ゆるい感じで。

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出会いは森の中で(5)(子世代)

2011-07-12 22:11:23 | 子世代妄想
どもです!
前回からの続きです~(*´ω`)

ガウリナの子供が主人公なので、要注意!

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「あ、森抜けましたね」
フィルの言葉に顔を上げると、確かに生い茂る草木の道が途切れ、向こう側に新しい景色が広がった。

「おお、ホントだ!」
広がる畑にポツリポツリとまばらな民家。魔導士協会らしき建物だけ、他より大きくて目立っている。
──こりゃ、町って言うより村だな。

「ありがとな。助かったぜ」
「いえいえ、困っている人を助けるのは正義ですから!」
ガッツポーズのフィル君。浸ってるなあ...
右手を差し出せば、姉弟ともに握手に応じてくれた。

「それじゃあ、俺たちはこれで」
「...また、ご縁があったら」
別れの言葉を言うと、二人は元来た道を戻って行った。

「...イイ奴らだったな」
「親切だったわね」
ぽけっと突っ立って二人を見送ったオレに、レオナは優しく微笑んだ。
「兄さん...」
「レオナ...」

「お腹...すいた」
限界、という奴である。
レオナは微笑みながらその場にばったり倒れ込んだ。
「レオナァァァァッ」
オレは悲鳴に近い絶叫をあげ...その場を後にした。

「...ってちょっと!なんで置いてくのよ!ヒトデナシ!!」
がばりっと起き上がって言うレオナ。

「お前、疲れたから宿までおぶって貰おうって魂胆だろ!ほんとは歩けるだろ!」
「...うう、兄さん酷いわ。可愛い妹を信じてくれないのね」
さめざめと泣くフリをする我が妹に、オレは頭を抱えた。
──オレだって疲れてるんだよ!

...が、ここで言い合いしてても仕様があるまい。
早く宿に行きたいし。空腹を満たすことが最優先!
オレは仕方なしにその場にしゃがみこむのだった。
──ヤレヤレ。

「兄さんありがとう♪」
「...宿の食事はレオナの奢りな」
「割り勘なら良いわよ」
「それじゃいつもと変わらんだろ!」


続く。

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そんなわけで続きますー(´ω`)


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