鹿の声は晩秋 敷き紅葉は初冬
秋から冬に移行していく 物悲しい季節ですね
猿丸太夫の歌で有名な歌があります
奥山に 紅葉踏みわけ 鳴く鹿の
声きく時ぞ 秋は悲しき
この晩秋の鹿の声は 雄が雌を呼ぶ声だそうです
花は 嵯峨菊が咲いたので
欲張って 色々入れてみたのですが
まず せっかく咲いたので
てんこ盛り
嵯峨菊の白
これは伊勢菊
なんでも入れすぎるのはよくないですね 不細工
茶花は 引き算で
花を白だけにして コバノズイナノ葉も間引きました
枝物の先は お軸のほうにむけるのがお約束です
愛想がないので
掛花入れに 色花を入れてみました
花入れは信楽の蹲
伊賀焼より 信楽のほうが へしゃげているそうです
残りはお台所へ
今日は研究会がありまして 椿の花のお話がありました
課目は 風炉でしたので 本来は残花です
それを 支部の先生が椿を入れられまして
業躰先生が 11月だけど 風炉の設定だから
椿は炉開きまで取っておきましょう
いくら 椿が咲いても 風炉の時に入れれば
炉開きの感動が薄れてしまうと おっしゃいました
そうですね
我が家の西王母は一度も切らず 満開の時期が過ぎたようです