ゆるっと読書

気ままな読書感想文

【大事なものは見えにくい】「実績をあげてからモノを言え」っていわれても

2012-12-06 21:04:32 | Weblog
大事なものは見えにくい (角川ソフィア文庫)
クリエーター情報なし
角川学芸出版

「実績をあげてから、モノを言え」

職場の上司に、こう言われたことがあります。

 

それ以上、何かを話したい気持ちになれず。

上司の話を、適度に聞いて流してしまいました。

 

実績って、何だろう?

売り上げ?

企画立案の数?

たしかに、数字で示せる実績は、大事。

 

でも、

正直なところ、私は、「実績をあげる」という目標に、あまり気持ちが燃えない。

どこか、冷めて見ています。

そういう姿勢を見透かされているから、「実績あげてから、モノを言え」と、言われてしまうのかなぁ…。

 

私の話は、愚痴や文句のように受け取られたのかな? と思い、

少し、凹みました。

 

最近、読んでいる鷲田清一さんの著書「大事なものは見えにくい」の中に、

次のようなことが書かれてありました。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

何をするわけではないが、

じっとそばにいるということがもつ力を評価することを

私たちの社会は忘れている。

 

例えば、昨今、いろいろな機関で義務付けられている「評価制度」。

 

そこでは、どんな計画を立て、それがどれほど達成されたかばかりが問われ、

どれだけじっと待ったとか、

どれだけじっくり見守ったかなどということは

評価の対象にはならない。

 

評価されるのはアクティブなこと、

つまり、何をしたかという行動実績ばかり。

 

パッシブなこと、

あえて何もしないで、ひたすら待つという受動的なふるまいに注目されることは

およそない。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

営利企業であれば、売り上げをあげなければ継続が難しいし、

社員が何もしないでは成り立たないと思います。

 

でも、アクティブなことばかりを評価していると、

上面だけのぎすぎすした組織になりそうです。

 

それは、結局、めぐりめぐって、組織の発展にはならないと思うんだけど…。

私が言っても、説得力ないかな。

 

そもそも、人と人を比べて評価する(される)方法が好きではないので、

会社という組織は、ちょっと窮屈なのかもしれません。

 

コメント
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