ゆるっと読書

気ままな読書感想文

【もしドラ】なるほど。と思った

2010-07-03 23:36:58 | Weblog
もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら
岩崎 夏海
ダイヤモンド社

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話題のドラッカー本、
「もし高校野球の女子マネジャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」を読んで、なるほど。と思った。

話題になるということは、「面白い」という口コミがあるからだ。
それを知りたくて手にとり、「面白い」理由を見つけることができた。

1つは、企画のアイデア。
このアイデアが生まれたきっかけについては、著者が「あとがき」で明らかにしている。

① ドラッカーの著書「マネジメント」
→「組織運営」について書かれた本。経営者や組織運営に携わるビジネスマン向け?
② 野球部の女子マネジャー
→野球部員の活動をサポートする存在。下働き的なイメージも。

一見すると異質なこの2つ要素を組み合わせるからこそ、そこに面白さが生まれるのだろう。堅苦しい組織運営の話を、甲子園を目指すという青春ストーリーに仕立てて読ませてしまう。

もうひとつ、なるほど。と思ったのは、ドラッカーの「マネジメント」を使ったことだ。

学校、企業、地域の団体などなど、人は何らかの組織と関わって生きている。
それぞれの組織のなかで、人との関係で悩んだり、活動がうまく進まなかったりと、たいてい問題にぶつかる。
組織運営の方法は、多くの人の共通の課題である。
つまり、幅広い読者層をねらえるといえる。

ドラッカーの「マネジメント」を読んだことがなくても、この本を読むと、「ドラッカーを読んだら、今、私が悩んでいる問題を解決するヒントがあるかもしれない」という気分になれる。ドラッカーの「マネジメント」を読んでみようという人も出るだろう。

ドラッカーの「マネジメント」を宣伝する本ともいえるが、顧客がお金を払って読んでもよいと思える宣伝は、そう多くはない。

読者としては気軽に楽しめ、本をつくる立場としても作り方の参考になる本だった。

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