「交錯恋愛38」の続きです(´ω`)
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「アメリアちゃん、今日は上がっていいよ」
「ありがとうございます!」
店長に言われて、わたしは頭を下げてスタッフルームに引っ込んだ。
今日は朝から働き通しだったから、エプロンがなかなか汚れている。
「これは洗って取れるかしら...うーん」
エプロンを広げて唸っていると、後ろから声を掛けられた。
「アメリア」
「アルフレッド?」
「僕ももうすぐ終わるから、ちょっと待ってて貰えるかい?」
アルフレッドにしては珍しい申し出だった。
「え、ええ。いいわよ」
「ありがとう、それじゃ」
ばたん。
...ふぅ。
部屋に誰もいなくなると、小さなため息が口から漏れた。
「今日も、ゼルガディスさん来なかったなぁ..」
最近シフトが被らないのだ。
...せっかく決心して、リナの事を聞こうと思ったのに。
『最近リナに付きまとう男の人っていますか?』
聞いてみれば分かる事だ。
リナが浮気なんかするわけないんだから。『あれ』はストーカーの類いかもしれない。うん。
...嫌な思いをしてるなら、ゼルガディスさんにも相談してる...はず。
いや、でもリナの事だから一人で抱え込む事もあるかもしれない。
...いやいや、でも。
「...あああ、もうワケわからなくなってきた!やっぱ言うのやめようかしら..」
ばりっ..
「...あ」
気がつけば、手にしたエプロンが思い切り二つに破れていた。
「...新しいの、貰ってこよう」
カフェの近くの小さな公園。
わたしは言われるままにアルフレッドに付いてきていた。
「アメリア、待たせてごめんよ」
「ううん。何?わたしに用があるんでしょ?」
言いつつ、子供用のブランコに腰掛ける。
アルフレッドは立ったままだ。
「...ああ」
瞬間、今まで笑っていたアルフレッドの顔が真剣になり、声が1オクターブ低くなった。
..空気が変わるのが分かる。
「アメリア..」
「何?」
少し緊張するものの、敢えて何も気にしていないように振る舞う。
「君が好きだ。ずっと前から」
「...」
「愛してる。大事にするから、恋人になって欲しい」
「...!」
気障すぎる台詞。
でも目は真剣だった。
...予想外。
「ずっと前からって...いつから?」
「小さい頃からさ」
「うそ!」
「本当だよ..ずっと、ずっと好きだ」
「....」
わたしとアルフレッドは遠いとはいえ親戚で。
確かに、アルフレッドは変わったと思った。
軽薄になったんだとずっと思っていたのに...。こんな風に、本気で告白してくるなんて、全く..予想外だ。
「わ、わたしは...」
「分かってる。彼氏、いるんだろう?」
──知ってたんだ。
「...でも、僕は諦めない。気持ちだけでも、知っていて欲しいんだ」
真っ直ぐな瞳で、彼は言った。
...そういえば、彼は昔から話し方は気障だった。変わってなんか、いなかった。
「アメリア?」
わたしは放心していた。
...自分が恥ずかしい。
わたしはアルフレッドを何とも思っていないどころか、見下していたのだ。
軽薄で、女たらしになったなんて、勝手に思い込んでいた。
...変わったのは、わたしの方だ。
「...ごめんなさい」
謝ることしか出来なくて、気が付いたら涙が零れていた。
続く
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なんか、アメリアの心情が解りづらくてすみません( ̄▽ ̄;)文章って難しいよう。
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「アメリアちゃん、今日は上がっていいよ」
「ありがとうございます!」
店長に言われて、わたしは頭を下げてスタッフルームに引っ込んだ。
今日は朝から働き通しだったから、エプロンがなかなか汚れている。
「これは洗って取れるかしら...うーん」
エプロンを広げて唸っていると、後ろから声を掛けられた。
「アメリア」
「アルフレッド?」
「僕ももうすぐ終わるから、ちょっと待ってて貰えるかい?」
アルフレッドにしては珍しい申し出だった。
「え、ええ。いいわよ」
「ありがとう、それじゃ」
ばたん。
...ふぅ。
部屋に誰もいなくなると、小さなため息が口から漏れた。
「今日も、ゼルガディスさん来なかったなぁ..」
最近シフトが被らないのだ。
...せっかく決心して、リナの事を聞こうと思ったのに。
『最近リナに付きまとう男の人っていますか?』
聞いてみれば分かる事だ。
リナが浮気なんかするわけないんだから。『あれ』はストーカーの類いかもしれない。うん。
...嫌な思いをしてるなら、ゼルガディスさんにも相談してる...はず。
いや、でもリナの事だから一人で抱え込む事もあるかもしれない。
...いやいや、でも。
「...あああ、もうワケわからなくなってきた!やっぱ言うのやめようかしら..」
ばりっ..
「...あ」
気がつけば、手にしたエプロンが思い切り二つに破れていた。
「...新しいの、貰ってこよう」
カフェの近くの小さな公園。
わたしは言われるままにアルフレッドに付いてきていた。
「アメリア、待たせてごめんよ」
「ううん。何?わたしに用があるんでしょ?」
言いつつ、子供用のブランコに腰掛ける。
アルフレッドは立ったままだ。
「...ああ」
瞬間、今まで笑っていたアルフレッドの顔が真剣になり、声が1オクターブ低くなった。
..空気が変わるのが分かる。
「アメリア..」
「何?」
少し緊張するものの、敢えて何も気にしていないように振る舞う。
「君が好きだ。ずっと前から」
「...」
「愛してる。大事にするから、恋人になって欲しい」
「...!」
気障すぎる台詞。
でも目は真剣だった。
...予想外。
「ずっと前からって...いつから?」
「小さい頃からさ」
「うそ!」
「本当だよ..ずっと、ずっと好きだ」
「....」
わたしとアルフレッドは遠いとはいえ親戚で。
確かに、アルフレッドは変わったと思った。
軽薄になったんだとずっと思っていたのに...。こんな風に、本気で告白してくるなんて、全く..予想外だ。
「わ、わたしは...」
「分かってる。彼氏、いるんだろう?」
──知ってたんだ。
「...でも、僕は諦めない。気持ちだけでも、知っていて欲しいんだ」
真っ直ぐな瞳で、彼は言った。
...そういえば、彼は昔から話し方は気障だった。変わってなんか、いなかった。
「アメリア?」
わたしは放心していた。
...自分が恥ずかしい。
わたしはアルフレッドを何とも思っていないどころか、見下していたのだ。
軽薄で、女たらしになったなんて、勝手に思い込んでいた。
...変わったのは、わたしの方だ。
「...ごめんなさい」
謝ることしか出来なくて、気が付いたら涙が零れていた。
続く
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なんか、アメリアの心情が解りづらくてすみません( ̄▽ ̄;)文章って難しいよう。
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