父が亡くなった年ですから平成3年、1991年。32年前の確か11月です。
幼い次男坊と野尻湖へ行って湖面を撮ったテープが棚の奥で眠っていました。
水面だけを数カット、それぞれ全く違う波と反射光の表情を長回ししてあります。
これを「真夏の鉄路」に一部挿入するつもりでキャプチャ。
南風が田んぼを渡り、風の足跡。ここに重ねるつもりですが
これが実に美しいんです。でもこのカットを使おうと考えて実際に重ねてみると違和感が。
次のカット。秋の澄んだ空から落ちる日差しがキラキラと輝いています。
これも長回しですが、逆光の中、モーターボートが打ち合わせしたように横切りました。
波が作り出す揺らぎ。
撮影場所を変えました。水面から約2メートルで印象が変わります。
ここでも水面は細かい波で一味違う輝きです。
最後のカットです。絞り込んだので対岸は見事に落ちて単純化。水面の輝きが強調されています。
キャプチャしながらこれ自体眠らせておいては後悔することになると思いました。
これで1本作れます。
「真夏の鉄路」は一時中断、いや、並行して進めましょう。