ゆるい感じで。

「スレイヤーズ」のガウリナメインの二次創作ブログサイトです。原作者様、関係者様には一切関係ございません。

出会いは森の中で(6)(子世代)

2011-07-15 17:36:12 | 子世代妄想
前回の続きです(´ω`)!
ガウリナの子供が主役なので、駄目な人はお戻り下さいませ><

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「おっちゃん、とりあえずメニューにあるの全部一品ずつ!」
「わたしはヌードルセット4人前で」
「....かしこまりました」
店の主人は珍しい動物でも見るような目でオレたちを眺めてから、奥に引っ込んだ。

「ああー、腹減った。もう限界だ」
がくり、とテーブルに頭をもたれる。とりあえず、何か食わなければ。
腹が減ってはなんとやら。
「兄さん、行儀悪い」
「んー...」

起き上がって店内を見回す。店の中は空いていて、オレたちの他には5人くらいしか客がいなかった。
ここは宿に併設された食堂だから、客はこの宿に泊まる旅人がほとんどだろう。

「人、少ないね」
レオナがぽそりと呟いた。
「...確かに、少ないな」
ここだけの話ではなく、町全体に人が少なかった。この宿にたどり着くまで、外で擦れ違ったのは腰の悪そうなお婆ちゃんとちびっこ数人だけだ。
そして皆一様に暗い雰囲気を漂わせていた。
「何でだと思う?」
尋ねると、レオナはアゴに手を当てた。
真剣な眼差し。
「...集団夜逃げしたとか?」
オレはテーブルに頭をぶつけそうになった。
「んなわけあるかっ!!」
がたーん、と立ち上がって、思い直して座る。
そりゃ、周りの視線が痛かったからである。

「お前な。さっき道案内してくれた二人組の話、聞いてなかったのか?」
「...思い出すかもしれないから、話してみて?」
にこり、と笑う妹である。

──こいつ、絶対覚えてないな。

「森でオレたちの事を何度も襲ってきたデーモンだよ。あれを、量産してほっぽってる魔道士がどっかに居るって話だ」
「...あー、思い出した」
嘘つけ。
「この町の住人、結構襲われてるんじゃないのか?だから皆家から出ないんだよ」
オレの鋭い推理は多分間違っていないはず。
畑が荒らされた痕跡や、固く閉ざされた家々がデーモンの存在を示している。

「お待たせしました」
オレたちの会話は、ここで中断させられた。
食欲をそそる香ばしい匂いと、肉の焼けるジュージューという音!
甘酸っぱい香りのフルーツサラダに、スープにライスにえとせとら。

オレはフォークとナイフを手に取り、不敵に笑う。
レオナもオレに習ってフォークとナイフを「構えて」見せた。
「行くわよ、兄さん」

──そして、オレたちの闘いが始まった。
『頂きますっ!』


続く

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食事バトル...やっぱりガウリナの子供はガウリナの子です(笑)

次回に続きます~!


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