「自分の意見」は持つべきではない。
これは、哲学者・池田晶子さんの一言。
池田さんによると
必要なのは、「その人がそう思うだけのその人の意見」ではなく、
「誰にとってもそうであるところの考え」です。
「誰にとってもそうであるところの考え」は、自分一人を超えている。
それが自分を超えていることを知っているから、人は自信を持てるといいます。
私は、こんなふうにブログに投稿しながら、「頭でっかち」「理屈ばかり」になってしまっているように思うことがあるのですが、
池田さんの指摘を受けて、仮に「頭でっかち」「理屈ばかり」になっていても良いんじゃないか。と思えてきました。
自分の頭の中でいろいろ考えていることについて、他人とのシェアを試みるのが「投稿」だと思いますし、それは、「誰にとってもそうであるところの考え」につなげるアクションだと思うのです。
他者から、「いいね!」や「コメント」をもらうことが自信につながった経験、ありませんか?
SNSにおいてシェアが多い投稿は、「自分の意見」ではなく、「誰にとってもそうであるところの考え」に触れているような気もします。
自信は、自分の内面を一人で掘り下げることで湧いてくるものではなく、自分の考えが「誰にとってもそうである」といえる状態を目指して、他者と共有できるものを探っていくことから湧くのかもしれません。