人生は思い通りにならないことが、大半である。
手に取った本の中に、そんな記載がありました。
なるほど~。たしかに、そうかもしれない。
でも、「思い通りにしたい」と考える時の「思い」が、どういう種類のものか。
また、その「思い」が、どれほど強いか。
それによって、思い通りにならない時の気持ちは、ずいぶん違う気がします。
新年にふさわしい詩を探していたら、長田弘さんの「最初の質問」という詩に
出会いました。その一部、詩の終わりのほうを下記に引用します。
今あなたがいる場所で、耳を澄ますと、何が聞こえますか。
沈黙はどんな音がしますか。
じっと目をつぶる。すると何が見えてきますか。
問いと答えと、今あなたにとって必要なのはどっちですか。
これだけはしないと心に決めていることがありますか。
いちばんしたいことは何ですか。
人生の材料は何だと思いますか。
あなたにとって、あるいはあなたの知らない人々にとって、
幸福って何だと思いますか。
時代は言葉をないがしろにしている。
あなたは言葉を信じていますか
「時代は言葉をないがしろにしている」という一文以外、
すべての文が、「問い」になっています。
(逆にうえば、問いではない一文が際立ち、効いていますね)
どの問いも、いろいろ考えさせられます。
生きていくうえで、大事な問い。
だから、詩のタイトルに「最初の」と付けられたのかもしれません。
「最初の質問」は、新年にあたり、
自身を見つめ、大切にしていることを確認できる詩だと思いました。
最初の質問 (講談社の創作絵本)
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