もともと自信なって持っていなかったけれど、益々自信をなくしてしまった。
山登りに自信なんて必要ないと言ってしまえばそれまで。
でも、やはり少しは経験を積んできたのだから、もっと気楽にスイスイと山登りができればもっと楽しいはず。
相変わらずののろまで、上りは息が切れ、下りは怖い怖い。
こんな思いをしてまで山に行く自分を笑いたくなる。馬鹿じゃないの~と!
一昨日(5月23日)、お天気マークに誘われ、夫推薦で大パノラマの山梨県の山へ出かけた。
コースは富士急線田野倉駅からスタート、田野倉尾根を上り、馬立山、御前山、沢井沢の頭、神楽山、猿橋駅へ下る。
地味~な山だ。
このコースの最高峰は797mの馬立山。低山ゆえ甘く見ていた。私にとってはとんでもないコースだった。
けれど、このルートを紹介するいくつかのブログを読むと、気軽な山歩きのようなことが書いてある。勿論初級の山。
ゆえにこれから書くことは飽くまでも「私にとって!」ということを強調しておきたい。
上りは馬立山までで、後は少し登っては長い下りとなる。
馬立山までの上りも、登山口からいきなりの急登で、あまりひとが歩かない道なのか、潅木が道を塞ぎ、足元が見えない。
ストックで樹木の葉をかきわけかきわけゆっくり登り進む。なれない身体にはきつかったがまだまだ余裕。
悪夢は馬立山からの足場の悪い下りから始まった。
ロープも何箇所かあり、人一人がやっと通れる細い山道は片側が絶壁、すべったら最後、生きて帰れないと思った。
私はどうもロープの使い方が下手。夫に教わるも上手くいかない。決して頼ってはいけないと注意される。
でも頼ってしまう。それがそもそもうまく扱えない原因なのだが・・・・・。そう言われてもね~怖いものは怖いのだから。
秀峰富士が仰ぎ見られることを期待して登ったけれど、全体に靄がかかり、景色は全くの期待はずれ。
御前山からの景色。こんなに晴れているのに・・・・。
御前山からも次から次へと現われる滑り安いザレ場や岩場の下りに、半べそをかく私。
こんな山に連れてきた夫を恨んだ。
2回も滑って転んだ。2度めの転びは危なかった。下りは万が一のことを考え常に夫が先を歩く。
夫がとめてくれたので、助かったが、怖くてしばらく茫然自失、立つことができなかった。
今回は特に慎重だった私。3週間後に私にとって大事なイベントが控えている。絶対怪我だけはしたくない。
その思いがいつも以上に強かった。それが却っていけなかったのかも。常に腰がひけていた。
夫も少し後悔したようだ。
というのは彼は以前猿橋から登るという今回とは逆のコースを辿った。
この下りが上りならダラダラと長い上りになるが、恐怖心抱かず、リスクも少なくてすんだはずだという。
彼は下山後、私に日本三大奇橋のひとつ「猿橋」を見せようと思ったらしい。その優しさが徒となった。
下山後、予定の2倍の時間のかかった山行きに、私には猿橋観光の体力、というより気力はもうなかった。
生きて帰れた!大げさでなく本当の気持ち。(苦笑)
全行程で誰にも会わず、静かな山登りであったが、こんな山へは二度と行きたくない。
私は高尾山で充分!
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