、廃棄物全般の紹介)の後、参加者からいくつか質問がありました。たばこの吸い殻などの廃棄物をどのように管理するかについて多くの議論がありました。ディスカッションでは、工芸品、殺虫剤、肥料などを作るなどの廃棄物管理のアイデアが浮かび上がりました。

次のセッションでは、コンポストバックについてマデが説明しました。

コンポストバッグの外側(カバー)、コンポストバッグの内側(中袋)、余分な水分を吸収するためのダンボールなど、コンポストバッグの各部分について説明しました。そして、参加者から次のような質問がありました。

コンポストバックの材料について。コンポストバッグの理想的な保管場所、コンポストバッグで管理できるごみの量、コンポストバッグに入れるゴミの種類、堆肥を収穫できるようになるまでの時間など。

その後、パイズルさんによる高倉式コンポストの作り方を実践で学びました(詳細は割愛)。

そして作ったコンポストをコンポストバッグに入れました。

最後に、トゥリスナから団体サマラスについての紹介やコンポストバックの有効性などについて紹介をしました。

講習会に参加した人たちからは、次のような反応がありました。

「コンポストバックのデザインが素敵」「コンポストバッグは、どこにでも持ち運べる非常に実用的なバッグ」「コンポストバッグは場所を取らないので、都市生活者に最適」「コンポストバッグは非常に高価なため、誰にとっても手頃な価格ではない。」「設計上、できあがったコンポストを取り出すのが難しそう」

(講習会に参加した大学生。女性でも簡単に持ち運びできるバック)

【山本追記】

ジャリタ・ロンボク・リサイクルのコンポストバックは、現在何人かの人に使ってもらっています。

モニタリングをしているのですが、中には上手にできない人もいて、普及には時間がかかりそうです。

私がロンボクに行った7月頃、ちょうど州政府が家庭ごみの分別回収についてのルールを施行しました。

「今後は、分別されていないごみは回収しない」というものですが、そもそも回収しているエリアはマタラム市の中心部に限られているし、分別と言われても、回収は一緒くたにされて埋め立てられるだけだし、つまりはペットボトルやプラスチックカップなど廃品業者が回収しているものは分けて捨ててくれ、ということだと思いますが、廃品の回収は民間任せで、ルールが機能するとは思えません。

コンポストバックのファンを増やして普及を広めることが、家庭から出るごみを減らす大きな一歩となるのですが。

さて、講習会に関してもうひとつ。

今回、プログラムを私が考えて、現地のボランティアに任せたわけですが、活動前にブリーフィング(確認)をきちんとやらず、各々が勝手に動いて、きちんと協力できていなかったことがわかりました。

マデが、コンポストバックの機能を説明する部分で、十分に説明しきれていないところがあったり、片手にマイクを持って話しているのに、メンバーは誰もバックを持つなどの手伝いをしなかったり、インドラさんやパイズルさんとのすり合わせが不十分だったり。

講習会の後、何度かふりかえりをしたのですが、足りなかったところに気づいているメンバーと、「うまくいったよ」と言ってるだけのメンバーがいたり、足りなかったところをお互いに指摘しあう、という部分で、私には言っても直接本人に言えなかったり、まだまだボランティアたちだけに任せるのは難しい、と感じました。

私たちの目的は、環境を守ること。プラスチックごみを減らすこと。そのために協力しあわなければいけません。

人に間違っていること、足りないところを指摘するのはストレスがかかります。でも、フォローしあわなければ、改善できません。

なんでも言える関係性を作ること。協力しあえる関係性を作ること。そういうことも、ソーシャル活動では大切なことなのです。

(原文)

LAPORAN PELATIHAN TAS KOMPOS JALITA LOMBOK RECYCLE

Hal                             : Pelatihan Dan Promosi Tas Kompos Jalita Lombok Recycle

Waktu                       :Sabtu, 2 Juli 2022

Tempat                     :Kekait, Gunumg Sari, Lombok Barat

Peserta                     : 18 orang (LOC, Share Love Lombok, DLHK Prov. NTB, Mahasiswi UNRAM)

 

                  Pelatihan tas kompos dimaksudkan untuk memperkenalkan sekaligus mempromosikan cara pemakaian dan kegunaan tas kompos JALITA LOMBOK RECYCLE. Dengan Sri Trisnawati sebagai moderator, berikut adalah rincian jalannya kegiatan:

  1. Kata sambutan

Kata sambutan pertama dibuka oleh Radius perwakilan dari dinas Lingkungan Hidup dan Kehutan provinsi NTB.  Dalam kata sambutannya beliau menghimbau untuk bersama-sama dalam mengelola sampah sendiri dengan bijak, terutama dalam pemilahan. Kemudian kata sambutan kedua diisi oleh ketua Samalas Tresne Gumi, Komang Hastika.

