![]() | 永遠の詩 (全8巻)2 茨木のり子 |
茨木 のり子 | |
小学館 |
茨木のり子の詩「自分の感受性くらい」は、おそらく作者が自分自身に向けて投げかけた詩でしょう。
しかし、この詩を読んで、自分の甘えに気がついたり、背筋が伸びた人は少なくないと思います。
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初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった
駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄
自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ
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この後半には、ガツンと喝を入れられます。
新しい年は、この詩で、「よし、やるぞ!」と気合いを入れて、スタートしようと思います。