夢七雑録

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新庚申塚から西ヶ原四丁目へ

2010-12-19 09:40:58 | 都電荒川線に沿って

 新庚申塚の停留所の右側の道に入る。この道は栄和通りに続く旧王子道のようだが、今はお岩通りという名が付いている。妙行寺に由来する命名なのだろうが、通りの名としてはどうなのだろうか。次の信号で左に入り踏切を渡ると、その妙行寺に出る。なお、この辺りには寺が多く集まっているが、明治以降に移転してきたものである。

 妙行寺の横の道を行くと少し広い道に出る。この道は旧六阿弥陀道で、古くは旧鎌倉街道の中道と下道を連絡する道であったとされる。幕末、滝野川に反射炉を設置するため、千川上水公園の場所にあった千川上水元枡の溜池から引いた用水が、堀割として、この道を通っていたという。この道を右に行くと十字路に出る。直進する道は旧六阿弥陀道、左の道は堀割が直角に曲がって続いていた道である。この十字路を右に行くと西ケ原四丁目の停留所に出る。開業は明治44年で、当時の停留所名は滝野川であったが、昭和33年頃に現停留所名に変更されている。


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