夢七雑録

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ロンドン(2)

2010-06-15 19:25:10 | 大正時代の絵葉書による海外の旅

 上の絵葉書は、ウエストミンスター寺院を描いたクイントンによる水彩画です。この絵には、馬車のほかに、ガソリン・エンジンを使用した屋根なし二階建てのバスも描かれています。

 次の絵葉書は、ウエストミンスター宮殿でもある国会議事堂を描いたクイントンのオリジナル水彩画です。国会議事堂そのものの姿は今も変わりはないでしょうが、テムズ川に浮かぶ船の姿から、昔の風景と確認できるでしょう。

 次の絵葉書は、セノタフ(戦死者記念碑)の写真です。セノタフとは、空っぽの墓という意味だそうですが、1918年に終結した第一次世界大戦のイギリス領の戦死者の記念碑で、1920年に建てられました。現在は第一次大戦以降の戦死者も記念碑の対象にしているようです。この絵葉書は写真印画紙を用いており、撮影されたのは1920年から1924年までの間ということになります。
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