【狭山市駅から入間市駅・16番~18番札所】
<コース>
狭山市駅―16番慈眼寺―17番徳林寺―18番蓮花院―入間市駅:5km。
(1)第16番 慈眼寺(埼玉県狭山市入間川1-9)
前回のコースの到着地である武蔵藤沢駅を出発地として歩く場合には、入曽を経て狭山市の慈眼寺へと向かう事になるが、平成9年に歩いた時は、狭山市駅を出発地として歩いている。当時は狭山市駅西口の改札は1階にあり、スカイテラスもまだ無かった。改札を出て左へ、西友(後に閉店した)の前を通って先に進み、狭山市駅入口の交差点に出ると、慈眼寺は交差点の斜め向こう側にある。
新編武蔵風土記稿によると、慈眼寺は入間郡入間川村にあり、大永年間(1521~1528)に一樹存松(天文2年(1533)寂)が開山となる。また、慶安2年(1649)には、阿彌陀堂の寺領として10石のご朱印を与えられている。昔の本尊は阿弥陀立像であったが、後に聖観世音が本尊となり、札所本尊も聖観世音になっている。
(2)第17番 徳林寺(埼玉県狭山市入間川2-3)
慈眼寺を出て坂道(狭山中央通り)を下り八幡神社の下の交差点に出て、右前方の道に入り北に向かうと徳林寺に出る。新編武蔵風土記稿では入間郡入間川村に慈眼寺とともに徳林寺を取り上げており、開山は慈眼寺と同じ一樹存松で、開基は小沢主税とする。寺の本尊は釈迦座像で、札所本尊は聖観世音である。
(3)第18番 蓮花院(埼玉県入間市春日町2-9)
徳林寺を出て右へ、その先の通り(七夕通り)を左に行き、慈眼寺からくる道(狭山中央通り)との交差点(中之坂)を右に行き、国道を歩道橋で渡る。その先の新富士見橋まで行き入間川の土手を歩きたいところだが、この時は工事中で行けなかったため、国道沿いに左へ行き、本富士見橋の先で右に入って用水路沿いの道を歩く。霞川に出て左へ、次の橋を渡って左に行き、その先を右に入って蓮花院に行く。
門を入ると正面に観音堂があるが、今は本堂として使われているらしい。観音堂は天保6年(1835)の再建で入間市の文化財に指定されている。寺の本尊は不動で、札所の本尊は千手観音になっている。この観音像は天文16年(1547)、前年に焼失した観音像を鎌倉仏師の長慶が再興したもので、入間市の文化財に指定されている。新編武蔵風土記稿は入間郡黒須村のなかに蓮花院を取り上げ、慶安年中(1648~)に11石のご朱印を与えられたと記している。
蓮花院を出て霞川を渡り、黒須一丁目の交差点を渡って、その先を右に入り、国の登録文化財になっている西洋館の裏手を通って坂を上がれば入間市駅の北口に出る。