  1. Materi 1 (pengenalan sampah oleh Ibu Indra)

Materi pertama berisikan pengenalan sampah secara umum seperti jenis-jenis sampah, jumlah sampah yang dihasilkan dalam kegiatan sehari-hari manusia, dan cara mengelola sampah secara madiri.

Setelah penyampaian materi peserta dipersilahkan untuk berdiskusi dengan memberi pertanyaan ataupun pendapat mengenai materi yang disampaikan. Diskusi banyak seputar bagaimana mengelola sampah anorganik seperti puntung rokok dan sebagainya. Dalam diskusi muncul ide-ide pengelolaan sampah seperti membuat kerajinan, pestisida, pupuk dan lainnya.

  1. Materi 2 (penjelasan tas kompos oleh I Made Wiranata)

Dalam sesi ini dijelaskan kepada peserta mengenai bagian-bagian tas kompos mulai dari bagaian luar tas kompos (cover), bagian dalam tas kompos (tempat inang kompos) kertas atau kardus untuk menyerap air yang berlebih.

Dalam materi ke dua ini peserta banyak memberi pertanyaan seperti :

    a. Bahan yang digunakan untuk membuat tas kompos

    b. Tempat menyimpan tas kompos yang ideal

    c. Jumlah sampah yang bisa dikelola dengan tas kompos

    d. Sampah apa saja yang dapat dimasukkan dalam tas kompos

    e. Waktu yang dibutuhkan untuk bisa memanen kompos

 

     4. Materi 3 (praktik membuat inang kompos takakura oleh Paizul Bayani)

Paizul Bayani mengawali sesi pembuatan inang kompos takakura dengan memberi materi bagaimana cara membuat cairan fermentasi yang terbagi menjadi 2 yaitu cairan fermentasi a (manis) dan cairan fermentasi b (asin). Peserta diberi informasi bahwa bahan-bahan untuk membuat fermentasi merupakan bahan yang dapat ditemukan di dapur, seperti cairan fermentasi a berbahan air, gula, yakult, tape, tempe. Sedangkan cairan fermentasi b berbahan air, garam, dan kulit buah dan sayur.

Setelah membuat cairan fermentasi peserta bersama-sama membuat inang kompos takakura dengan cara mencampurkan cairan fermentasi a dan b dengan bahan-bahan seperti dedak, sekam, dan tanah. Setelah membuat inang kompos takakura peserta memasukkan inang kompos takakura tersebut kedalam tas kompos Jalita Lombok Recycle.

 

  1. Materi 5 (Pengenalan Samalas Tresne Gumi)

Materi ini disampaikan oleh Sri Trisnawati, dimana materi yang disampaikan adalah sebagai berikut:

      a. Profil Samalas Tresne Gumi, dimana Sri Trisnawati menerangkan logo Samalas Tresne Gumi yang tediri dari gunung, rusa, pohon cemara, air dan tangan. Selain itu dikenalkan juga maksud dibentuknya samalas untuk melestarikan lingkungan. Dan terakhir disampaikan anggota Samalas Tresne Gumi yang terdiri dari 7 orang (Komang Hastika, Sri Trisnadewi, Taopan Kusuma, Teguh Pati Perwangsa, Muhammad Ruspaedi, Sri Trisnawati, dan I Made Wiranata)

      b. Kegiatan Samalas Tresne Gumi bersama Yui Tool Kaihatsu Labo, yang terdiri dari pendidikan lingkungan, pariwisata berkelanjutan, dan program pelestarian lingkungan lainnya.

      c. Promosi Tas Kompos Jalita Lombok Recycle, dalam hal ini disampaikan mengapa sangat peting memiliki Tas kompos untuk mengelola sampah dapur yang masih menjadi masalah lingkungan. Serta diterangkan keunggulan tas kompos seperti fungsinya yang praktis dan bisa ditaruh dimanapun dengan desain yang elegan dan cantik.

      d. Data seputaran dinamika sampah didunia.

 

  1. Tanggapan Peserta pelatihan

Dari hasil pelatihan tas kompos Jalita Lombok Recycle, di ketahui para peserta memberikan tanggapan yang berbagai macam seperti:

     a. Desain tas kompos Jalita Lombok Recycle sangat bagus dan cantik.

     b. Tas kompos sangat praktis untuk bisa dibawa kemanapun.

     c. Tas kompos bagus untuk warga kota karena tidak memerlukan banyak tempat.

     d. Harga tas kompos sangat mahal sehingga tidak terjangkau untuk semua orang.

     e. Dengan desainnya mungkin akan sulit waktu panen kompos.

(講習会後、取材を受けるパイズルさん)

★★★★★★★★★★★★★★★★★★

NPO法人ゆいツール開発工房(ラボ)
Eメール:yuitool☆gmail.com

(☆→@に変えてメールをお送りください)

ホームページはこちら

https://yui-tool.jimdofree.com/

Facebookはこちら
★★★★★★★★★★★★★★★★★★
 

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする