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気ままな読書感想文

【発酵道】新しい生活様式の中で、改めて大切にしたいこと

2020-06-08 22:33:26 | Weblog


千葉県香取郡にある老舗の造り酒屋「寺田本家」、先代(23代目)当主 
寺田啓佐(てらだけいすけ)さんの著書「発酵道 酒蔵の微生物が教えてくれた人間の生き方」。

2007年に出版された本なのだが、今、読んでも、古くない。
コロナ禍の影響を受けて「新しい生活様式」で生きていかなくてはならなくなった
今だからこそ、この本で書かれていることが響く。

造り酒屋の経営がうまくいかず、病気にもなってしまったことを機に、

著者は、自分自身を見つめなおす。

「何が、いけないのか?」

「どうすれば、いいのか?」

「何を大切にして生きていけばいいのか」という問いに向き合う。

「発酵すれば、腐らない」という事実を見つめなおし、

酒造りについて、

微生物の働きについて

素材について

生き方について

考え直す。

様々な人に会い、学んでいく。

本書の中で、勧められている生き方のポイントに「真面目(しんめんもく)に生きる」がある。

これは、自分の面目に正直に生きるということ。

他と比較することなく、

本当の自分、ありのままの自分らしく、

酒蔵の微生物たちのように生きることだ。

一般的に「真面目」は「まじめ」と読み、これは真剣であることを意味する。

真剣であることは悪いことではないが、何を目的に、何を手に入れるために、真剣であるかが重要だと思う。

「真面目(しんめんもく)」が基盤になければ、真剣に取り組んでいても、それは楽しくないだろう。

本書には、
「頑張る」という言葉は、「我を張る」ということでもあるという指摘もある。

何を大切にして、頑張るのかも、改めて、問い直したい。


#読書
#読書感想文


発酵道―酒蔵の微生物が教えてくれた人間の生き方


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